中道改革連合の共同代表を辞任した(左から)野田佳彦氏、斉藤鉄夫氏(時事通信フォト)
立憲の支持者にすれば、公明は創価学会の支持で存続してきた宗教政党。宗教は神学、ドグマであり、実はリベラルとは本質で肌が合わない。その公明に言われて原発再稼働や安保法制は合憲との主張に変わったのは、まさに無原則の極み。
それらが今回の壊滅的な選挙結果につながった。リベラル支持層は中道から離れたが、受け皿がないため四分五裂して、チームみらいや一部は自民党に流れた。ゆえに、今回の選挙は「リベラル消滅」のメルクマールになった。
リベラル層は消えゆく流れでオール保守のような状態だが、一部メディアなどで高市首相のようなタカ派は戦争を招くと危険視する層は残る。
そのため、これからは保守が左右に分裂する動きが起きるだろう。ポイントは歴史認識。高市首相が口にした憲法改正議論の過程で、保守勢力が高市氏の歴史認識を受け入れるグループと、それに反発するグループに分かれていくのではないか。
【プロフィール】
中西輝政(なかにし・てるまさ)/京都大学法学部卒業、ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。著書に『大英帝国衰亡史』『日本人として知っておきたい「世界激変」の行方』など多数。
※週刊ポスト2026年2月27日・3月6日号