絶え間ないドローン攻撃の「地獄」、最前線の塹壕で4か月生き抜いたウクライナ兵「自分は廃人同然」
東部の要衝ポクロウシク周辺で戦ったアンドリー・クルルさん(27)は昨年7月、前線での任務から基地に戻る途中、露軍の無人機に襲われた。左腕は吹き飛び、脚も折れ、その場で動けなくなった。
無人機が飛び交う「キルゾーン」はあと7キロ・メートル続く。救助は期待できない。「人生が終わる」とあきらめかけたが、約1時間後に無人車両がやってきた。
同僚兵士に乗せてもらい、車両は荒れた道を約40分進んだ。搬送中も無人機の標的となるため、激痛で意識が遠のく中、「心の中で家族に別れを告げていた」という。幸い追加攻撃は受けず基地にたどり着いた。
「あの時、無人車両が来なければ、間違いなく死んでいた」。失った左腕に装着した義手には、当時の搬送ルートの地図を印刷した。回復に時間はかかるが、「前線で踏ん張る仲間の元に一刻も早く駆けつけたい」と再起を誓っている。