世界の人口爆発を止め、社会を発展させる方程式――中3女子が弾き出した「教育支援の有無で158億人の差」…2100年、私たちはどちらを選ぶ?

2026/02/18 15:03
「算数・数学の自由研究」作品コンクールで文部科学大臣賞を受賞した森山幸菜さん=鹿児島市の鹿児島大付属中学校
「算数・数学の自由研究」作品コンクールで文部科学大臣賞を受賞した森山幸菜さん=鹿児島市の鹿児島大付属中学校
 教育への支援が世界の人口爆発を抑え、社会を発展させる-。教育政策の費用対効果を数学的に考察した、鹿児島大付属中学校3年の森山幸菜さんの作品が、第13回「算数・数学の自由研究」作品コンクール(理数教育研究所主催)で文部科学大臣賞に選ばれた。六つある最優秀賞の一つで、国内外から小中高校生1万3935人が応募した。

 森山さんはまず、指数関数を使って2100年の世界の人口を予測。教育支援がない場合は約266億4000万人に増えるが、教育支援があった場合は約108億人となり、教育の普及が人口爆発の抑制に貢献することを導き出した。

 さらに教育政策の効果を調べるため、年間予算が日本と同程度の5兆円と、7兆円に増やした2通りのモデルを比較。30年後の経済成長を計算すると、増額した方が国内総生産(GDP)は319兆円高くなった。

 より多くの人が教育を受けることにより、生活保護、医療などにかかる社会コストを圧縮できることも加味して収益率などを計算。「教育は短期的支出ではなく、将来への投資」と結論づけた。

 審査が昨年11月、表彰式は12月にあった。森山さんは「誰もが教育を受けられることの大切さを実感した。数値化によって投資効果をリアルに感じてもらえたら」と受賞を喜ぶ。数学科の中野弘章教諭(31)は「問いを絞り込む過程は指導したが、後はほぼ自力でやり遂げた」とたたえた。

 同校数学科は長年コンクールに参加して好成績を挙げており、県の学校賞も受賞した。

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