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【ネタバレ考察&解説】「超かぐや姫」の月人とは何だったのか <超かぐは21世紀の「2001年宇宙の旅」である>

こんにちは、しょーびです🐼
超かぐや姫を見た解説や考察を話していこうと思います。

まず前提として、
超かぐや姫はハインラインも腰を抜かすほどのハードSFです。

ただの百合アニメとして消費するのは
あまりにもったいない。

超かぐや姫は、
2001年宇宙の旅に匹敵するほどの大名作になるポテンシャルのある作品です。

こちらでは、
以下の4つについて触れていきたいと思います。

・月人はそもそも何をしていたのか
・月の宇宙航行技術
・月人が地球にもたらそうとしたもの
・彩葉が世界にもたらしたもの

月人はそもそも何をしていたのか

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物語最大の謎である月人。
結局彼らの正体は物語の最後まで明かされませんでした。

超かぐや姫をSFとして見るときは、
月人を見ると一気に見通しがよくなります。

そもそも月人とは何者で、
一体彼らがかぐやに課していた"仕事"とは何だったのでしょうか?

月人の正体

まずは月人の正体から解説していきます。
結論からいえば、月人は我々地球人類と変わらない「人類」です。

おそらく、地球以外の他星人類ですが
地球人類との違いはアジア人と欧米人程度のものでしょう。

では、どうして月人はあそこまで地球人類と
かけ離れた姿をしているのでしょうか?
答えは簡単、月人は肉体を捨てたからです。

本来、月人は地球人類と同じような肉体を持っていました。
しかし、肉体を維持するのには膨大なエネルギーが必要です。

そこで、月人たちは
肉体を捨て意識をクラウド上にアップロードしたのです。

こうすることで、電力とのみで、
ほぼ永久に生き続ける事ができます。

だからこそ、
月人たちはツクヨミ内に現れた、
言い換えればツクヨミ内にしか存在できない
ということです。

月人たちの人間離れした姿は、
いわばVR空間のアバターということになります。
(そもそも肉体がないので)

つまり月人は
サーバー内で生きるために肉体を捨てたツクヨミガチ勢
ということですね。

月人がかぐやに課していた仕事とかぐやが逃げた理由

月人がかぐやに課していた仕事とは、要は計算です。

そもそも、月(月のサーバー)はツクヨミのように
楽しい空間ではありません。

月人は「生きるのに肉体邪魔じゃね?」
という理由で肉体を捨てた効率厨です。

そんな月人がサーバー容量を食うような、
きれいな町並みや楽しいゲームなんてものを実装するはずがない。

月サーバーの中で生きている人は、
自我を失い、サーバーの計算資源として
利用され続けている
だけです。

かぐやも足し算や掛け算といった
単純な計算を延々とさせたれていたに違いありません。

しかし、かぐやは計算資源としての能力が特別高い、異常な月人であった。
おそらく、他の月人より容量が大きかったのでしょう。

だからこそ、かぐやには自我のようなものが芽生え
「退屈な世界から抜け出したい」と強く願うようになりました。

つまり月人たちの仕事は単純な計算であり、
その能力が以上に高かったかぐやには自我が芽生えたというわけです。

月の宇宙航行技術

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「月人がサーバーの中だけで生きる知的生命体であった」
ということは、月の宇宙航行技術からもわかります。

宇宙飛行は軽くするのが大正義

まず、一般的な宇宙飛行の話から考えてみます。
宇宙飛行においてもっとも大切なのが「いかに軽くするか」です。

軽くすればするほど、その分使う燃料も少なく済み、
成功率も上がります。

現実の宇宙飛行でも、
ネジの中を空洞にしたり、
配線をできるだけ細く短くしたりして軽量化を図っています。

軽量化でネックなのが人間です。
人間は軽くても1人50kg程度あるうえに、
生存するための装備を積み込まなければなりません。

だから、宇宙には人ではなく探査機を飛ばすのですね。

宇宙飛行において軽くすることは絶対正義ですが、
常にネックになるのが人間です。

月人の宇宙航行技術は軽量化と生存問題を同時に解決した

話を超かぐや姫に戻しましょう。
月人も地球人類より進んだ科学技術を持っているようですが、
「軽量化」と、乗組員「生存」、この問題からは逃れられません。

それを解決したのが、「意識のデータ化」です。
これであれば打ち上げるのはデータだけで済むので、
人間を宇宙に飛ばすよりも遥かにラク。

残るは肉体はどうしたかです。

これに関しては僕の想像なんですが、
おそらく「成長促進処理をして凍結した受精卵」
を載せていたのではないでしょうか?

