ネタバレ全開研究小川哲『君のクイズ』 ~君はそこまでクイズが好きなのか……深い深いクイズへの愛
詳細に研究していきます。ネタバレ全開で行きます。結末を知りたくない方はここで左様なら。また会う日までお元気で。
評価4.5点★★★★☆(5点満点)
5★人生が変わった / 4★とてもよかった / 3★よかった / 2★つっこみどころ満載 / 1★怒りを覚える
【クイズとは何か、クイズで「正解」することとは何かを問う、美しくも切実な思索の物語】
小川哲の『君のクイズ』は、クイズ番組という極めて現代的かつ日常的な舞台を通して、「正解」とは何か、「知る」とはどういうことかを深く掘り下げる知的ミステリである。クイズという形式の中に、人生そのものの本質を見出そうとする試みは、読者にとって驚きと感動をもたらす。
1. 数学のように美しい謎と、美しい解答
本作の中心には、
生放送のクイズ番組決勝戦の最終問題で、
なぜ対戦相手の本庄は問題文を一文字も読まれていないのに、「ママ、クリーニング小野寺よ」と正解を答えられたのか?
という一見奇妙な謎が据えられている。推理小説的に言えば「解答できた理由」という“動機”のようなものを、登場人物が丹念に探っていく。
絶対に解けないと思われた問題に、論理的に納得できる美しい答えが用意されていたという点が、本作の知的快感の核だ。
その謎解きはまるで数学の証明のように鮮やかで、思わず唸らされる。
2. クイズそのものの面白さ
物語の随所に登場するクイズ問題は、読者に知識の喜びと驚きを与えてくれる。
Q:「日本で一番低い山はどこでしょう」
A:かつては大阪の天保山だったが、東日本大震災後の地盤沈下により現在は仙台の日和山。Q:「シャンパンとスパークリングワインの違いは何でしょう」
A:シャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインだけが「シャンパン」と名乗れる。
こうしたクイズを通して、知識の広がりだけでなく、「問いをどう捉えるか」がクイズの醍醐味だと教えられる。
3. 「クイズとは何か」を問う
本作のもうひとつの魅力は、「クイズとは知識の多寡ではなく、正解できるかを競う競技である」という哲学的視点だ。超人的に見える早押しの解答にも、それに至る理由がある。キーワードを拾い、選択肢を導き、助詞で確定する。その「確定ポイントで押す」美しさは、スポーツのフィニッシュのような快感を伴う。
なぜプレイヤーはその問題に正解することができたのか、を事細かに説明してくれる。
4. クイズ愛の深さと人生の肯定
物語の背景には、主人公が恋人との別れで深く傷ついたというエピソードがある。しかしその経験こそが、クイズの正解へと導いてくれたと後に気づく。この「損失を通じて得られるもの」という構造は、人生そのものにも通じるものがあり、心に深く刺さる。
「クイズが僕を肯定してくれていた。君は大事なものを失ったかもしれない。でも、何かを失うことで別の何かを得ることもある。君は正解なんだ。クイズがそう言ってくれているみたいだった。」
この一節には、クイズという行為に救いを見出す主人公の心情が凝縮されている。クイズは単なる知識の遊戯ではなく、自分と世界との関係を確認する手段なのだ。
「クイズに正解するということは、その正解と何らかの形で関わってきたことの証だ。僕たちはクイズという競技を通じて、お互いの証を見せ合っている。」
など「僕」は切実にクイズが好きだ。クイズに人生をかけているんだ、という強い思いが伝わり、心を激しく揺さぶられる。
『君のクイズ』は、クイズという一見軽やかな形式を通して、人生の深い問いに迫る作品である。知識とは何か、正解とは何か、そして「なぜ自分はこれを知っていたのか」。それらの問いに対する答えは、読者自身の人生とも響き合うだろう。クイズへの深い愛情と、人間の知性への賛歌が詰まった、まさに“正解”な一冊だ。
ここからネタバレ全開だよ
ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
【「なぜ彼は解答できたのか」その奇跡の裏にあるロジックと覚悟】
* * * * * * * * *
前半で提示された「どうして答えられたのか?」という謎に対する解答は、後半で見事に明かされる。そこには超能力的なひらめきではなく、徹底的な観察と推理、そして人間への深い理解があった。
■テレビ番組という「演出空間」への洞察
本作の舞台はテレビ局制作のクイズ番組だ。問題の難易度、構成、演出には一見わからない“意図”がある。
収録である以上、つまらないシーンは編集でカットできる
視聴者を惹きつけるためには、「超人的な解答」が必要
ただし難問ばかりだとテンポが悪くなり、スルーが増える
そこで番組側が用意するのは、「その人なら正解できる」いわゆる“サービス問題”。解答者の過去のクイズ歴や経歴を徹底的に分析し、まるでその人の人生に合わせて設計されたような問題を用意していた。実際、主人公とライバル・本庄にはそれぞれ**7問ずつの“サービス問題”**が用意されていた。
■「気づいた者」と「最初からわかっていた者」
主人公の「僕」は、放送後に番組をビデオで見直し、この事実に気づく。一方、対戦相手の本庄は最初からこの「テレビ的仕掛け」を読んでいた。本庄はディレクターの性格や演出方針を予想して、事前に対策を立てていたのだ。
ここに勝負の明暗が分かれる。「僕」がそれに気づいたのは事後だったが、本庄は**「それならこの問題が来るはずだ」**とすでに予想し、その瞬間を待ち構えていた。
■なぜ「ママ、クリーニング小野寺よ」だったのか?
