東北北海道縦断駅巡り25夏(39) 留萌本線 留萌駅跡 ~かつては羽幌線などが分岐していた"Y字構造の駅"~
旭川駅前から道南バスに乗車してかつての留萌駅までやってきました。
留萌駅は北海道留萌市船場町にあったかつての駅。日本海沿岸の港町である留萌市の代表駅でしたが、2023(令和5)年4月に廃止されました。数年前ですね・・・。
こちら↓は10年前の駅が現役だった頃の写真ですが・・・
「日本一の夕陽のまち」。留萌市では水産加工が盛んで、数の子生産日本一だそうです。
駅の開業は1910(明治43)年11月のことで、留萌線の終着駅として開業。当時は機関庫も置かれたそうです。
国鉄時代には当駅の所属線である留萌本線のほか、羽幌線や天塩炭砿鉄道線、留萠鉄道臨港線も分岐していた一大拠点でしたが、末期は留萌本線の単独駅となり、2016(平成28)年には当駅~増毛駅間、そして2023(令和5)年には石狩沼田駅~当駅間も廃止されて廃駅となっています。これにより市内から鉄道が全て消えました。
現在も残されている駅舎は、1967(昭和42)年11月に供用開始した2代目だそうです。事務所タイプの立派な2階建てビル駅舎です。この建物はいずれ解体される予定とのこと。
手元にある数少ない写真から現役時の駅舎(2015年夏)
廃止時点の駅構造は中線1本を挟んだ相対式ホーム2面2線で南から1~2番。駅舎は1番ホームの南側に面しており、ホーム間は跨線橋で連絡していました。但し、末期は1番線のみの使用だったそうです。
西側から覗いたかつての1番ホーム。ホーム上には上屋の他にシースルーの風よけ?もありました。私の中の留萌駅の記憶はこの風よけでした・・・。右画像はほぼ同じ位置から見た現役時の様子。
駅の西側には駅裏に出られる通路があって、かつての線路を跨いでいます。そこから構内がよく見えました。
右(南)に駅舎。線路は右から1番、中線、2番。奥に跨線橋。
現役の頃、1番ホームから見た2番ホームの様子。2番ホームは元々は島式ホームで外側に3番線もあったそうです。跨線橋は深川方にあります。
駅の裏手(北側)に出てみました。駅裏側には「船場公園」という芝生の広場がありました。
広大です。駅は左端の塀の向こうにあります。
広場から見た駅の様子。正面奥が駅舎、左奥に跨線橋。
芝がきれいな公園で芝刈り機が稼働中でした。この手前には道の駅もあります。留萌駅には「にしんそば」で知られる駅そば店がありましたが、現在は道の駅で復活営業しているそうですね~。
この公園は南側の留萌駅と北側に流れる留萌川との間にあって扇のような形をしています。扇の要は駅の東側。ここにはかつて広大な貨物ヤードが存在したそうです。機関庫の名残で転車台もあったそうですね。
今となっては跡形もありません。『兵どもが夢の跡・・・』
かつての羽幌線は駅の手前(東側)から分岐して留萌川に沿って伸び、その川沿いにのりばが置かれていたそうなのです。島式ホーム1面2線の4,5番。つまり、留萌本線側の1~3番ホームから貨物ヤードを挟んで斜めに配置されていたことになります。本ブログでいうところの"Y字構造の駅"だったようですね~。興味深いです。
こちらは駅の東寄りに残る現在の跨線橋。1番ホームと2番ホームを連絡していますが、ちと違和感がありませんか? 航空写真を見るとよくわかりますが、ホームに対して斜めに配置されているのです。
こちらは船場公園側(北側)から見た跨線橋。つまり、かつての羽幌線のりば側から見ていることになります。
かつて留萌本線の1~3番ホームと羽幌線の4~5番ホームとは貨物ヤードを跨ぐ長い跨線橋で連絡していたそうです。現在も残っている跨線橋は、元々は羽幌線ホーム(上画像でいう手前側)にも伸びていたようなのです。跨線橋は扇形を左右対称にまっすぐ跨ぐ形だったので、各ホームから見ると斜めに配置されていたようですね。
他の駅でいうと・・・同じY字構造の北山形駅にある途中折れ跨線橋をまっすぐに伸ばした形になります。現在の跨線橋の配置が斜めなのはその名残かと思われます。
ちなみに羽幌線の留萌~幌延間は1987(昭和62)年3月に廃止されています。日本海沿岸を走った全長141.1kmの長大路線・・・いつか廃線跡を辿りたいと思います。「オロロンライン」ですかね。
こちらは駅の西側、つまり海側。かつての増毛方面です。この先は2016(平成28)年に廃止された区間。
それでは・・・次はこの先に行ってみようかと思います。留萌駅前バス停に戻ります。
途中、駅近くにあるローソンに立ち寄って買い物しましたが、今地図で確認したところ閉店となってました・・・寂しい。
増毛方面のバスは早道通り沿いの2番のりばにやってきます。
白い建物は1番のりば側にある沿岸バスの待合所。地元のお爺さんお婆さんと一緒に待ちます・・・。
まずやってきたのは羽幌方面行きのバスでした(左画像)。時刻表を見ると終点まで3時間半以上かかる長距離バスのようですね~。前述した羽幌線を辿るバスだと思います。今回は見送って、その次にやってきた増毛方面のバスに乗車します(右)。
乗車するのは沿岸バス留萌別苅線の大別苅行き。留萌本線のかつての終着駅だった増毛駅を経由します。
時刻は10:45。引き続き廃線跡を辿ります。
行程:旭川駅前(道北バス[56]留萌線 留萌十字街行)留萌駅前(沿岸バス[23]留萌別苅線 留萌市立病院発大別苅行)旧増毛駅