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閃刀姫の解説 時間進行について

こんにちは。チェレンコです。
遊戯王に本格的に復帰して2年ほどになります。

昔から愛用していた「閃刀姫」は、新規カード2種の追加と環境の低速化によって、現環境でも十分に戦えるテーマになりました。

僕が2021年頃のデスピア環境で閃刀姫を使っていた頃は、ライフを取るスピードが遅く、
《閃刀起動-エンゲージ》や《閃刀機構-マルチロール》でアドバンテージを稼ぎながら盤面をコントロールし、長期戦で勝つデッキという印象でした。

しかし現代の閃刀姫は、当時のものとはまったく別物です。



現代の閃刀姫は「タイムコントロールデッキ」である

まず前提として、現代の閃刀姫を扱う上で一番重要なのは「盤面のコントロール」ではなく、時間のコントロールです。

理由はシンプルで、公式大会のルール変更により
• 制限時間45分
• 時間切れ後の処理が「ETの01ルール」

になったからです。

この変更は、《閃刀姫-カイナ》や《閃刀姫-ハヤテ》を使う閃刀姫にとって非常に追い風になりました。

つまり現代の閃刀姫は、盤面を制圧するデッキというより、
「時間とライフ差を管理して勝つ」ことを狙う、最強クラスのタイムコントロールデッキになっています。



現代遊戯王は普通にETに入る

現代遊戯王は展開の複雑化、カードパワーのインフレによって、
1ターンにかかる時間が昔とは比べ物にならないほど増えています。

そのため遅延行為がなくても、普通にエクストラターン(ET)に突入します。

※遅延行為はマナー違反なのでやめましょう。



デッキ紹介の前に「時間管理」が本題

閃刀姫の記事を書く上で、カード解説や構築紹介の前に、
まず時間管理の考え方を共有するのが最重要だと考えています。

そこで、僕なりに時間の管理目安を整理してきました。



時間管理の目安(実践編)

1本目
• 勝つゲーム:20分を目安に勝つ
• 負けるゲーム:30分を目安に負ける

盤面が返せないと判断した場合、
《ウィドウアンカー》での逆転に固執せず、
《イーグルブースター》で延命して時間を使いながら、適切なタイミングでサレンダーすることで調整します。



2本目(1本目勝ち・相手が選択権)
• サイドチェンジ込みで23分スタート
• 相手の展開時間はだいたい7〜10分
→ 30分前後で自分にターンが返る想定

負け試合の場合は 35分あたりでサレンダーして3本目へ。



3本目(選択権あり)

回復札を大量投入してぶん回す必要はありません。
目安としては
• 42分までに自分のターンを終える

これを意識します。

(※相手に《深淵の獣マグナムート》などがあると、自分のターンに動かれて時間が伸びるため)


三戦2種について

三戦2種をひいている場合、伏せカードを4枚にしておくと、
誘発を打たれた時にメインフェイズに巻き戻って発動できるので覚えておくと便利です。



時間配分まとめ

1本目勝ちルート
• 1本目:20分勝ち
• 2本目:23分スタート → 32〜35分で負け
• 3本目:35〜38分スタート → 42〜43分で自分のターン終了

1本目負けルート
• 1本目:30分負け
• 2本目:33分スタート → ET意識
• 3本目:ED(延長戦)前提でプランを組む

まとめると、こんなイメージになります

ETEDに入った2本目・3本目の価値

ここまで時間配分の目安を書きましたが、実際にこのプランを回してみると分かることがあります。

それは、ETEDに入った状態で2本目・3本目を行えること自体が、閃刀姫にとって大きなアドバンテージになるという点です。

つまり閃刀姫にとってETEDは、単なる延長戦ではありません。
むしろここからが「閃刀姫が一番強くなる時間帯」です。



サイドから投入される「神系カード」を牽制できる

まず大きいのは、サイドから投入されやすい神系カードを牽制できることです。

ここで言う神系カードとは、
《神の宣告》《神の通告》《神の警告》といったカウンター罠全般を指します。

これらのカードは非常に強力ですが、ライフコストが重く、ETED環境では使いどころが難しくなります。

つまり、閃刀姫側がライフ差を作った状態でETEDに入るだけで、相手は神系カードを構えづらくなり、サイド後の防御札としての圧が落ちます。



相手が後手を選びやすくなる

また、相手に先後の選択権がある場合でも、
「バトルフェイズを行えない」というデメリットを嫌って、相手が後手を選択してくるケースが増えます。

閃刀姫は後攻からでも捲りやすいテーマなので、これはかなり大きいポイントです。



ドロールにも勝ち筋がある

《ドロール&ロックバード》に対しても、閃刀姫は意外と戦えます。

《閃刀姫-カイナ》による回復に加えて、
《三戦の号》からの次元障壁や覇者の一括等のターンスキップに繋げることで、そのままイージーウィンになる試合も少なくありません。




《儚無みずき》による回復も非常に強力です。

ETEDでは数百、数千の回復がそのまま勝敗に直結します。
そのため、ライフ差を作る手段として破格の性能になります。
先行後攻問わず相手ターンをほぼ確実にライフ差をつけながらスキップする点は凶悪極まりないです。