物語最大の謎、「どうして本庄はそのセリフを正解できたのか?」に対する解答は、驚くほど人間的で、かつ論理的だった。
かつて本庄がこの問題をめぐって不適切な対応をし、ディレクターに叱責されたことがあった。
だから本庄は「きっとあの人はこの問題を出してくる」と読んでいた。
さらにアナウンサーの口元を観察し、口が閉じたままだったことから、「マ行・バ行・パ行の音だ」と即座に判断。(「ビューティフルライフ~」で始まるCMのテーマ曲)
この時点で本庄は問題の性質、放送意図、ディレクターの心理、アナウンサーの口の動きすら読み取っていた。これはもはやクイズという競技を超えて、人間観察の極致と言っていい。
■結論:これは“偶然”ではない、“確定”された正解である
主人公は最初、「なぜあんなものが答えられるんだ」と混乱する。しかし真相を知ったとき、それは超能力的なひらめきではなく、計算と準備、そして覚悟によって導かれた答えだったと理解する。
クイズは知識の多さではなく、「正解できるかどうか」を競う競技だ。
そして、正解できたということは、自分がその答えと何らかの形で人生の中で「関わっていた」証明でもある。
この物語が感動を呼ぶのは、超人的な正解の裏に、圧倒的な人間の努力と蓄積があることを明らかにしたからだ。そしてそれを「君のクイズ」と呼ぶことで、クイズは他人事ではなく、読者自身の人生にもつながる“証”となる。
『君のクイズ』は、単なる謎解き小説ではない。情報社会において「知っていること」の意味を問うとともに、人間の記憶、過去、失敗、悔しさまでも含んだうえで導き出される「正解」の尊さを描いた傑作である。
【ラストのどんでん返し】
――「感動の先」で裏切られる心、それでも問われる“正解”とは?
* * * * * * * * *
■静かな感動からの“崩壊”
物語の終盤、宿敵でありながら主人公の羨望と敬意を集める本庄が、自らの過去について語る。そこにはクイズに救われたという、静かで切実な告白があった。
学生時代、いじめを受けていた過去
孤独の中でクイズと出会い、それだけが自分を肯定してくれた
「だから僕はクイズを愛している」と語る姿に、主人公も読者も共感と感動を覚える
ここで終わっていれば、美しい物語だった。
人生で何かを失った者たちが、クイズという舞台で再び「正解」を掴む。そういう再生の物語として完結していたはずだった。
■「感動しました?」その一言で物語は転倒する
しかし、本庄はその直後に言う。
「感動しました?」
なんと、感動的なエピソードの多くは**YouTube登録者やサロン会員獲得のための“ストーリーテリング”**だったという。すべてが嘘ではないが、事実を巧みに編集し、“使える物語”として語られたものだった。
読者も主人公も、その瞬間、まるで足元の床が抜けたような感覚に陥る。
■ビジネスライクな本庄 vs 純粋な「僕」
ここで描かれるのは、クイズという知的ゲームを競技として突き詰めた者と、生き方として信じた者の決定的な差異だ。
本庄は「クイズを利用して生きる」プロフェッショナル。
主人公の「僕」は、「クイズに救われたい」と願う純粋なプレイヤー。
この対比が浮き彫りになることで、読者の感情は揺さぶられる。「感動した」という気持ちさえも、他人の思惑に操られていたのではないか、という不安にさえ駆られる。
■あの終わり方は「正解」だったのか?
あのどんでん返しがなければ、物語はお涙頂戴の感動譚になっていた
しかし現実の社会では、人は「物語を売る」ことで生き延びていく
その冷徹さと現実を突きつけられた瞬間、「君は甘いよ」と言われているような気がした
では、あの終わり方はよかったのか?――正直に言えば、「わからない」。
ただし、あの終わり方があったからこそ、物語は記憶に刻まれる。
もしきれいに終わっていたら、読後に「よかったね」と感涙して終わるだけだったかもしれない。しかし本作は読者に、感動とは何か、本当の“正解”とは何かを問うてくる。それが痛くもあり、だからこそ深い。
■それでも、「謎解き」は最高だった
最後のどんでん返しに戸惑いながらも、やはり本作の最大の魅力は、「なぜ答えられたのか」という一点に集約される。そこまでの謎解きは、緻密で、論理的で、美しく、知的興奮に満ちていた。
あの結末をどう受け止めるかもまた、読者自身の“クイズ”なのだ。
結び
『君のクイズ』は、謎解きとして、青春譚として、そして現代社会への鋭い問いとして成立した稀有な作品である。
答えが出たあとにも、もう一度自分の中で問い直す――
「正解とは何か?」をずっと考え続けてしまう、そんな一冊だ。
箱書き
【対戦相手の本庄は一文字も読まれずに「ママ、クリーニング小野寺よ」と正解した】
【最終問題】
Qワングランプリのファイナリスト。僕は六問正解し、相手は五問正解。あと一問正解すれば賞金は1000万。
仏教において、極楽浄土に住むとされ。その美しいこ
で、相手はボタンを押した。美しい声しかない。美しい声の持ち主は、一つに確定している。
問題の途中で、どこで問題が確定するのかを見極める。
6対6で並んだあと、次の一問で決まる。
アナウンサーが「問題」と読んだ。次の瞬間、相手はボタンを押した。まだ問題は全く読まれていない。零文字なのに。
ママ、クリーニング小野寺よと回答した。
→(謎)なぜ本庄はゼロ文字で回答できたのか?
クイズをけがされたという不満と怒り。
出演者たちはスタッフに詰め寄る。若手のスタッフなので、事情は何も分からない。
決勝で戦った富塚さん。
野島断層のクイズはありえないタイミングのおしだった。
やらせをやっているのではないか?という疑惑。
視聴者は、知名度と人気のある本庄を応援していたと思う。
本庄は東大医学部の四年生。
クイズは知識の量を競うものでなく、正解する能力を競うものである。
相手は東京出身で、僕は千葉出身。
→千葉駅前のふくろう交番の問題
帰宅してから、SNSにアップされていた優勝シーンを見た。
もしもやらせだったら、あんな押し方はしなくてもよかったはずだ。beautifulという言葉を聞いてからでも遅くはなかった。
総合演出の坂田。
テレビ番組の説明。7〇3×。7問正解で勝ち。3問誤答で失格。
SNSでの。視聴者の。コメントが相次ぐ。賛否両論。実力をたたえるコメントが多い。異様な早押しは、今回が初めてではない。
あれをやらせではなく実力だと考える人がいるのか。絶望だと富岡さんはツイートして炎上した。
ワイドショーから出演依頼があったが、すべて断った。
僕からは謝罪があり、次回開催は中止となり。優勝者からは賞金の返還がなされた
誤読3兄弟。乳離れ。続柄。一段落。
僕はこれからクイズを解く。なぜ本庄絆は第1回Q1グランプリの最終問題において、一文字も読まれていないクイズに正答できたのか?
