入院中の男性が暴行を受け、その後死亡 「安全なはずの病院でなぜ」
宇都宮市の精神科病院、報徳会宇都宮病院で昨年9月、認知症で入院していた男性(当時83)が、同室の40代の男性から激しい暴行を受けて重傷を負い、その後、死亡していたことがわかった。被害男性に何が起きたのか。
床に頭をつけた状態でぐったりと横たわる高齢の男性。そこに別の男性が馬乗りになり、上から殴りつける。立った状態から足で蹴り上げる……。
病院で監視カメラの静止画像をみた被害男性の親族の女性(58)は、言葉を失った。
暴行事件があったのは昨年9月23日の午後11時すぎ。病院からの説明では暴行は1分以上続いたという。その後のCT検査で、被害男性は外傷性くも膜下出血を発症していたことも分かった。
女性が病院から最初に連絡を受けたのは、翌日の朝だった。「けがをしたと聞かされたが、そのときはそこまでの大事とは思わなかった」。ところが夕方、宇都宮南警察署から「かなりひどい状況だ」との連絡があった。驚いて病院に連絡し、監視カメラ映像をみたいと強く求めたという。
面会したとき、男性の顔はおでこが大きくふくれあがり、別人のようだったという。目を閉じたまま何も言葉を発しない。女性は「それまでは自分の足で歩き、元気に話もできていた。安全なはずの病院でなぜこんなことが起きるのか。すぐに適切な処置を受けられたのかどうか。今も分からないことだらけなんです」と話す。
暴行した側の男性について病…