図形楽譜の愉しみ
従来の「五線上に音符を乗せる」楽譜ではなく、記号や絵などを駆使して描かれた楽譜を「図形楽譜」といいます。
1950年にアメリカの作曲家モートン・フェルドマンによって考案されました。
1950年代初めに不確定性の音楽 (チャンス・オペレーション)を考案したジョン・ケージが愛用し、他のゲンオン作曲家もこぞって用いるようになりました。
▼John Cage『易の音楽(Music of Changes)』(1951)
従来の楽譜ではなんとも書きづらい「間」とか「タイミング」などをより感覚的に書くことができます。奏者が解読するのが大変というのはありますけども。
アート作品的なものも多く、絵葉書や切手にもなっているようです。
ネウマ譜も、今の感覚で見ると図形楽譜っぽいですね。
▼図形楽譜の創始者、モートン・フェルドマンの『Projection』(1950–1951)
▼Xenakis『Pithoprakta』(1955ー1956)
見たまんまで音が鳴っているのでDAWのピアノロールっぽいです。
▼Ligeti『Artikulation』(1958)
これもピアノロールに近いですね。
この音、60〜70年代のアニメやCM、クイズ番組などでよく聞いた覚えがあります。そのせいで「電子音楽の原体験」になってます。
▼武満徹『弦楽器のためのコロナII』(1962)
▼有名なハチャトゥリアンの『剣の舞』を図形楽譜化するとこうなるそうです。
おまけ:佐村河内守さんがゴーストライターである作曲家・新垣隆さんに渡した「作曲の指示書」
これも図形楽譜と言っていいでしょう。



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