*
感情が乱れた時、僕は。デスクの引き出しから早押しボタンを取り出す。
目黒駅は品川区にありますが、品川駅は何区にあるでしょう。正解は港区。
絆の高校時代の友人を探して聞いた。弟にも話を聞くことができた。
本庄はクイズ番組「Qのすべて」の最終回で、決勝の最終問題。
「しゃ」と聞こえた段階で。ボタンを押して、終わりよければすべて良しと答えた。
*
【当日の回想をはじめる】
決勝戦。クイズ番組。当日のことを回想する。
テレビ局のつけた自分に対するキャッチフレーズが気に入らない。
僕は面白みのないコメントばかりコメントを言うことができないが。本庄絆は洒落たコメントを言うことができる。今、必死に探しています。私が負ける可能性です。と答えて、会場が湧いた。
僕の印象を聞くと、現在日本で一番クイズの理に近づいている人物だと思います。ですが、私の頭には世界が入っています。
【深夜の馬鹿力】
今週気づいたこと。そこで僕はボタンを押し、深夜の馬鹿力と答えた。
(伏線)深夜の馬鹿力を答えた、ということはテレビ局に調べられていた
【二年生のころの知る快感の目覚め】
小学二年生の頃、二段ベッドの上で兄貴がラジオを聴いて笑っていた。そのとき、深夜という言葉に引っかかった。なぜ、深いのだろう。図書館で語源を調べ、大学のクイズ研究会では深夜を題材にしたクイズばかりを集めて出題したことがある。深夜プラス1。深夜特急、深夜食堂、僕の好きなものばかりだった。
→伏線。テレビ局は、出演者を調べ、答えられると思う問題を出題していた。
*
クイズに正解できたときは、正解することができた理由がある。何かの経験があって、その経験のおかげで答えを口に出すことができる。経験がなければ正解ができない。
二段ベッドの金属の手触り、兄との秘密、夜の海に沈む太陽。それらを思い浮かべた。
【アンナカレーニナ】
二問目。
「幸福なか……」で、僕はボタンを押した。
インド人ネパール人が思い浮かぶが、それは頭の中から追い出した。君ではない。
アンナカレーニナと答える。
幸福な家庭は互いに似たよったものであり、不幸な家庭はどこもその不幸の趣が異なっているものであるという書き出しの一節も。有名なロシア人作家トルストイの小説は何でしょう?
インド人とネパール人の話を昔考えた。カレーを作る話。最後に。インド人が言う。
「あんなカレーにな」
【クイズに囲まれている感覚】
僕の父は読書家で、大量の本を持っていた。
僕の寝起きする部屋にアンナカレーニナの本がおかれていたが、読んでいなかった。どんな話なのだろうと毎晩想像しながら眠りについた。
クイズ。研究部の部内クイズで。その問題が出された。それ以来、僕はトルストイを読みはじめた。
僕はクイズに囲まれているような感覚を得た。世界のことを何も知らない。足元にも両手の先にもクイズがある。背中を押しているベッドのバネは誰が発明したのだろう?枕が発明されたのはどの国でいつの時代なんだろう?
*
本城さんも押していましたが。答えは分かっていましたか
本庄絆ははいと答えた。「ブロンスキーにアンナを奪われた。カレーニンのような気持ちですと答えた。」
【1915年のノーベル賞】
「問題。フルネームでお答えください。1915年、エックス線によるけ……」
ヘンリーブラック、トローレンスブラックの親子。この時点では、どちらが正解するか判断する根拠がない。
ウィリアムローレンスブラックと本庄絆が答えた。
父と子供が同時に受賞した。この問題の答えが確定するのは。父や息子という言葉が聞こえた時だ。
若干、息子が答えになる確率が高いが、それでもせいぜい6対4といったところだろう。その賭けに彼は勝ったのだ。
確定ポイントまでは行っていないが、五分五分の勝負で本庄は勝った
*
彼の伝説の一つに、歴代ノーベル文学賞受賞者の完全回答というのがある。多答問題が出題された。回答時間の3分起こして、すべての歴代受賞者の名前を書いた。百人以上の名前。
彼は急きょ番組に出演が決まった。短時間で膨大な受賞者を暗記したのだろうか。
終わった後、一人ずつありがとうございました。と挨拶にまわっていた。
●膨大な記憶力と他人への配慮
*
冷静さを失わないように。僕の判断は間違ってない。だからやり方を変える必要もないと頭の中で自分に唱える。
どうしてわかったのか。
1915年の問題はあまりない。1914年の候補は多いが。
ノーベル賞の問題が来るだろうと予想していた。
息子は当時、史上最年少の受賞だった。親近感があった。
【日本で一番低い山 震災でかわった】
次の問題。
日本で一番低い山。
本庄。天保山と答えたが、間違っていた。
*
【東北時代の本庄】
2011年3月11日、彼は山形県にいた。弟が教えてくれた。震災があった時、山形にいた。被害はなかった。震災の半年前から不登校だった。雑誌でも公言している。イジメにもあった。
東大の医学部に進学し、超人。まるでテレビのヒーローになった。昨年末は中学のクラス会に出席した。あんないじめにあっていたのに理解できません。もしかしたら復讐なのかもしれない。成功した自分の姿を見せるお前たちみたいなくだらない人間と違って、俺は努力をして地位を築いた。誰が本当は正しかったのかを証明してやったのではないかと、僕は心の中で想像した。
彼は番組が終わってから居場所が分かっていない。
「abc」という大会についての説明。オリンピックのようなもので、学生クイズプレイヤーのオークがこの大会で。結果を残すことを一つの目標としている。
東日本大震災が起きた日、僕は高校でクイズをしていた。その時の問題を一軸忘れずに覚えている。日本で最も高い山は富士山ですが、大阪市港区にある日本で最も低い山は何でしょう?
