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ガンダムファンが「ハサウェイは病院に行くべき」と本気で思ったワケ 「なんという皮肉…」

映画で語られなかった「マフティー=ハサウェイ」の事情

ハサウェイがパイロットスーツを装着したコックピットのシーンで、内面の葛藤や精神の揺らぎが描かれた  (C)創通・サンライズ
ハサウェイがパイロットスーツを装着したコックピットのシーンで、内面の葛藤や精神の揺らぎが描かれた  (C)創通・サンライズ

 今回の劇場版で絵的には数カットが描かれながらも、セリフではハサウェイの治療についていっさい語られていません。

 実は、ハサウェイはうつ病の治療の過程で出会った「クワック・サルヴァー」なる者から、指導者としてマフティーとなるよう勧められました。つまり、病院に行ったことでハサウェイはテロリストになった……ということになります。ちなみに、クワック・サルヴァーは偽名で、オランダ語で「インチキ医者」「詐欺師」を意味する言葉だそうです。

 劇中では、こうした経緯は説明されていません。そのため設定を知っている人と、そうでない人とでは「病院に行った方がいい」の意味合いがちょっと違います。設定を知る人には、皮肉交じりであると感じられるでしょう。

 もちろん、セカンドオピニオンとして真っ当な病院に行ってほしいという意味合いもあるかと思います。いずれにしても今作を観た人の多くが、「ハサウェイは病院に行った方がいい」と思ったのは間違いありません。

 精神が弱っている状態になると、人は自分を救ってくれる思想に染まりやすいと聞いたことがあります。ハサウェイがマフティーとして大義を成そうとする姿は、まさにそうした見方が当てはまるのかもしれません。

『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』で、現代人が抱える問題にも通じる「心の病」が描写されたことに、多くの観客が理解を示したのは間違いありません。ハサウェイの心情を「身近な問題」と受け止めたからこその、「病院に行ったほうがいい」という言葉だったと思います。

(加々美利治)

【画像】「えっ、トラウマでは」「アカンやつだ」 これが、ハサウェイの精神を揺さぶった「衝撃のメカ」です(4枚)

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