ライフコスト効果を牽制できる

そしてもう一つ重要なのが、ミツルギ系統などに多い「ライフコストを支払う効果」の牽制です。

普段なら当然のように支払うライフでも、ETED下ではその行動自体が負けに直結します。
結果として相手の選択肢を削り、プレイの自由度を奪うことができます。




まとめ

このように、ETEDに入った2本目・3本目は閃刀姫にとって明確な追い風です。

時間とライフ差を管理できるプレイヤーほど、
このデッキの強さを最大限引き出せるようになります。

デッキレシピ紹介

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直近2回閃刀姫を使用してCSに出ましたがどちらも準優勝という結果を残すことができました。

他の方の構築と違う点でいえばロゼ1枚の採用とイーグルブースターの採用、覇者の一括の採用でしょうか。

ロゼを1枚採用にしている理由

ロゼを1枚にしている理由はシンプルで、素引きがそこまで強いカードではないからです。

また、このデッキは「先行1ターン目に妨害を最大値まで伸ばす」ことよりも、
相手ターンに《閃刀姫-ゼロ》のサーチ効果を使い、返しのターンで盤面をひっくり返してワンキルすることを目的としています。

そのため、相手ターンにゼロを分離する動きに固執する必要はありません。



ロゼが飛んだ場合のプラン変更

《強欲で貪欲な壺》でロゼが除外されてしまった場合は、無理にゼロ展開を狙うのではなく、別の捲りルートに切り替えます。

具体的には、
• 相手ターンに《閃刀起動-リンケージ》から《閃刀姫-カガリ》を出す
• 《閃刀起動-エンゲージ》を回収する
• 墓地に《レムニスゲート》があれば、そのまま《閃刀姫-シズク》に変換
• それを《イーグルブースター》で守りながら、返しのターンで捲り切る

という流れです。

このデッキは「予定通りに動けない時にどう勝つか」も含めて設計しています。



イーグルブースターは必須枠

《イーグルブースター》は個人的に必須だと考えています。

理由は、遅延行為をしなくても
負けそうな場面で確実にもう1ターンをもらえるカードだからです。

たとえそのゲームが負けゲームだったとしても、
イーグルブースターで時間を稼ぐことで、

「2本目以降、こちらの土俵(ETED環境)で勝負するための下準備」

ができます。

閃刀姫というデッキにおいて、イーグルブースターは単なる防御札ではなく、
時間を作るための勝ち筋そのものだと思っています。





《覇者の一括》について

《覇者の一括》は他のターンスキップカードとは違い、
バトルフェイズそのものをスキップできるのが最大の特徴です。

この効果のおかげで、
• 《天霆號アーゼウス》
• 《ヘルダイブボンバー》

といったバトルフェイズを起点に強くなるカードを牽制できます。

使い方としては、手札コストのいらない「少し弱い《ホーリー・ライフ・バリア》」のような感覚で使えるのが強みです。

ただし注意点として、
《VSK9》やデモンスミスの《ラクリモーサ》などのバーンは防げないため、ここは好みが分かれる部分だと思います。

覚えておくと便利な小技

誘発(フワロス・儚無みずき)へのプレイ順意識

例えば手札に
• 《閃刀姫-レイ》
• 《閃刀起動-リンケージ》
• 《成金ゴブリン》(通常魔法)

が揃っている場合、プレイ順を意識するだけで相手の誘発を打ちづらくできます。

具体的には、
1. レイ召喚
2. 《成金ゴブリン》発動
3. チェーンしてレイ効果

という順番で動きます。

こうすることで、相手がフワロスやミラーで《儚無みずき》を持っている場合でも、
「ここで誘発を投げるとリンケージが飛んでくるかもしれない」という意識を植え付けられるため、結果的に誘発を打たせにくくできます。



速攻魔法(見神など)がある場合の動き

また、魔法カードが《見神》のような速攻魔法の場合は、逆に
• レイ効果から入る

という選択が強くなります。

レイ効果に対して相手が《儚無みずき》やフワロスを投げてきた場合は、
• チェーン《見神》
• チェーン《リンケージ》

という形で後出しすることで、相手にドローや回復を与えずに展開することが可能です。

このように、誘発を打たれた時のチェーン構築まで含めてプレイを組み立てる意識を持つと、ミラーやフワロス環境でも勝率が安定します。

最近「遅延閃刀姫」という話題が広がっていることもあり、今回この記事を書かせてもらいました。

ただ、実際のところ現代遊戯王は遅延行為をしなくても普通にETに入ります。
展開や処理が複雑化している以上、これはもう環境そのものの問題だと思っています。

実際、先日のCSで予選最終戦と決勝戦で当たったバキュラさんの閃刀姫ミラーでも、遅延行為は一切ありませんでした。
それでも試合は自然に長引き、結果としてETに突入しました。

だからこそ、構築だけを見て「遅延デッキだ」と決めつけて叩くのは違うなと思います。
閃刀姫はルール上の勝ち筋を持っているテーマではありますが、それは遅延とは別物です。

読んでいただきありがとうございました!

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