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ダウナーADHDのありえない眠気
ダウナーADHD(のび太タイプの不注意型 ADHD)にとって、かなり強烈なデバフとなるのが「「ありえない」」眠気である。

ダウナーADHDは、多動の代わりに「ありえない居眠り」をしまくる。

塾講師のバイトを約3年してみての傾向で話すと、
女子中高校生のADHDっぽい子はとにかく授業中に寝たりボーッとしている。本当にすぐ寝る。
男子のADHDは多動が多めで、とにかく離席が多い。
宿題はどっちもしてこない。

そして、ADHD的な観点で言うと、女の子の方が分かりにくい。
「大人しくて性格は真面目なのに全く成績が上がらない」タイプで、教師も親も扱いに困る。
表面上は大人しくて真面目っぽいのに、授業は1ミリも聞いていないし、1対1で教えていても寝る子すらいる(本当に真面目な子が、目の前で爆睡するから驚きだ)。
そして大人しくて真面目(に見える)性格とは裏腹に、宿題をまるでしてこないのも不可解。

「前回の宿題やった?」と触りで聞くと、大抵気まずそうに「出来なかったです」的なことをいう。(やらなかったです、ではなく出来なかったと必ず言う)

そしてその気まずさをものの2分で忘れ、授業に入った瞬間に爆睡する。
少し話しかけて起こすと、自分が寝ていたことに自分で驚いている。本気の無自覚・悪気ナシだった。決してナメている訳ではない。これはいくら注意しても絶対に改善することはなかった。

ダウナーADHDには、ナルコレプシーに近い症状が出やすい。 全く意図せず猛烈な眠気に襲われ、気付いたら寝てしまい、睡魔に逆らうことが極めて難しい。 間近で見ていると、本当に強制シャットダウンに近い。

普通の人にとっては、「眠気」には強弱もあり、場面によってコントロール可能なものだと捉えているが、ダウナーADHDはそうではない。
明らかに寝る局面ではなくても、眠気が我慢できない。 というか気付いたら寝ているから、眠気に抗っている時には既に眠りこけている段階になる。意識が強制ログアウトしてしまう。
この『ダウナーADHDは眠気耐性ゼロ』という強烈な弱点が、勉強や仕事の場面で実行機能の足を引っ張りまくる。
普段の覚醒レベルが低いから、少しの睡魔に全て完敗する。ワンパンで負けるから、スライムでもボスでも負け方が同じ。眠気に「我慢できる」などの強弱は無く、ほんの少しの隙で1発KOしている。
周りが困惑するくらい、そして本人すら困惑するくらい、気付いたらログアウトしている。

私は医療関係者ではないため、あくまでも個人的意見だが、
ADHDがグレーで診断に行くべきか迷っている人は、この症状が出ているのであれば診察に行くことをオススメしたい。

ナルコレプシー単体でも、ADHD治療薬と同じものが処方されるらしい。ナルコレプシーの症状に加えて「重度のポンコツ」を抱えているあなた方が、治療薬に相応しくないはずがない。
診断をもらうべきか迷う、という人たちは この「どうしようもない猛烈な眠気」というのを一つの指標にしても良いと思う。

これがあるだけで、勉強や仕事の難易度が跳ね上がる。 ミーティング中でも寝てしまう、猛烈な眠気に逆らえずタスク期限に常に追われる。 日中の覚醒度の不足・充足感のなさから、家に帰るとグネグネとXやリールを見て、虚無りながら無駄な時間を過ごし1日が終わる。
常に眠気と戦う必要があるため、実行機能が格段に落ちる。目の前のことに没入できず、すぐに自分の世界にトリップする。脳内のカオスにエネルギーを割かれる。
基本的に脳が覚醒していないので、心から生き生きとしている実感を持ちづらく、「めんどくさい」という強すぎる重力に逆らえないまま時間を溶かして自己嫌悪に陥る。
次の日もまた同じように、ブレインフォグと強烈な眠気の奴隷となる。


私のこのような生活は、強烈なカフェインを日常的に摂ったり、治療薬を飲んだりすることでしか解決しなかった。

もし「自分の努力ではどうすることも出来ない猛烈な眠気」で日々困っていたら、一つ診断の目安にして良いかもしれない。

ADHDの生活向上についてはnoteにて発信しています。ぜひ購読を。

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