これでも、ロケットに載せるのは
「意識のデータ」と「受精卵」だけ。
人間を飛ばすよりもコストは安くつくはずです。

着陸した瞬間に受精卵を解凍し、
一定程度脳が成長した時点で
肉体に意識をダウンロードすれば
肉体を持つ月人が生まれます。

もしこの仮説が正しければ、
かぐやが地球に着いたときに赤ん坊だったことにも説明がつきます。

また、かぐやが再び地球を訪れようとした際は
受精卵が完全にだめになってしまったので、
意識の断片をウミウシのフシにアップロードしたということもいえますね。

月人はなぜ月に住んでいたのか

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そもそも、月人が月に住んでいるのはおかしいんです。

月はおよそ45億年前に、
地球に火星程度の大きさの天体「ティア」がぶつかった
ジャイアントインパクト」と呼ばれる出来事によって生まれた星です。

そのときには人類はおろか、
まともな生命体だって地球にはいませんでした。

もしも、その時に地球から離れた有機物があったとしても、
月は生物が生まれるほど環境が恵まれていません。

月人は明らかに月の原住民ではなく、
何らかの目的を持ってどこかから月に来た入植者です。

月人の目的はなんなのか

これは明らかに、地球人類の月人化、
つまり月人は
地球人類に肉体を捨てさせて意識だけの存在にしよう」としたのです。

おそらく、侵略や征服ではなく
「地球人類に進化をもたらそう」といった、
ただのありがた迷惑だったのでしょう。

月人たちは計画を徐々に
進めていくつもりで、
人類に気づかれない範囲で
少しずつ月の技術を伝承していきました。

しかし、月人たちも思わぬ形で計画が一気に進んでしまいます。

それが、ヤチヨの作ったツクヨミです。

皮肉にも、月から逃げ出したはずのヤチヨが、
ツクヨミ(月読)という月にもっとも近い環境を作り出してしまいました

だからこそ、地球人類をもっとも月人に近づけた功労者であるヤチヨは、
8000年もの間、月からの干渉を受けずにいられたのでしょう。

地球人類がたどり着いた結論(彩葉の選択)

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しかし、地球人類は月人たちに、NOを突きつけました。
それが、彩葉の研究と発明です。

物語の終盤で、彩葉の発明によって
かぐやは生身の肉体を手に入れます。

つまりかぐやは
意識だけの存在として悠久の時を生きるよりも、肉体を得て限りある人生を謳歌する
ことを選んだのです。

しかし、彩葉もかぐやもツクヨミを否定したり、
ヤチヨを消したりはしませんでした。

あくまでもツクヨミ(月の世界)と共存する道を選んだのです。

ラストでも、ツクヨミの全体像が映し出され、
ツクヨミの中でライブをするシーンで終わります。

彩葉は発明は、月人の技術に匹敵するもの。
技術的に地球人類は月人と並んだといっていいでしょう。

しかし、地球人類はツクヨミという現実を捨て得る技術を持ちつつも、現実の肉体を持つ。
両方の世界を生きていくという選択をしたのです

超かぐや姫は21世紀の2001年宇宙の旅である <超かぐや姫のテーマ>

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超かぐや姫は、21世紀の「2001年宇宙の旅」であるといえます。

2001年宇宙の旅のストーリーをざっくり説明すると
人類がモノリスと出会い、進化を遂げる話」です。

超かぐや姫もこれと同じ構成です。
人類がゲーミング電柱と出会い、進化を遂げる話」といえます。

2001年宇宙の旅のラストでは、
スターチャイルドとなったボーマンが
核兵器を破壊し、争いを否定
しましたが、


超かぐや姫は、
かぐやが現実世界を選ぶことで、
生きることの素晴らしさを肯定している作品
だといえます。

僕の超かぐや姫の考察は以上となります。
面白かった方はフォローや拡散、コメントしてくれると幸いです。

あとは皆さんの思う「超かぐや姫の解釈や考察」も教えてくれると嬉しいです。

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