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2024年1月30日。


羽田空港に立つ。


深夜に出発して朝にクアラルンプール国際空港に着くスケジュールだ。


国際線は初めてなので緊張する。


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ターミナル内にて、事前に申請していた海外用ポケットWi-Fiを受け取る。


値段としては10日で約3万円だったと記憶している。そこそこ高いが、ただでさえネット依存症な上、海外でネットを使えなくなる=詰みのため、必要経費と自分を納得させた。


ちなみに、クアラルンプール国際空港にて海外SIMカードを買う事ができたため、このポケットWi-Fiは今回ほぼ使われることはなかった。


万が一SIMロックが解除できていなかったりしたら事なので、保険という意味はあったということで。




マレーシアは2023年12月より、旅行者にMDAC(マレーシア・デジタル・アライバル・カード)の提出を義務付けているようで、入国の3日前からネットで提出できる。


羽田空港でも確認されるが、これがないと入国時に一悶着ある可能性があるので、忘れずに。



だいぶ余裕を持って空港についたので、両替所で現地の通貨を一万円分入手しておく。



マレーシアの通貨はリンギット(RM)。


1RMはおよそ30円。リンギットは全て札だが、その下にセンという単位のコイン通貨があり、1RMは100セン。


だいたいの店ではRM単位で値付けされているので、コインはたまにお釣りで貰うくらい。計算が苦手なのであまり使わなかった。



出国手続きはスムーズに済み、エアアジア航空の飛行機に乗って出国。そのまま到着まで寝る。




1日目。


飛行機の中で日を跨ぎ1/31になる。


フライトは23:55羽田発で片道約6時間なので当然機内で睡眠をとっておきたかったが、エアアジア航空はLCC。快適な睡眠ははなから期待していなかったが、どうにもよく眠れなかった。先が思いやられる。


クアラルンプール国際空港に着いたが、ここからが最初の関門。入国審査交通系ICカード購入レンタカー受付のコンボである。


どれも必ず行う必要があり、かつ全てを英語で乗り切らねばならない。そもそも、見知らぬ土地で日本語一切なしでは目的地まで辿り着けるかも怪しい。


ひとまずは飛行機を降り、人の流れに沿って歩いていく。


ここで、まず罠が一つ。


入国にはゲートが二つあり、危うく人に流されるままに進もうとしたが、一つはどうやらマレーシア在住、もしくは何らかの手続きをした外国人用らしい。普通の観光客は「foreigner」と示された列に並び、入国審査を受けるようだ。


列自体は20分くらい並んだ。周りには同じ機に乗ってきたと思われる日本人も見られたのでまだ最悪何とかなりそうだ。


不安だった審査だが、結局は係員と一言も会話する事なく、パスポートを見せて機械で顔認証をするのみだった。ホテルの予約メールを印刷したり旅行目的を聞かれると思って「sightseeing(観光)」という準備もしていたが、要らなかったようだ。


入国は難なくできた。



預け荷物は既にターンテーブルを回っていたので、それを回収。


虫網はいくら待っても来なかったが、係員に「釣り竿」が流れてこない、という旨を伝えると、サイズ外の預け荷物が置かれている場所を教えてくれた。これが今回初の映画でのコミュニケーション。


ついでに両替所で10万円分のマレーシアリンギットを交換してもらう。





が、本当に焦ったのはここからだった。


まず前提として、マレーシアでは高速道路の料金支払いが現金ではできない。それを知らずに何のすべもないまま料金所に突っ込むとどうなるかは想像もしたくない。


支払い方法はいくつかあり、機器を購入してアプリでチャージしETCのように自動で通るものもあるらしい。


が、よくわからないためよりアナログに、交通系ICカードにチャージ、それを料金所でタッチして決済する方法を今回はとった。名前は「Touch'n Go」というらしい。


しかし、そのカードを購入できる店が見つからないのだ。


Watsons」という、マレーシアに多くあるドラッグストアチェーンで買えるようで、空港内には2店舗、近くにそのうちの一つがあるはずなのだがどうにも見つからない。


重い荷物を担ぎながら歩き回り、見つからないのでインフォメーションや係員に店舗写真を見せて聞く。皆親切に教えてくれるのだが、いかんせんリスニングが弱すぎて何を言っているのかさっぱり。辛うじて「level two」という単語が聞こえる。どうやら、2階、と言う意味らしい。たぶん。


