なぜ、あなたは雑に扱われるのか
礼儀正しさが「あだ」になる人たち
職場を見渡すと、すごく優秀なのに、なぜか損な役回りばかり押し付けられている人がいます。彼らは常に低姿勢なんです。
何かを頼まれれば、たとえ自分の手一杯な状況でも「あ、大丈夫ですよ、やっておきます」と引き受けてしまう。ミスをしたわけでもないのに、「すみません」が口癖になっている。
彼らはそれを「誠意」だと思っているんですよね。
相手を敬い、自分を謙遜することで、円滑な人間関係を築こうとしている。でも、悲しいことに現実は逆なんですよ。彼らが必死に磨いているその「礼儀正しさ」は、相手からの信頼ではなく、侮りを生んでいることが多い。
「あいつに頼めばなんとかなる」「文句を言わないから楽だ」
そんな空気が周囲に蔓延し、感謝されるどころか、雑用係として消費されていく。能力があるのに大切にされない。ひどい話だと思う。これは優しさが招いた悲劇ではなく、自分の「値段設定」を間違えたことによる営業ミスなんです。
なぜ、あなたは雑に扱われるのか
残酷なことを言いますが、相手があなたを雑に扱うのは、あなたの性格が悪いからでも、能力が低いからでもありません。あなたが相手にとって「無料配布のポケットティッシュ」になっているからです。
街頭で配られているティッシュを思い出してください。
あれを受け取って、神棚に飾る人はいませんよね。鼻をかんだり、こぼしたコーヒーを拭いたりして、最後はクシャクシャに丸めてゴミ箱にポイです。なぜなら「タダ」で「いつでも手に入る」から。
人間関係もこれと同じ力学が働きます。あなたが良かれと思ってやっている「何でも引き受ける優しさ」や「過剰な謙遜」は、相手にこう伝えているのと同じです。
「私はコストゼロの便利屋です。どうぞご自由にお使いください」と。
相手は無意識のうちにあなたを「メンテナンス不要の消耗品」として認識します。だから平気で無理難題を押し付け、約束を破り、あなたの時間を奪う。そこに悪気すらないのが一番タチが悪い。
だって、ポケットティッシュに感謝して使う人なんていないんですから。あなたが自分を安売りしている限り、この「雑な扱い」という名の消費行動は止まりません。
「品格」という名のラッピング
じゃあ、どうすればいいのか。
答えはシンプルです。今日から自分を「ポケットティッシュ」ではなく、デパ地下のショーケースに並ぶ「高級ケーキ」として扱えばいいんです。
中身(スポンジやクリーム)は同じでも、コンビニのビニール袋に放り込まれたパンはカバンの底で潰されますが、綺麗な箱に入ってリボンをかけられたケーキを、乱暴に扱う人はいません。満員電車でも「崩しちゃいけない」と必死で守ろうとします。
つまり、あなたに必要なのは「自分を丁寧にラッピングすること」です。
具体的には、誰にでも愛想を振りまくのをやめること。あなたの持っている「誠意」や「礼儀正しさ」は、相応の対価(敬意)を払える人だけに提供する「VIP限定サービス」に切り替えてください。
理不尽な要求には、申し訳なさそうにする必要はないんです。
「それは私の仕事ではありません」と、淡々と線を引く。これは冷たさではなく、高級店が客を選ぶのと同じ「ブランドコントロール」です。あなたが「安くない態度」を見せた瞬間、相手は初めてあなたを「尊重すべき人間」として認識し始めます。
「この人は雑に扱えない」と思わせる緊張感があるからこそ、あなたを守る最強の鎧になるんです。逆に言えば、その緊張感がないがために「この人は雑に扱っていい」と言っているようなもの。無情だよね。
「カスハラ客」には出禁を突きつけて寝よう
そうやって態度を変えると、「最近付き合いが悪い」「偉そうだ」と文句を言ってくる人が必ず現れます。でも、動揺しないでください。
それは、今までタダでサービスを受けられていたのに、急に正規料金を請求されて逆ギレしている「質の悪い客」に過ぎません。
お店でカスハラまがいのクレームをつける客に、店長は笑顔で対応しませんよね。「他のお客様のご迷惑になりますので」と毅然と退店を願うはずです。あなたも自分の人生という「店」のオーナーとして、敬意を払わない相手には「出禁」を突きつけていいんです。
冷たいんじゃなく、あなた自身と、あなたを大切にしてくれる「良客」を守るための、正当な「防犯対策」なのですから。
今日も理不尽な客の対応、お疲れ様でした。
面倒な奴らのことは忘れて、店じまい(就寝)にしましょう。 凡人がこの世知辛い世の中を生き抜くには、高いプライドよりも、質の高い睡眠が不可欠ですよ。
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