はじめに
2025/11/30を持ちまして、職業としてのソフトウェアエンジニアを引退する決意をしたのでその記録です。
3年振り2回目の引退です。正直なところ、前回はどうせ飽きてまた戻ってくるかもな、という予感がありましたが、今回はもうさすがにないな、という感覚です。職業としてのソフトウェアエンジニアという意味では、プライベートではときどきコードを書くでしょうし、仕事でもたまには書くとは思いますが、これからは「コードの書ける◯◯」という職業になるんだと思います。
そもそもこのブログを始めたのが、仕事を辞めて暇になったからで、あれから紆余曲折を経て社会復帰し、いつの間にか再びコードを書くことを仕事にして1年半経ってました。その間に大きな認識の変化がなかった反面、前回の引退が「サバティカルリタイア」だったのに対し今度こそ本当に引退だなと思ったので、その辺の認識の変化についても言語化してみます。
前回の引退を振り返る
そういえば振り返ってなかったな、と思ったのでついでにやっておきます。
このブログに最初に書いた記事の日付が 2023-01-16 になっていたので、2022年いっぱいで辞めたようです。
暇になったので、英語の本を読んでたわけですが、「Clean Craftsmanship」を選ぶあたり、まだ未練があったことが伺えます。
これは自分の長所でもあり同時に短所でもあるんですが、好奇心や楽しさを感じればエネルギーを注げる一方で、満足すると飽きてしまいます。なので、プログラミングを仕事にできたことは大変に幸運でした。30年も社会の末端に居続けられたのは、間違いなくソフトウェアエンジニアになったからであり、この仕事に出会えてなければとっくに死んでいたのではとすら、思います。
プログラミングは30年続けられただけあって、永久的に好奇心を刺激してくれるような分野だと思いますし、需要さえあれば死ぬまで続けられる職業だとも思いますが、少なくとも私にとっては、そうではなくなってしまいました。
突き詰めてなぜ引退を決めたのか考えると、主にこれまで SaaS ビジネスに携わってきたわけですが、これだけ世の中に SaaS が溢れていると、なにか新しいものを生み出す必然性というか、顧客のペインを解消する、世の中に価値を提供する、みたいなお題目が絵空事のように感じられ、賽の河原で石を積むような感覚に陥ってしまいました。
もちろん、経営者や事業責任者の立場にある方々に対しては、日々真剣に丹精込めてプロダクト開発に携わっているのを感じますし、彼らの情熱や責任感を絵空事だというわけではなく、自分自身がそこに向き合えなくなってしまった、ということです。
2022年末あたりで「サバティカルセミリタイア」し、1年半後に新たなご縁で復帰しましたが、そのあたりのことは2024年の振り返りと2025年の抱負に感想を書いていました。これを読むと、この1年で火が再び燃えそう、みたいな感覚はなかったようです。
なぜ(再び)引退を決めたのか
色んな要素が重なったんですが、それはそれとして、トリガーのひとつとして AI によるコーディング支援の進化もあるんじゃないかと思っています。
2025年の終盤は、大部分を AI が書くようになっていて、自分としては、プログラミングは手段であり、手段はどうあれプロダクト作りが好きなので、関係ないと思っていたんですが、いざそうなってみるとやはり面白みが大幅に減ったなという実感があります。
追い打ち、という感じですかね。
いま業務委託として、エンジニアリングマネジメント/AIオペレーションマネジメントをしており、そっちの仕事が楽しいから、というのもあります。
以前は、人間相手の仕事はめんどくさいだけで面白みがない、と思っていましたが、年を取ると変わるものですね、めんどくさいのは変わらないですが、だからこそ面白い、という感覚になりました。
しかし、マネジメント業にこそ、AIパワーが大幅に活かせるんじゃないかという実感があり、エンジニアリングマネジャーとしては Lv.3くらいのひよっこなので、日々助けられております。
これから
しばらくは細々とマネジメントのお手伝いをしていきますが、あんまり深く入り込むとチームが自立できないので、重要なポイントだけ押さえていく感じにしたいと思っています。昔から、マネジャーは自分が不要になるように動くべし、という信念を持っており、セルフマネジメントの延長で、チームが自分たちをチームマネジメントできるようになることがゴールなので、どこまでそこに近づけるか模索したいです。
「コードの書ける◯◯」の「◯◯」の部分にいい感じに当てはまる面白そうな仕事に出会えれば、新しいチャレンジは好きなので、挑戦してみたい気持ちもありますが、こればっかりは出会ってみないとわからないので、未来の楽しみとして深掘りせずに置いておこうと思います。
おわりに
しばらく(半年くらいかな?)は残しておきますが、このブログは削除します。
プログラミング日記と題していたわりにプログラミング要素が少なくなってしまい不本意な部分もありますが、これまで読んでいただいた方々にはこの場を借りて、感謝します。ありがとうございました。