ターミナル2階のショッピングモールを歩いては人に聞き、歩いてはまた人に聞くが、なんか皆指差す方向がバラバラで、たらい回しにされている気がする。地図とか店舗一覧とかないのか。


1時間近く探し回り、ようやく発見。


探し方が悪かっただけで、素直に行けばすぐ近くにあった。



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エアアジア航空で到着するとターミナル2のおそらくここに出る。

ここを右。


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すると、たぶんKFCに着く。ここを左。


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これ。


カードは、レジで買いたい旨を伝えると帰る。

どうやら同店舗ではチャージできないらしく、辛うじて聞こえたのは「my news」と言う店で行えると。



またたらい回しか……と思ったが、普通に隣に建っていた。よかった。



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手前の緑看板の店で購入。奥の赤と黄の看板の店でチャージ。




カードの購入は済んだが、ここからまたさらに迷った。


さんざん歩き回った後に、他のレンタカー会社の人に聞いたところ、今回車を借りる店はターミナル1にあるらしい。


一階のバスロータリーでターミナル1行きのバスに乗り込む。どうやらターミナル1→ターミナル2→一般用駐車場を周回しているようだ。


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無事到着し、レンタカー会社窓口を探して再び彷徨う。


「car rental」の行き先を示す看板が途中で消えるのだ。


が、警備員の人に聞いてみると、駐車場になっている建物へ行き、エレベーターで一階に下りると受付があると。なるほど。



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車を借りるまでが長かった……



車さえ借りられれば一安心、あとは時間に縛られずに行動できる。

という事で、一度空港内に戻り、現地SIMを買うことに。

ぶらぶら歩き回り、ターミナル1の3階にて、

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SIMカードショップ。たぶんどこで買ってもいい。

ちなみに、値段は10日間通信制限なしで35RM。約1000円。安い。

3万払ってポケットWi-Fiを借りたのがアホらしくなる。SIMロックが解除されていることもわかったし、次回からはここで買うかな。

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コカコーラは世界中どこで飲んでも同じ味。



車を走らせ、北へ向かう。

クアラルンプール国際空港は高速道路と直結しているようで、信号や市街地など不安要素のある場所はほぼ通らない。

料金所があまりないのでどこからが高速なのかはいまいちわからなかったが。

目的地のキャメロンハイランドまでは約3時間。最初の2時間で高速を走り、目指すのはタパーという町。

ちなみにマレーシアでは、日本と比較しても明らかに車線変更の際にウィンカーを出さない車が多い。

運転も荒めであるので、おとなしく走行車線を走り、後ろに道を譲るのが得策だろう。

どうやら汚職警官もいるようで、観光客と見るや反則金をぼったくる事もあるらしい。時間はたっぷりあるので、リスクを冒すことはないのだ。


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高速のサービスエリア。


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色々売っている。何も買わなかったが。


タパーで高速を下りると、そこからはすぐに山道になる。道幅も狭く、カーブも多いため、運転にはかなり気を使う。

交通量もそこそこ多く、物流の要所でもあるようで、車線をはみ出すような大型バスやトラックの通行も多い。見通しの悪いカーブでは要注意だ。



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噂の19マイル。

今回の遠征の目標は、とりあえず日本では見ることのできない色々な虫を採ること。ミーハー虫屋なので、蝶を中心に東南アジアらしい派手っぽいものがたくさん採りたい。

加えて、コーカサスオオカブト、オウゴンオニクワガタ、ディディエールシカクワガタなどの有名大型甲虫もいたら最高、という感じで。


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BT19、だろうか。

19マイルは通称で、本来の地名はBATU、つまりバトゥ村というらしい。その頭文字だろうか。

レンタカーを止め、とりあえずどうしたものかと辺りを見回す。バス停では子供達が遊んでいて、こちらに怪訝な目を向けているような気がする。商店で買い物をする村人の姿も見える。