僕の震災当日の一日を描く。
大阪市港区にある日本で最も低い山は、天保山だ。つまり、震災があったあの日の時点で、本匠絆の天保山という答えは正解だった。それから三年以上が経った日に、オープン大会の決勝であの時と同じ問題が出された。
「日本で最も高い山は富士山ですが、日本で最もひ」
日本で二番目に高い山、世界で一番高い山などの問題が考えられる。
僕はこの問題で夜間瀬押しを使った早押しボタンが点灯してから、出題者が問題文を読むのを中断するまでの。わずかな時間を使った技術だ。答えがわからない状態でボタンを押し出題。記者が勢い余って発音してしまう声を聞いて、答えを確定させる。
「日本で最も」次の文字で確定すると、僕は確信していた。アナウンサーは「ひ」と発音した。
正解は、仙台の日和山。東日本大震災の地盤沈下によって、天保山よりも低い山になった。
世界が変化する以上、クイズの答えも変化する。
番組が終わった後、僕は富塚さんにやってるとは思いませんでしたと口にした。一切、やらせを疑っていなかった。
僕は2011年の本庄絆を想像する。いじめで学校で地獄を味わっていた。
*
【確定ポイントの説明】
クイズには確定ポイントというものがある。
タイトルは任務のタイムリミットである。ゼロ時1分を意味している。ギャビンライアルのハードボイルド小説は何でしょう?
という問題では、ゼロ時1分を意味している。の時点で、この答えは深夜プラス一以外にあり得ないと分かる。
美しい早押しというのは、問題が確定した瞬間に押し100%自信を持って正解を答えることだ。
【恋人との出会い】
問題、平安時代の山城の国の刀工
3日月宗近か。ムネチカを鍛えた人物である三条宗近が答えになるだろうと瞬時に予測した。
僕はとが聞こえた瞬間にボタンを押した。おそらく刀工によって。というように続く。これは刀工の名前を聞く問題ではなく、刀の名前を聞く問題だろう。
→日本刀。彼女との思い出
3-1になった
*
クイズと人生。
僕は一度だけクイズをしていた。おかげで女の子と仲良くなったことがある。
大学のクラスの友達に呼び出されて、居酒屋で女の子達と仲良くなった。
桐咲さんという女の子と帰り道で同じになった。どんな話題にもついていけるキャパがあるので。
私は日本刀が好きなんです。
僕は日本刀に関する知識を披露した。
僕たちは後日、2人で会う事にした。
その後、僕たちは付き合い、博物館や美術館に行った。
*
美しいおしだったなと感じていた。MCが日本刀にも詳しいんですか?と聞いてきた。国立博物館で実際に現物を見たことがあるんですと答えた。
桐咲さんがいなかったら、僕だってあのタイミングで押すことはできなかっただろう。
【かつてかかわった問題を間違える】
問題「画家としても国宝のももはと」
で、僕はボタンを押した。
僕はその時点で、全く答えの見当はついていない。「画家としても」で考えるアドルフヒットラー。ヒトラーは国宝とは関係がない。黒田清輝。美術家としても有名だったが、貴族院議員を務めていた。彼の作品は国宝だっただろうか。思い出せない。
僕は黒田清輝。と答えた。
正解は「キソウ」だった。僕は思わずあーと声を出す答えを知っていた。テレビのクイズ問題作成バイトで、その答えが問題を作っていた。
画家としても国宝桃鳩図などの作品を残している。1127年の靖康の変により近に捕らえられた北宋末期の皇帝は誰でしょう?
*
【中高生のころ、恥ずかしい感情を捨てる】
クイズを続けるうちに、恥ずかしい感情を捨てた。
先輩から言われた。クイズは知識の量を競っているのではない。クイズの強さを競っている。みんなの前で間違えるのが恥ずかしいと思っているだろう。
人間ドックを人間ドッグと答えて、それは人間犬だとかからかわれたことがある
→ギャグとして面白い。
テストで空欄がもったいないように。何も答えないのはもったいない。クイズは僕を変えた。
*
本庄は言った。答えが分かってからをしているようだと、相手に解答権を取られてしまいます。私たちはわかりそう。と思ったら押します。ランプがついて答えを口にするまでの短い時間で、わかりそうだった回答を考えます。今の問題も押そうとした時点では答えはわかっていません。その後、必死に思い出したわけです
【三大科学誌】
問題。CSNと略されることもある三大……
ケアンズ国際空港の略かもしれないし、中枢神経系の略かもしれない。三大という言葉で、三大学術誌のことであるとわかる。何とかと。何とかと。あと一つみたいな形になるだろう。セル、ネイチャー、サイエンスの三誌どれが?答えがわからないが、クイズの競技ということをよく知っていれば、実はほとんど一択だとわかるはずだ。
*
【本庄は最初はいじられキャラだった】
本庄は二年前にクイズ番組に初めて出演した。ボロ負けした。
火星で最も高い山という問題で、火星山と誤答して突っ込まれた。
最初は頭でっかちな回答で他の参加者を笑わせるというポジションだった。べたもんと呼ばれるクイズ。プレイヤーなら誰でも知っているベタな問題にとんちんかんな回答をする。
その後、彼は大きく変わり、いろいろな大会で優勝するようになった。
【伝説の一文字押し。番組づくりのストーリーを読んで答えた】
僕は一文字押しの映像を何度も再再生した。Qのすべてという最終回。最終問題で伝説になった回答だ。
「しゃ」一文字で。正解した。
アナウンサーは唇の形から「しゃくに」と口にしていた。
最終回の最終問題として出されたことを考慮に入れると、シェークスピアの問題意識と呼ばれている。尺には、尺をトロイラストクレシダ。と。あと一作は何でしょう?答えは終わりよければすべてよし。最終問題の答えにはふさわしい。
クイズは学力テストではない。出題者と回答者と観客がいて、ストーリーがある。ストーリーに気づく能力もまた、クイズプレイヤーとしての資質の一部だ。
