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華麗なるギャツピーを観て人生について考える。

露西亜のペンパルに薦められた、映画:The Great Gatsby(和名:華麗なるギャツピー)(2013)を観ました。
その感想を記念につづります。

どんな話?

既婚者となった元カノと復縁し、幸せを掴もうとした男と、それを見守る友人の物語。
その結末、元カノは元旦那を選び、主人公:ギャツピーは運命にもてあそばれて暗殺されてしまうのだった・・・・

どん底から這い上がり、どんなに愛を囁いても報われなかった男の物語。

・・んじゃないんだよ!

YouTubeで名作あらすじ紹介でそんな説明がされていたが、違う。そんな単なる悲劇ではない。飽きやすい私が1週間くらい観続けたくらいには、人を惹きつける魅力であふれた作品なのだ。
さあ、語っていきましょう。

ざっくり感想ひとこと


・主人公のニック、スパイダーマンの人だ!
顔見たことある・・と思ったら、同じ俳優さんでした。いい人そうなのが伝わる。この映画でも終始いい人だった。証券マンなのに温厚。ガツガツとかしていない。

・ディカプリオがイケメンたまらん
ギャツピー役は世界のイケメン、ディカプリオ。最高だったね!カッコイイ。これはまた後で語る。

・恐ろしく美しいヒロインとその親友
メインヒロインのデイジー、サブヒロインのジョーダン。めちゃめちゃ美人で、上品で、素敵です。美しさ極まってる。発する言葉から目線の向け方とかからセクシー。
私は彼女たちを見てキラキラ気分になっています。

・総じて楽しい。観てて飽きない。
ご存じの通り、私は飽き性である。つまらない映画だったら開始5分で閉じてしまう。その私の注意を惹き続けたってことは、いい映画ってことよ!(個人感想
見どころは盛大なパーティーシーンと、ディカプリオかな。スーツ着た紳士たちがかっこいいのよ。

これは恋愛映画に分類されるのかな。それでも、ただ恋愛一本でなくて、様々に考え込む要素で満ちてると思う。

感想と考察など


正体の分からない大富豪ってカッコイイよね

映画前半で語られる設定。「ギャツピーという大富豪がいて、そのパーティはとても有名で、あらゆる階層の人、芸能人までも来る最高のお祭りなんだけど、ギャツピーがどんな人で、何をしているのかは分からない」
この設定、ミステリアスでいいなあ・・・ギャツピーはAIインフルエンサー的な人で、本当はいなくて、想像上の人物だったりしたらワクワクする!と思って観てた。

しかし、実際はギャツピー氏は実在したのでちょっとガッカリした。

ニックはなろう系・・・?

高級住宅街に小さくても一軒家を構えるニック。億万長者のトムと親しく、従姉妹のデイジーはセレブのマドンナ、その友達のジョーダンは目の保養になる美女。
彼は派手に稼いでないけど、セレブの友達としてパーティや贅沢なことさせてもらったりする。美女と踊りまくる。ん?ニックが温厚な人なだけに、周りがキラキラしていてご都合設定に見えてきた。
ニックは、育ちのいいエリートのようなので資格は満たしているといえよう。

パーティーシーンが楽しすぎるよ

この映画の目玉のひとつ。パーティーシーンはいいぞ。大雨のように降り注ぐ紙吹雪、視界いっぱいの打ち上げ花火。踊り狂うみなさん。
ジェントルマンが、スーツのまま邸宅の小プールに飛び込む絵面白かった。はっちゃけすぎ。びしょぬれじゃないか。

クールな美女もおっさんも、頭と体中に紙吹雪を付けて澄ましている。おもしろ。
日本にこういうのないから、憧れるよね。陰キャの私には遠い世界だよ。

ブキャナン夫妻のW不倫だけど、人間味あってよかった

億万長者夫妻の、トムとデイジー夫妻。トムは自動車修理店の女性と、デイジーはギャツピーと不倫した。
ギャツピーを追い込んだカップルとして、嫌味に描かれているのを創作で見たが、この映画ではそれぞれ人間味が表現されていて好感もって観れた。この二人、ただ単に嫌な奴じゃないんだよね。

