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れいわの退潮は他人事か SNS「推し活」選挙と高市自民の行方

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蔵前勝久

 今回の衆院選自民党が歴史的な大勝を収めた要因の一つに、SNSを活用した「推し活」が指摘されています。高市早苗首相の個人人気を象徴する「サナ活」は党を圧勝に導く一方、組織に支えられてきた党の従来の強みを失わせかねない危うさを抱え込ませたように見えます。

 投開票日に実施した朝日新聞の出口調査では、高市内閣を「支持する」と答えた人のうち、比例区で自民に投票したのは48%でした。この数字は、岸田政権下の2021年衆院選(52%)、石破政権下の24年衆院選(45%)とさほど変わりませんでした。ただ、大きく異なったのは内閣支持率の高さです。岸田内閣は62%、石破内閣は48%でしたが、高市内閣は75%で、内閣支持層は大きく膨れあがっていました。内閣支持率は首相個人の人気を反映しやすく、高市氏個人の高い人気が自民の議席増につながったと言えます。

写真・図版
高市早苗首相が訪れた福岡11区の演説会場には「さなちゃんがんばって」とかかれたノートが掲げられていた=2026年1月30日午後2時45分、福岡県行橋市、日吉健吾撮影

 選挙期間中、SNSでは高市氏の街頭演説を切り取った動画や笑顔の写真が、好意的なコメントやハッシュタグ「#高市早苗」「#サナ活」とともに大量に流れていました。会場付近では、高市氏の写真入りビラを手にした制服姿の女子高校生の姿も見られました。

移ろいやすいSNSでの人気

 SNSの選挙での影響力に注…

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    杉田俊介
    (批評家)
    2026年2月14日9時37分 投稿
    【視点】

    高市総理は、アイドル=推し活文化の利用のみならず、「敵」の名指しによる被害者モード、女性の犠牲者性の強調、民主主義的な対話と説得の放棄、フェイクと自己啓発、広報のための無尽蔵な資金投入、ネットプロパガンダ、フェモナショナリズム(ある種のフェ

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    藤田直哉
    (批評家・日本映画大学准教授)
    2026年2月14日10時7分 投稿
    【視点】

    SNSが覇権メディアになり、「推し活」的な選挙の移ろいやすさと、ポピュリズムの危機については、賛同いたします。その上で、もう少し原理的に考えてみたい。 そもそも、マスメディアだって、「キャラクター」中心で報道していなかっただろうか? 賛成す

    …続きを読む

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