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Conversation

パプアニューギニアで学んだこと。農業の先生との会話が痛烈に心に残っている。800種類以上の言語が存在するパプアニューギニア。僕が訪れたオロ地域の人々はほとんどが英語と現地の言葉を話すバイリンガルだった。私は「バイリンガルであることは素晴らしい」と伝えたが、彼らはあまり良い顔をしなかった。 英語が話せる=かっこいいと思って生きてきた。なぜそんな反応をするのか想像ができなかった。理由を聞いて稲妻が走った。「英語を過度に話すことは自分たちの言語や文化の消滅につながる」と教えてくれた。 英語を話さなければお金を稼ぐことができない現実があり、結果として自分たちのアイデンティティが失われていくことへの危機感があると続けた。本当に深刻な表情で語ってくれた。 実際、世界中に約7,000の言語が存在していると言われてる。が、そのうちの40%近くが消滅の危機に瀕しており、話者数が数十人以下の言語も少なくない。さらに、現在のペースでは2週間に1つの言語が消滅しており、文化的多様性や知識の継承に深刻な影響を及ぼしている。 さらに彼は続けた。「日本には絶対そうなって欲しくない。」本気が伝わってくる言い方だった。島国の日本がこれだけユニークな文化を築き上げてきた事は、本当に素晴らしいことだとリスペクトを送ってくれた。 最後に「日本の美しい言語と文化、そして自然を大切にしてくれよ。」という言葉を受け取った。 確かに外資のお店が乱立し、みんなが同じような価値観で、同じたった1つの言語を話す。そんな画一的な世界はなんだか寂しいと思った。 彼の話を聞き、まずは自分が日本文化に身を浸す必要があると思い、茶道や居合道など日本文化に触れる活動を始めた。僕は彼の言葉を大切にこれからも生きていく。
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