少なくとも一文字をしに関しては、魔法やらやらせではなく、真っ当なクイズだったという可能性が生じてしまった。もちろん。僕は本庄絆にそのような推理ができるとおもっていない。思ってないが、不可能ではないと知ってしまっている。
「ママ、クリーニング小野寺よ」も、もしかしたらクイズだったのではないか。
*
早押しクイズは数列と似ていると思っている。
実際にそれが正解ということもあるが、間違っている可能性もある。この数列はまだ確定してないから。
日本で一番高い山は富士山ですが、春先に振る強風のことを一般に何というでしょうと続く可能性だってゼロではない。しかし、それでは前半部分の文章が無駄になってしまう。無駄のある問題は好まれない。こういう問題が出題されることは、まずない。
三大学術誌の問題もCNSの順番で並べられるはずだ。
サイエンスは高校生の頃から読んでますと彼は答えた。
【ウーロン茶 ポスターを見ていた時の記憶が残っている→彼女から話がある】
問題、脂肪の吸収を抑える効果がある。烏龍茶、重合ポリフェ
出張があって、京都のホテルにいた。ウーロン茶が置いてあって、そのポスターが貼られていた。アルファベット四文字だった。
PPAP。ピコ太郎を思い浮かべるが、それは頭の中から排除する。OTPPと答えた。正解だった。
【彼女と同棲、別れ】
クイズ王では食ってはいけない。数々の大会で優勝したが、もらった賞金はゼロだ。
クイズを続けるという条件で、就職先を探した。
桐咲さんとは一緒に住むことになった。
京都に出張に行った、きりさきさんから「ちょっと話がある」とラインが入った。
→別れ話はちょっと話がある。重要なのにちょっと。という言葉を使っている。まあ、軽く考えているわけではないだろうが。言葉の使いかたが、現代の若者っぽい。
高校生の団体客と一緒になる。
高校生が僕を見てかけているのを聞こえてきた。大勢の中から聞き分ける能力を、クイズ大会で僕は消えていた。
あの人が次に何を取るのか?かけようぜ。
僕は気を持たせて、選ぼうとしたものを直前で変えた。
*
僕は記憶力がいいと思ったことは一度もない。
朝食のバイキングでポスターを見た。OTPP。と答えることができた。僕はまずピーディーシーエイみたいなやつだなと思った。クイズによく出てくるアルファベット四文字の言葉を思い出したICBM、LGBT、PPAP。
→真面目な四文字を並べた後、ピコ太郎がでてくる。
OTPPを覚えていたわけではなく、それを見た時に考えたことを覚えていただけだ。そういう記憶だったら、それなりに覚えていられる。
視聴者は。私とは違う人間なんだと思う
本庄はバーコードを見ただけでその商品がわかるというが、そんなのは嘘だと僕は思う。
僕は、自分が魔法使いでないことをきちんと説明するべきだった。
114
【確定ポイントに自分が気づいていないのではと疑う】
「イエニチェリーの鉄砲が。」そこでボタンを押した。
庄絆が。正解をした。まだ確定してないところでボタンを押した。
んでもないギャンブルをしたのか?それともほかの選択肢を知らないのか。何も知らないだけじゃん。と。僕は心の中で文句を言った。不満ではあるが、正解は正解だ。
●
僕は本庁。絆が出演したクイズ番組を可能な限り見た。
時々不自然治し方をする
クイズの勉強を始めてから、不自然直しの回数が増えていった
日本では、阪神淡路大震災をきっかけに導入が。
と聞こえた時点で押した。選択肢は二つあるはずだ。
こんなものはクイズの実力ではない。僕はそう感じた。
僕は三つの選択肢を考えた。
知識不足のせいで、もう一つの選択肢が思いつかなかった可能性?
二択が存在することを知っていながら。クイズのルールを理解しておらず、ごぶごぶの勝負をした可能性。
やらせをした可能性。
やらせの可能性が高いと思ったが、それにも不可解な点がある。
僕は第四の可能性に気がついた。僕が気がついてないだけで、実は答えが確定していた。
ドクターヘリとトリアージュの二つの選択肢があった。
トリアージは。以前から導入されてはいたが、規格が統一されたのは阪神淡路大震災だった。
トリアージが答えになるためには、淡路大震災をきっかけに企画の統一が。と言う文章にならなければならない。
●
チャルディラーンの戦いの問題。
イエニチェリーの鉄砲画の時点でクイズの答えが確定していた可能性を考えた。
本庄絆は。三島さんが世界史を得意としていることは知っていたので、思い切っておしました。
準決勝に残った人は全員すでに研究済みですと答えた。
【淡路島の問題】
問題、現在、淡路島の保存。
本庄絆が推す僕は全く見当がつかない淡路島出身の有名人を思い浮かべてみる。
野島断層と本庄絆が答えた。
どうしてその答えが導かれたのか。全く検討がつかない。
→本庄へのサービス問題だった
現在は淡路島の保存館で天然記念物として展示されている。阪神淡路大震災で出現した活断層を何というでしょう。
野島断層。
●
富塚さんから興味深い映像を見つけたと言って電話があった。
島断層に関する興味深いシーンがあった。
別の番組で。阪神淡路大震災の震源に最も近い活断層と言われ、その一部が淡路島にほ。
で、本庄絆ボタンを押して野島断層保存館と答えて間違った。正解は野島断層だった。
悔しそうな表情を浮かべた。彼が表情を変えることは珍しい。いつもは表情を変えない。
中学校の修学旅行で見たことがあります。だから、どうしても正解したかった。
全く同じ問題が出されていた。やってたでしょうと富塚さんは答えた。僕は分かりませんと言った。
は富司さんに反対した。僕だって深夜の馬鹿力。アンナカレーニナ、基礎の問題は関わったことがある
クイズに正解するときは必ず問われている問題と過去の自分が。経験が重なります。そうでないと、僕たちはクイズに答えることができません。
クイズに正解するとはどういうことなのか?その根拠を僕は探している。それが見つからなければ、彼が不正をしたことが証明でき。僕はそれを考えているんです。