不倫相手が交通事故で亡くなった時のトムの演技よかった。悲しんでいるが、不倫で世間に関係性を明らかにできないので、「知らない人」として振舞わなくてはいけない。この複雑な表情の動きがよく表現されていたなあ。そして、不倫相手のこと、ただの遊び相手じゃなくて人間として好きだったことがうかがえる。彼も人間だ。

デイジーの「トムのこと、一度も愛してなかったとは言えないわ」というセリフ。よかった。ここで「Never(一度も愛したことない)」って言ったらさ、それこそクズだよ。たしかに政略結婚だったかもしれないけど、彼らなりに絆を構築していたということ。それを彼女はちゃんと宣言できるんだ。誠実で素敵な女性じゃないか。恋のために過去を塗り替えることをヨシとする人じゃなくて安心。素直な人で安心。

不倫はダメゼッタイ

不倫のデメリットてんこもりだった。人から笑顔を奪う不倫ダメゼッタイ。

不倫したことでギャツピーは命を落とし、ニックはトラウマができた。
トムは不倫相手のお葬式にも行けなかった。デイジーは元々メンタルが弱いのに、罪を背負って生きていく。みんなボロボロになった。

私は恋愛弱者で、結婚することもなければ、誰かとお付き合いすることもないので、不倫は贅沢な罪だと思っている。不倫ものは楽しくない。みんなから笑顔を奪う。それも愛の形だよねとか、仕方ないよねとか、擁護はしません。他人の不倫よりも自分の人生頑張ります。

ギャツピーは本当に純愛で、悲劇の恋人なのか。

ギャツピーはなぜ、元カノのデイジーを口説こうとしたのか。顔やステータスが近い女性、パパ活女子、ハーレム運営じゃダメなのか。
「それは、デイジーへの純愛を叶えるためだよ❤」と考えるのはいまいちつまらない。純愛の強さを誇るのは、少女漫画とかだけでいい。これはリアリティを元にした名作、それだけじゃない。

私が考えるに、ギャツピーは、自分の実力証明のために、あえて過去の女を狙いに行ったと考える。
デイジーは、過去の女で、億万長者の人妻で、子供もいる。恋愛としては最高難易度である。もしデイジーの旦那が金持ちではなかったら、カンタンだろう。お金持ってる方に彼女は行く。でも、デイジーの旦那トムは億万長者。よく映画を観ると、ギャツピーの城より何倍も広い。ギャツピーは有名人だ。しかし、資産はトムの方が倍あるのではないか。社会的信用と、家柄人脈とかも。それを、過去の恋愛と彼女の弱さを利用して分捕ろうとしたのがギャツピーであった。
ギャツピーがやりたかったのは、「俺は努力して成り上がり、本来は不可能なはずの、過去の女も手に入れた。俺は天下を取ったんだ!努力すれば何でもできる」と胸を張りたかったんだと思う。

デイジーのことを本当に愛しているなら、不倫なんかしないはずだ。彼女の話を聞き、旦那の不倫をとっちめるなり、ストレス解消になるようなことを提案したり、大人としていくらでもできると思う。
さらに冷静に考えると、デイジーに近づいたのも、やっぱりお金目的がモトじゃね?とも思う。だって、億万長者の奥さんになれる女性ってことは、相当ランクが高い女性である。単なる美人じゃあ奥さんにはなれないよ。
デイジーとの恋愛は、逆玉の輿を狙ってたのも考えられる。結婚は難しいけれど、なんかしらの利益は狙ってそう。
だって、元々貧しかった彼だから、這い上がった彼だから、純愛なわけない。ただの凡人美人じゃだめ。利益がある人を狙いに行った。

