監督就任以来、4番として育ててきた主砲の暴行問題に、ショックの色を隠せなかった。日本ハム栗山英樹監督(60)が12日、後半戦に向けて全体練習を行った敵地ペイペイドームで、取材に応じた。前日11日に発表されたチームメートに対する暴力行為で無期限の出場停止処分となった中田翔内野手(32)のことが、頭を離れなかったのだろう。自ら「こっちの心も察してくれ。何をしゃべっていいのかも分からないし…。何かしゃべる立場なのかどうかも含め」と、苦しい胸の内を明かした。
重い空気を、払うことは出来なかった。練習前には、改めて球団側から報道陣に対し、中田に関する質問はしないよう要望があった。異例の状況下で行われた囲み取材。この日、発表された複数トレードについての質問を途中で遮った栗山監督は「ちょっと、もう少し時間をくれ」と、申し訳なさそうに番記者たちに訴えた。
最下位からスタートする後半戦。問題が発覚してから発表の日まで、中田について多くを語らず「信じている」とだけ繰り返してきた指揮官は、心の整理が追いつかないまま、24時間後にソフトバンク戦を迎えることになった。【中島宙恵】