Qのすべてで出題された全問題のリストを送ってもらう。
●
世界は知っていること、知らないことの二つで構成されている。
クイズに正解することは、その先に自分がまだ知らない世界が広がっていることを知るということでもある。
僕は深夜という言葉を思い出す。僕は深い海に沈んだ太陽だった。光が照らす部分を僕は見ることができ。しかし、光は海底まで届かない。僕は海の中を漂うにつれ、自分の目に見える景色の小ささと海の広さを知る。見ることのできなかった暗闇の深さをしる。そんなことを考える。
島断層の問題で僕が勝てた可能性を考えるが、僕は無理だと気がついた。さっきの問題が確定していたかどうかは分からないが。どちらにせよ、太刀打ちができなかった。
問題。モンスターたちの住む地底世界を舞台に、地上へ帰る人間の子供となって冒険をする。とViejo。
僕の回答ランプが光った。桐咲さんがリビングでずっとやっていたゲーム。トビーフォックスという天才が、ほとんどすべてをたったひとりでつくりあげたゲームであること。アンダーテールと答えた。
【別れ話】
東京に戻ったらちょっと話があるんだけどと彼女は言っていた。同棲を解消したい。と言われた。一緒に生活していると、君のことが嫌いになっちゃいそう。最近あまり眠れな。半年ぐらい別々の家で過ごしてから、僕たちは別れた。自宅に誰かほかの人がいるっていうだけで、ストレスを感じちゃうみたい。
省しなければ、ぼくたちは別れる必要なんてなかった。人生というクイズの中で僕はgotoした。その結果、goto罰を受けることになった。
大会を休んだ僕を心配して、クイズ研究会で同期だった友達が連絡をくれた。彼は勝手に僕。をエントリーさせた。
あったのだが、集中していなくて全くついていけなかった。
ゲームのサイレントヒルで正解をした。中学入試の頃、勉強そっちのけで。こっそりプレイしていたのだ。
【クイズは僕を肯定してくれた】
響け。ユーフォニアム。お、正解した。アニメを彼女と一緒に見た。だから答えることができた。泣きそうになりながら、頭の中でピンポン。という正解音が鳴り続けていた。友達は僕がおかしいことに気が付いて大丈夫か?と訊いて来た。
大会が終わった後も、ピンポン。という音が耳から離れなかった。自分がまたクイズをしたくなった。
「ピンポン」という音はクイズに正解したことを示すだけのことではない。解答者を君は正しい。と肯定してくれる音でもある。
彼女と出会っていなければ、同棲をしていなければ、この問題に成功することはできなかった。
クイズが僕を肯定してくれていた。君は大事なものを失ったかもしれない。でも、何かを失うことで別の何かを得ることもある。君は正解なんだ。クイズがそう言ってくれているみたいだった。
それまで以上にクイズに対して真剣に取り組んだ。
クイズに正解するということは、その正解と何らかの形で関わってきたことの証だ。僕たちはクイズという競技を通じて、お互いの証を見せ合っている。
●
【クイズと自分。世界と何らかの形で関わっている】
僕たちはいつもクイズを出題され続けている。どんな答えを出すかは人それぞれだが、なんにせよ僕たちはボタンを押す。過去の経験を思い出したり、誰かの知恵を借りたりしながら答えを出す。
競技クイズと異なるのは、この世界で僕たちが出題されるクイズのほとんどには答えが用意されていない点にある。僕たちは答えを口にする。決断をくだし、行動をする。そして、自分が正解だったのか分らないまま生きて行くことになる。ぼくたちはしばしば後悔をする。自分の選択が間違いだったのではないかと不安になる。あの時、こっちの答えを選んでいれば。もしかしたら僕たちは選ぶことのなかった答えのことを考える。
彼女と出会わなければよかったと考えていた時期もあったが、彼女と過ごしたおかげでいくつもの問題に正解することができて、そのおかげで僕は前向きになれた。
人間としてはとても未熟だ。多くの間違いをしてきたと思う。でもクイズをしていたおかげで、自分を肯定することができた。
クイズに正解する根拠。
共通しているのは、どれも自分の人生の一部だということだ。問題集で説いた事のあるクイズに正解した時、僕は自分がその問題集を解いていた時のことを思い出す。自分で類似の問題を作ったことがあるとき、何のため、どんな理由で作問したのかを思い出す。もちろん、どこで覚えたのか分からないこともある。でも、どこかで覚えたことに違いはない。その正解は、何らかの形で僕の人生に関わっていたのだ。
【千葉駅のふくろう交番→自分へのサービス問題だっのではないかと気づく】
問題。ストリクス・ウラレンシスという学名を持ち、森の番人のイメージが。
の番人という言葉からオランウータンを思い浮かべていた。でも、それなら問題文の冒頭にその話が来るはずで、学名から入るのは違和感がある。学名は聞いたことがなかった。本庄絆が小さな声でオランウータン。と答えた。ブート不正解の音が鳴った。
千葉駅前の交番のモチーフにもなっているいきものは何でしょう。正解はふくろう。
Q。Qワングランプリに出演してからDMが増えた。
不自然な早押しに対する疑問をSNSには書かなかった。その態度を気に入ったファンが多かった。
はその時初めて、このクイズが千葉駅の袋を降板に関する問題であったことに気づいた。妙なクイズだった。千葉駅前の交番に一度だけ行ったことがある。ちなみに池袋にもフクロウの交番があって、クイズとして出されたこともある。この問題は、千葉市の出身者には有利なクイズだった。千葉駅の近くに住んでいれば、ほとんどの人はフクロウ交番のことを知っているだろう。
お互い様だったのだと、僕は気づく。
ママクリーニング小野寺世の問題は、おそらく一部の地域の出身者にしか答えられない問題だった。それと同様に、千葉市出身の僕だけが答えられる問題も用意されていた。