結論。ギャツピーはデイジーに対して純愛で接していた面もあったけど、彼女の幸せ第一ではなく、自分の利益だけをメインに考えて行動していた。
しかし、それにしても、ディカプリオ→デイジーのホスト的ふるまい、見てる分にはステキだったな・・・手を取って優しくして・・好き。

なぜデイジーは来なかったのか

デイジーは映画の終盤でギャツピーとの駆け落ちを持ちかけられたが、断った。なぜか。

総合的に見て、旦那のトムを選んだから。トムの方がパワーが勝っていて、自分を幸せにしてくれると思えたから。
やっぱり、成金のギャツピーと駆け落ちするより、億万長者で、世間からの信頼が厚いトムの方がいい。何より努力しなくて済む。リスクをとって過去の恋愛を成就する情熱は彼女にない。今の暮らしを継続した方が現実的なんだ。
デイジーはお嬢様で、育ちがいいので、生き残る力が弱いんだと思う。どうやって人生楽しくしたらいいか分からない。強い旦那を頼って生きていくことしか知らない。そんな彼女に、すべてを捨ててギャツピーと恋愛成就するやる気と根性、スキルがどこにあるのか。ないでしょ。温室のバラは屋外に出したら枯れちゃうみたいな感じよ。
大恋愛したからといって、賢いデイジーは現実を捨てない。なぜなら彼女にとってそれは命題じゃないから。と思った。

本当にギャツピーは、善人だったのか?

私はグレーだと思っている。物語はニック視点で語られる。ニックは、冒頭で述べた通り、「人の長所を見つける」ことが得意な人間である。なので、常人よりも、人のいい面が際立って見えてしまう世界で生きてると思う。
つまり、「本当はギャツピーは、悪い奴なんだけど、ニックの視点から見ると、2倍増しで善良な人に見えてるだけ」だと思ってる。たしか、彼の屋敷の前で誰か殴られてなかった?なんかあるよね。

でも、ディカプリオの演技が素晴らしいのと脚本のおかげで、ほんとうに「努力して這い上がった、根は誠実な男性」に見えてしまうのはちょっと悔しいポイント。彼のくそなところ、あんまり見えないもんね。ホテルでキレたくらいで。なにかしら闇はあると思うよ。何より、ハングリー精神をもっているならね。

ニックはなぜ病んでしまったのか。

ニックはこの一連の物語の傍観者として最後まで生きて、手を汚さずにいた。しかし、アルコール依存症やうつ病などを発症して治療を受けている。

これって、ギャツピーの悲劇のせいなの?彼の死の責任を背負っているからなの?と思いがちだよね。でもさ、私はそれを信じたくない。
「ギャツピーの死に責任を感じて、それを生涯ずっと悲しみ続ける・・・」なんて、そんな物語の見方は好きではない。確かに悲しいけど、自分の人生、たった一人に永遠に支配されて生きていくのは、無理がある世界観ではないか。私はそういうの嫌いである。配偶者や恋人ならギリギリ理解できるが、隣人か友達という間柄で、そこまで気にしていたら気持ち悪い。BL嫌いなのがここで出ています。

だからこう整理した。ニックは、その後の世界恐慌によって、仕事で打撃を受け、仕事や私生活で多大なストレスを受けたことから病んでしまったんじゃ?と。ギャツピーとの思い出は確かにトラウマだけど、でも、それは彼の人生の一部でしかない。

なんでもギャツピーのせいにしたくない。

ラスト。勝者は誰もいないと思う。


ニックはご近所のよしみでギャツピーに協力して、デイジーとの不倫をサポートした。その結果どうだったか。

ギャツピーは殺害され、ブキャナン夫妻は引っ越していった。

ギャツピーという困難を振り切ったブキャナン夫妻はその後の人生、ハッピーなのか?違うと思う。

トムは、自分と妻の罪を背負って生きていかなければいけない。
自分は確かに不倫をしていたし、愛していた。しかし、不倫相手の死を悼むことは永遠にできない。彼女を殺したのはデイジー。彼女の罪を隠蔽し続けなければいけない。こんなこと誰にも言えない。

