顔にもマナーがある!「人生を左右する顔のマナー」って何なんだ?
人気連載「齋藤薫の美容自身 STAGE2」。今月のテーマは「顔にもマナーがある! 人生を左右する顔のマナーって何なんだ?」。
AIマッチングアプリの弱点は、顔! だから改めて顔が重要になる時代?
マッチングアプリを使ったことがある人は20代、30代、40代で半数以上。明快に婚活中の男女に限っていえば、7割が利用しているといわれる。大層な割合だ。 最近では当然のようにが導入され、より精度が高い出会いが可能だという。ちなみに、AIマッチング機能のメリットは、自分自身では気づかなかった潜在的な志向を発見できたり、普通では思いつかないような意外な組み合わせの提案を受けられたりすること。でもそこで一番の盲点になるのが、実は顔。AIがもっとも苦手なのは顔の好みを反映させることらしい。だから直接会うまでお互い顔を明かさないシステムであることも多いという。つまりAIが内面的には最適な相手を探し出すが、顔だけは会ってから自分で判断してね、という形になるわけで、ある意味なおさら顔が重要となる時代? もちろん従来型のマッチングアプリでも、“身バレ”や安全性の問題から顔を明かさぬケースも増えているというし、内面重視の出会いがしたいなら、顔を知らずに会うのが理想。だから改めて考えたのは、好感度の高い顔について。出会った瞬間、この人はアリ!と思わせる顔とは、そもそもどんな顔なのか?ということなのだ。 まず一つ確かなのは、婚活としての成功率を左右するのは、美人かどうかではない、あくまでも気持ちのいい顔かどうか? 気持ちがいいかどうかは、正直“理屈”ではないが、無理やり言葉にするなら幸せがイメージできる顔。ちなみに顔を明かすシステムであっても、勝負顔やボケボケの写真で出会いに持ち込んだ場合(多くがそういう傾向にあるというが)、実際会ってみたらずいぶん印象が違うという結果になりがちなのは言うまでもないこと。そこで一番がっかりされてしまうポイントとは何か? そう考えるとわかりやすい。 これはズバリ、口元。対面での顔の好感度は8割がた口元で決まってしまうといわれるほど。確かにプロフィール写真では、目鼻立ちが印象を決めるケースも少なくないけれど、リアル対面においてもっとも重要なのはひたすら口元なのである。とりわけ婚活のように、将来その人と人生で関わっていくかもしれないという出会いにおいては、なおさら口元。なぜだかわかるだろうか? 人間の品性がそこにそっくり現れるからである。口でモノを食べ、息をし、会話する。生きる術がすべて口元に集約されているから、人間の品位はそこで測られるのだ。いわゆる生理的にダメとなる要因も、ほぼ口元に集約されるのである。 とりわけ、しゃべるときの口元。写真での印象はよかったのに実際に会ってみて落胆されるのは、十中八九しゃべる口元。単純に視覚的に心地よくないから、生理的にムリ、となる。口元の動きに清潔感がないと、乱暴な言葉遣いと同じような不快感を与えてしまうからなのだ。自分は“良家の出”だから、相手にもそれなりの育ちのよさを求めたいなどという、なかなかに傲慢な考えを持っている人は、初対面でまず歯並びを見るといわれたりするけれど、そういう意図がなくても、人は無意識に相手の口元に人となりや生き方や、内面そのものを投影して見ているのだ。ともかく顔において好感度を左右するのは口。しゃべる口、動く口なのである。 問題は、人は自分がどんな口でしゃべっているか、ほとんど知らないということ。以前は、鏡を見ながら電話するのが一つの美容といわれたが、電話をかけることが減った時代、何とか見てほしい。自分が人とリアルに話すときの顔と口元を。これではマズイと思うこと自体が人生を左右するのだから。 目美人より、鼻美人より、口美人が勝つのはなぜなのか? そして一方、こうも言われる。目美人よりも、また鼻美人よりも、口美人……。人間の顔の好感度は8割がた口元で決まると言ったけれど、実は顔の美醜も、本来は口元で決まると考えるべきなのだ。それを私たちはついつい忘れがち。いや、もともと気がついていない人が多い気がする。口元がどれだけ大事かということを。 理由の一つはもちろん品性。口元が端正でないと清潔感に欠け、単純に美しさにつながらない。でももっと重要なのは、人間の顔の構造からして、口元の印象が顔立ちを決めていると言っても過言ではないからなのだ。 それこそ外科的な美容整形によって、人間の顔がどれだけ変わるのか?を考えるとわかりやすい。目元や鼻をどれだけ変えても、人の顔立ちはそうそう変わらない。たとえ見違えるようにキレイになったとしても、その人がその人であることは誰が見てもわかるほど、人間の顔ってあんまり変わらないものなのだ。 ところが不思議にも、口元を骨格から変えてしまうような整形をしたとしたら、誰が見ても、親が見ても、その人であることがわからないくらいに顔立ちは変わってしまう。まるで別人になってしまう。そこで気づかされるのは、顔立ちを決めるのはほとんど口元だってこと。 だから整形疑惑が出るのは、大体が口元を何らかいじった人。もちろん骨格を変えるようなことまでしなくても、唇を少し厚くしただけで、顔印象は大きく変わるからなのだ。顔立ちのデザインを決定している大きな要素が口元であり、顔の下半分である動かぬ証拠、と言えるだろう。 話を元に戻せば、だから口元が美しい人は、他がどうあれ美しい。目がパッチリしているか否か、一重だ二重だ、というのは極端な話、どっちでもいいのである。そのくらい口元が大切であるということ。 じゃあ逆に、口元が美しくない人はどうするのか? 実は興味深いアンケート結果がある。相手の口元に好感が持てない理由を聞いたら、6割以上が歯にまつわるネガティブ要素だったこと。それこそ歯並びはもちろんだが、それ以上に歯の色みや質感。その次に、口角が下がっていることが挙げられた。つまり、どちらも治せるもの。別に骨格を削らなくたって、歯を美しくするのは全然可能。歯の矯正だって今は透明なマウスピースで目立たない調整が可能になっている。歯のホワイトニングも今や方法はいくらでもあって、難なく白く輝く歯が手に入れられる。そういう時代だからこそ強く言いたいのだ。口元が美しさも決定してしまうのだって。 ましてや口角なんて一瞬で上げられる。そもそもが口は顔の中で唯一激しく動く場所。動きならいくらでも変えられる。動きを美しく保てるよう、意識すればよいだけなのだから。何とでもなるからこそ、口元が人の美醜を決めると言い切りたいのだ。そして、美しい顔の法則と好感度を決める法則が、顔の上では一つだったということも、決して偶然ではない。両者に共通する鍵は他でもない、清潔ということ。美しさも好感度も清らかな口元から生まれる。口元清らか、これを極めたいのだ。