今回の衆院選で自民党が歴史的な大勝を収めた要因の一つに、SNSを活用した「推し活」が指摘されています。高市早苗首相の個人人気を象徴する「サナ活」は党を圧勝に導く一方、組織に支えられてきた党の従来の強みを失わせかねない危うさを抱え込ませたように見えます。
投開票日に実施した朝日新聞の出口調査では、高市内閣を「支持する」と答えた人のうち、比例区で自民に投票したのは48%でした。この数字は、岸田政権下の2021年衆院選(52%)、石破政権下の24年衆院選(45%)とさほど変わりませんでした。ただ、大きく異なったのは内閣支持率の高さです。岸田内閣は62%、石破内閣は48%でしたが、高市内閣は75%で、内閣支持層は大きく膨れあがっていました。内閣支持率は首相個人の人気を反映しやすく、高市氏個人の高い人気が自民の議席増につながったと言えます。
選挙期間中、SNSでは高市氏の街頭演説を切り取った動画や笑顔の写真が、好意的なコメントやハッシュタグ「#高市早苗」「#サナ活」とともに大量に流れていました。会場付近では、高市氏の写真入りビラを手にした制服姿の女子高校生の姿も見られました。
移ろいやすいSNSでの人気
SNSの選挙での影響力に注…