デイジーは、その弱い心で、自分の犯した罪に焼かれて生きていく。ひき逃げしてしまったし、元カレと不倫した。断り文句すら伝えることができなかった。普段ですら悲観的に生きているのに、事件後どうやって笑顔になれるのか。厳しい。

ギャツピーとニック視点だと、嫌味な夫婦に見えるけど、でも彼ら、生き延びたってその後辛いと思う。誰もハッピーになっていない。
でも、ニックがしたことは悪いことだとは思ってないので、彼のせいだとは思ってない。

キラキラした生活っていいもんじゃないよってこと?

さてこの映画、誰も幸せじゃなかった。億万長者夫妻はW不倫だし、成金は突然夢が終わるし、独身で善人のニックでも、世界恐慌に遭ってワーカホリックからの精神を病んでしまっている。
上流階級だからといって、全部ハッピーじゃないってことかな。でも庶民の方が幸せとも言い難いし。人生よくわかんない。

終わり方が情緒的でカッコよかった。原作愛(たぶん
小説が原作であるので、文学的な表現がたまらん。たぶん、原作に忠実かつ、最高に見せてるんだと思う。私はまだ読んでないから詳しく言えない。

ギャツピーは夢を諦めなかった。それが過去の光だとしてもずっと追い続けた。過去に押し流され続け、もう追いつくことはできないのに・・・

ああー・・湖の対岸の緑の光を、小舟に乗って少しずつ近づいてく絵が情緒的で好き。刺さった。

これって、StarDust の概念じゃね?


Sound Horizonのネタです。分かる人だけ読んでください。

ギャツピー氏が追い求めた「緑の光」、StarDustで、ヒロインが手を伸ばした「星屑」。どちらも手に入ることが到底無理な、過去の光。

モチーフが同じだよね。原作は1925年フィッツジェラルドの小説。
もしかしてRevo、ここから着想を得たのかもしれない。Revoが観た風景を私も見てしまったなぁ~~(たぶん
ローランはここで、「スターダストだああ!」と歓声をあげるはず。

残る謎

よくわからないポイントが残っている。原作を読めば解消されるのだろうか。

・ギャツピーがしている指輪は何?なんかのマークがあるけど。

・ギャツピーとは何者だったか。なぜ葬式に誰も来ないのか。裏社会の中で「そういう役割」だったから、友達を作ることが許されなかったのか。

・どうしてパーティを開くことでしかデイジーを探せなかったのか。個人的に声を掛ければいいのではないか。彼の戦略か、それともギャツピーと裏社会に関係があるのか。
お金があるなら、パーティ誘致以外にもいろいろ方法はあると思った。

まとめ

この映画、好きすぎてこまぎれリピートした。

特にダンスシーンは5回くらい観た。私も踊りたい。
ディカプリオがイケメンすぎる。エスコートされたい~~(夢女子思考

美女やイケメンがいて、パーティーシーンは豪華絢爛で目で見ても楽しいし、物語自体も考えれば考えるほど味が出る、とても深い映画だった。
全力でおすすめ。
原作は小説で有名だからこっちもいずれ読みたいな。

映画を観た後にユーチューブで検索したら、「努力しても報われなかった男の話」とまとめがされてて、そうじゃないって言いたかった。
ギャツピーを、ただの「かわいそうな男」にしたくなかった。そんなことはない。デイジーだってサイテーの女ではない。彼女だって事情はある。

これは、フクザツな話である。ギャツピーは、ナイストライの男だよ。かっこいいと思う。

ディカプリオの魅力を思い出した。タイタニックもそうだけど、彼、幸薄なイケメン男の役をやりがちだな。愛した女のために命が散りがち。
彼がちゃんと結婚してるところが観たい。おっしゃ、私が映画監督になって、彼が良い旦那をやってる映画を作りたーいと思った。

この映画に出会えてよかった~~勧めくれたペンフレンドに感謝してる。縁て素敵だよね。


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