どうして本庄がその問題に答えられたのかは不明だが、少なくとも平等に僕が有利な問題も出題されていた。
僕は仮説を立てた。ディレクターは僕たちが答えられる問題を用意していたのではないか。
深夜の馬鹿力やアンナカレーニナもそうだ。クイズプレイヤーとしても、僕について少しでも調べれば、僕が以前にこれらの問題に関わったことがあると判るはずだ。何割かは、そういう風に造られたのではないか。
●
【イベントホライズン】
もう後には引けなくなりました。でも押し方はかえません。リスクを負わなければ、この戦いには勝てないので、三島さんは普通に戦って勝てる相手ではありません。
イベントという言葉で彼はボタンを押した。
インチキのように早い押し方だが、アナウンサーの口の形を見てピンと来る。おそらく「こ」か「ほ」だ。
「ほ」なら間違いなくイベントホライズン。
ベントホライズンという別名を持つ。無限の未来まで行っても原理的に見る事の出来ない情報伝達の教会のことを日本語で何というでしょう。答え、辞表の地平面または事象の地平線。シュバルツシルト面。
●
【番組のリスト カットが多いことに気づく】
Qの全ての全ての問題。リストが送られてきた。
放送されていないクイズが大量にあった。スルーされた問題、間違った問題。答えが出るまで時間がかかった。問題正解コメントが面白くなかったもんだ。容赦なく編集されていた。
カットされていた問題の量は想定外だった。これだけカットされていると思わなかった。
難問や疑問が多かったが、超人的な正解を目立っていたが、スルーの問題も増えていた。
前日にノーベル文学賞に関する問題が出るかもしれませんと聞かされていた。本庄は一晩で受賞者を全員、暗記してきた。
出家はどうして生放送でクイズ番組をやろうと考えたのだろうか?と僕は考えた。
演出家はスポーツだから。と答えていた。彼の気持ちになって、考えてみる。
もっとも避けるべきなのはどういう事態だろう。問題が詠まれるが、誰も答えがわからずスルース。それが何本も続けば。ほとんど放送事故だ。
生放送ではカットという技術が使えない。スルーされるような問題を作ってはいけないし、なるべく冒頭の数も減らさないといけない。かと言って、簡単な問題ばかり出すわけにもいかない。
簡単な問題からは超人的な回答は生まれない。だから僕自身が問われたのではないか。
誤答もなるべく減らし、それでいて視聴者が驚くような早押しをさせるためにはどうすればいいのか。だから演出家は出演者たちの人生を調べた。関わりのある問題や、これまで解いてきた問題を多めに出そうと考えた。
僕は決勝の舞台で、自分がいまだかつてないほどにクイズを楽しんでいたことを思い出す。そのまま、僕の人生を肯定することに繋がっていたからだ。それは、番組を盛り上げるために演出家が選んだ戦略のせいだったのではないか。番組は、参加者の人生という側面を強調していた。お互いの人生について問われていたのではないかと考えた。
●
【皇帝と……。あてずっぼだが自分がかつて関わった競馬の答えを言って正解になる
→自分で正解したのではなく、番組によって正解させられた】
「こうて」ボタンを押した。
僕のランプがついていた。アナウンサーは皇帝とと口にしていた。「こうてい」と「と」の間に、わずかな空白があった。
「こうてい、と」いう文章になっている。そこからアナウンサーの口の形を口の形からこぼれた微かな吐息を考えた。僕は「そ」だと考える。彼は最後に「そ」と言おうとしていたはずだ。
こうていといってもいろいろな意味がある。
僕はシンボリルドルフと口をした。どうしてそれを口にしたのか。分でも。よく分かっていない。
定までの時間で、「そ」ではなく「しょ」であったことにきづく。僕の無意識がその事に気づいていた。皇帝と称される。と続くはずだ。だから僕はそう答えた。
皇帝と称されることもある。日本競馬史上七冠を達成した競走馬の名前は何でしょう?答えシンボリルドルフ。
●
帝と称される人物は数多くいる。ベッケンバウアー。シューマッハ。ヒョードル。なぜそれを連想したのかというと。昨年、僕は競走馬のクイズを十問作ったからだった。その時にシンボリルドルフの問題を作っていた。
●
僕のために作られた問題を数えると七問あった。七問選手で勝負を決めるルール。
マクリーニング、小野寺よ。は山形県に住んだことのある彼の為の問題だった。
僕が知らないだけで、彼に関するクイズも同じだけ出題されていたのではなかったか。
彼はこの問題傾向に気づいていたのだろう。いつ気付いたのか、分からな。彼は演出家のことをよく知っている。対戦相手や自分に関わりのあるクイズが出題されるという確信があったのではないか。
●
「仏教において極楽浄土に住むとされ、その美しいこ」
彼がボタンを押し「迦稜頻伽」と答えた。
【最終問題 僕も答えにたどり着く】
そして最終問題。
アナウンサーが問題と呼ぶと、彼がボタンを押しママクリーニング。小野寺よと答えた。
問題と口にした後、アナウンサーは息を吸い。次の言葉を発しようと、口を閉じていた。
●
ママクリーニング小野寺よの問題が過去に出題されてなかったかを調べたら、すぐに見つかった。カットされて放送されていなかったが、九のすべてで全く同じ問題が出題されていた。
これがやらせの証拠として、かなりの説得力がある。
どの位の地震があってゼロ文字を使用したのか。最後にあの問題が出題されると気付いたのはいつか彼に直接聞いてみたいと僕は思った。
●
本庄にメールを送った。
どうして最終問題に答えることができたのか、ずっと考えてきました。仮説を立てました。16門のうち少なくとも七問は、以前に僕が作問したことがあったり、大会で回答したこともあったりする問題でした。同じことは本庄さんにも言えると思います。
