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ジョナサンなど外食大手が続々投入。「スープパスタ」が話題沸騰、三つの理由から紐解くブームの正体 #エキスパートトピ

外食ビジネスアナリスト
写真:イメージマート

今、外食業界で「スープパスタ」が異例の快進撃を見せています。かつては数ある定番メニューの一つに過ぎませんでしたが、現在は大手チェーンから専門店までが相次いで参戦し、新たなブームを形成しています。

背景にあるのは、単にお腹を満たすだけではない「動画映え」するエンタメ性、コメ不足に伴う主食ニーズの変化、そして最後の一滴まで楽しめる高い満足感です。

なぜ今、外食業界でスープパスタが選ばれているのでしょうか。その理由を探っていきます。

ココがポイント

「ホームズパスタ」が都内での出店だけでなく、東海・関西・中国地方の主要都市への出店を加速
出典:フードリンクニュース 2025/9/11(木)

一口でハマる“沼系”スープスパが看板メニュー。クリーム系、トマト系、オイル系など、全8種類がラインアップ
出典:PrettyOnline(プリティオンライン) 2026/2/6(金)

ジョナサン、創業45周年を記念して「あふれんばかりのスープパスタ」発売。11種類の味変食材に、〆にはリゾットも
出典:グルメ Watch 2025/9/3(水)

エキスパートの補足・見解

ブームの起点は、その圧倒的なビジュアルにあります。

『絶望のスパゲティ』で人気を集める「ホームズパスタ」が多店舗展開されると、注目は一気に全国区へ。2025年9月には「ジョナサン」が『あふれんばかりのスープパスタ』を投入すると、「プロント」も『海の幸のトマトバジル』を期間限定で発売。2026年2月には「CRAFT CHEESE MARKET」が全8種のメニューを発売するなど、注目度は高まっています。

支持される理由は三つあります。第一に、リールやストーリーズと相性がよい「動画映え」する点です。器からあふれそうなスープや立ち上る湯気は食欲を刺激し、SNSでの拡散力も非常に高いです。

第二に、コメ以外の選択肢である点です。コメ価格の高騰を受け、外食各社は主食メニューの構成を見直す動きを強めています。その中で、食材の選択肢が広く、原価構成をコントロールしやすいスープパスタは魅力的な選択肢です。

そして第三の理由は、一皿で完結する圧倒的な満足感です。スープが満腹感を後押しし、残ったスープにライスを加えて“リゾット風”に楽しめる工夫を取り入れる店もあり、支持を集めています。

外食の新たな主役へ、その勢いは止まりません。

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ありがとうございます。
外食ビジネスアナリスト

外食ビジネスアナリストとして、外食産業を中心に、企業戦略、DX、業界構造の分析と取材を行っている。2019年7月より「月刊飲食店経営」副編集長を務め、2021年12月には著書『外食業DX』を出版。現場取材で得た一次情報と、経営者視点を掛け合わせた独自の分析を強みとする。これまでにインタビューした経営者は外食関連だけでも500名近くに及ぶ。 「ガイアの夜明け」「情報7daysニュースキャスター」などの番組出演や、業界向けセミナーの講師経験も多数。近年は外食DXや産業構造の知見を活かし、企業のビジョンや方針発表書の言語化支援、導入事例コンテンツの制作など、情報発信の戦略パートナーとしても活動。

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