ここからは僕の予想です。演出家は。生放送でクイズ番組をする場合、どうすれば番組が盛り上がるかを考えたと思いま。問題がスルーされたり、見当違いの間違った回答があったとしても、編集でカットすることはできません。スーパープレーを視聴者へ確実に見せるため、彼は出演者が必ず答えることのできるクイズを用意したのです。
本城さんは大戦中にその法則に気づいたのではないでしょうか。最終問題を前にして、次に必ず自分が答えられるクイズが出題されると予想しています。僕が本城さんとお話ししたいのは二点です。
どうして無数の選択肢の中からママクリーニング小野寺よ。という答えに選択肢を絞ることができたのでしょうか。
納得してないクイズプレイヤーをたくさんいます。ヤラセではないかと思っています。本城さんの口から直接、零文字OCの経緯を説明していただくことはできないでしょうか。
中学生の時、クイズ研究部に入ろうと思ったときの思い出。光市の新入部員にクイズ経験者がいて、ほとんどの問題に彼が正解した。
サラザールスリザリンろえなと聞こえて、彼はハリーポッターと答えたが、間違っていた。僕は。ホグワーツ魔法魔術学校と答え。どうしてそう思ったの?ロウェナ、レイブンクローと続くと思った。ホグワーツを設立したメンバーにも。と答えると、先輩からすごいセンスある。と言われ。頭の中でピンポンという音がずっとなっていた。mizmo年上の人に僕でも勝てることがあるのだと思った。そして、僕はクイズ研究部に入部した。
僕がクイズを続けることができるのは、クイズによって僕自身を肯定してもらえたからだった。
【答え合わせ 本庄と会う】
本庄絆から連絡が来た。直接お話ししたいです。
三島さんの考えは?一転を除いてすべてやっています。私は放送前から予想していました。だから出演者全員の研究をしたのです。対戦相手がどんなジャンルを得意にしているのか、どんな押し方をするのか、どういう問題を拾っているのか。
後半はリスクを承知で、早めにをして行くことにした。
Undertaleは私のために用意されていたはずです。でも、問題の文系が違っていたせいで、ほかの選択肢?と迷ってしまった。
なぜママクリーニング?小野寺よ。と答えられたのですか?
私は中学三年まで山形にいました。半年ほど不登校でした。いじめにあっていました。今でもつらい思い出です。
熊の場所という小説を知っていますか?アメリカで熊に襲われ、オーストラリア人を置き去りにしてジープまで逃げてきた。このままだと怖くて。二度と山の中に入れなくな。拳銃とスコップを持って、熊野いるところに戻ったクマと対峙してクマを倒した。そのおかげで、もう一度入ることができるようになった。
あらゆる恐怖の源となった原因。安全を確保したとしても、熊の場所は心の中に残り続けます。
山形は球磨の場所でした。熊の場所を取り除くためには、熊の場所へ戻らなければなりません。私はクラス会に出ました。自分のクマの場所に向き合うため。でも、単にいじめっ子たちがいる場所ではなかったのです。いじめられたことによって、自分に対して自信が持てなくなったことにあったのです。
自分が間違いを犯していたからだ。という結論を出しました。自分に対する自信を失った。クイズが私を救ってくれたんです。
ママクリーニング小野寺湯は、山形県中心のチェーン店です。正解のピンポンという音を聞いて、私は思わず泣いてしまいました。クイズが私の人生を肯定してくれたんです。間違いだと思っていた山形時代の私に、正解だったと教えてくれたんです。
クイズの本当の魅力に気づきました。私はそれ以来、必死にクイズの勉強をしました。
放送されなかったのは、収録中に突然泣き出したからです。坂田さんはそのことを知っています。最終問題には、その問題が出題されるのではないかと予測しています。富と読みの人が口を閉じた瞬間、私は問題文の一文字メガビであると確信し、回答ボタンを押しました。
シャンパンとスパークリングワインの違いは何でしょう?シャンパンは、シャンパーニュ地方で造られたスパークリングワインのこと。日本語を読みした。
【純粋な僕と、ビジネスライクな本庄】
今の話、感動しましたか?
私はYouTubeチャンネルを開設しました。舞台裏について三島さんと話す。動画を取りたい。これで、観客を感動させようとしているのです。
完全な嘘ではありません。泣いたのは作り話。人生が肯定されたと思ったのは、本当とも言える仕草とも言える。
Qのすべてでママクリーニング。小野寺イオ正解した時に。
地元の問題しか正解できないのかと。MCがいい私をイジリ。山田は私にとって複雑な思いのある地です。私は柄にもなくムッとしまいしてしまい、後で演出から叱られまし。演出家は、必ずこの問題を出してくると思ったのです。
このままいじられキャラで押し通すのも限界。と思ったから、クイズの勉強をしたんです。
そこまでテレビにこだわったのは、今日のため。ユーチューブとオンラインサロンの登録者を増やすためです。
ゼロ文字を使用する必要が無かったかもしれないが、やらせを疑う人が出てくることも今日考慮していました。私は九番グランプリを最後に、YouTubeチャンネルとオンラインサロンに活動の場所を移そうと決めています。その際に必要なのは、誰にでも伝わる魔法です。
間違っていた場合も、それまで大きな問題ではないと考えていました。優勝がかかった問題で零上昇する。それ自体がそれなりに話題になると思ったのです。
賞金を返したのは、返した方が得だと思ったからです。
Q。ワングランプリはやらせても魔法でもなかった。これはなんだったのだろう。あえて言うならビジネスだったのだろう。動画のタイトルは伝説のゼロ文字を。使の秘密を全て話しますというものらしい。
考えさせてくださいと言って僕は部屋を出たが、もう二度と彼に会うつもりはなかった。
クイズは論理的な思考を使って正解にたどり着く競技だと思っている。クイズは魔法だと。外に行く側の人は見るのだろう。本庄はそのギャップを利用している。



コメント