とりあえず、虫が目的ということをアピールするため、虫網を組み立てて村の入り口へ向かってみる。

すると、村人の1人が話しかけてくる。英語を話せるのは一部の人らしく、おそらくマレー語で何を言っているのかはわからない。が、虫を買わないか、みたいなことを言っている気がする。

その村人は、三角紙に入った蝶を持っていたので、詳しく見せてもらう。

するとそのうち、虫を買う奴が来た、という話が広まったのか、幾人かの人が虫を手に寄ってきた。英語の通じる人もいたので、村の中へ案内してもらい、詳しく見ることにする。

観察してみたところ蝶や蛾は三角紙で、カマキリや甲虫、バッタなどは生きたままビニール袋に入れて売っているようだ。

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ハナカマキリを売っていた村人。

保管用のビニール袋も、虫が潰れないように立体的に組み立てている。接着はタバコの火。空気穴もタバコを押し付けて空けている。ワイルド。

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ヒシムネカレハカマキリを購入。

名前通り、菱形の胸部と枯れ葉擬態の体が特徴。海外に来た実感のわくいいカマキリだ。

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蝶の三角紙標本も購入。

一頭ずつ買っても良かったが、どれが珍しい蝶かもわからない。これ全部で100RM、と言われたので購入。おそらく普通種ばかりだろうが、別に高い買い物ではない。

付け加えるなら、ここでの買い物は次への布石でもある。

今日は自分の求めるカミキリやクワガタなどの大型甲虫は全く得られなかったが、それは想定済み。いつ現れるかもわからない虫屋のために村人は大量の虫をストックなどしておかないのだ。

ここで、明日から1週間毎日来るということと、目的は甲虫であることを伝える。

さらに今日も虫を買うことで、金払いのいい観光客が来た、甲虫を採ってくれば買い取ってくれる、ということを覚えてもらうのだ。

本来であれば自分で大型のカブトムシなんかを採集してみたいが、どうやら下調べによるとそう簡単に採れるものではないらしい。この村の人の虫採り力を信じて、明日以降に懸ける。

幸い、自分は自己採集にそこまでこだわるタイプではない。現地で生きた虫の姿を見て、それを手に入れることができるだけで十分だ。


ついでに、明日の朝から村人に案内してもらってジャングルに採集に行く約束もできた。


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キャメロンハイランドの中心、タナ・ラタに到着。

宿にチェックインして、荷物整理。その後、腹ごしらえ。

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近くの店で注文した nasi lemak (ナシ・レマ)。英語が読めても料理名に全く馴染みがないのでよくわからない。写真が載っている料理の中でマレーシアっぽいものを注文した。

ナシは米、レマはココナッツミルクの意味。ココナッツミルクで炊いた飯らしい。

きゅうり、卵、揚げた小魚とピーナッツとサンバルソース(辛いソース)がつくのが定番のようだ。加えて今回はスパイスカレー、揚げたチップスもある。



ソースは辛めだが、チリソースのような甘さもあって美味い。マレーシアの料理は大抵が甘いか辛いの二択、と聞いたことがあるが、確かなのかもしれない。

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スイカジュース。

キャメロンハイランドは高山帯で標高1500m、日が沈むと意外と寒い。次は温かい料理を注文しようと思った。




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日が暮れたので、適当な道沿いでライトトラップを設営。

今回は車のシガーソケットから電源を取るので、車が乗り込めない所には設置できないので、場所探しには多少苦労した。

町を少し離れれば街灯などないジャングルの中のため、ライトトラップのポイントには困らないかと思えたが、ジャングルの中に車の通れるような道はそれほどない。



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近くの植物についていたカミキリ。



ライトに集まったのかと思ったが、この植物に複数ついていたので、ホストなのだろう。

以下、集まってきた虫。



ちなみに今回の遠征を通して出てくるチョウ、クワガタ、カブトムシ以外の虫は、正確な種名がほぼ明記されないという事をあらかじめお伝えしておきます。

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クロツヤムシの一種。

3cmくらいとやたらデカい。


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コガネムシとキノコムシ。


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セミとゾウムシ。

世界最大のセミ、テイオウゼミは飛んでこなかった。

ゾウムシは日本のオオゾウムシに似ている。



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カミキリ2種。

たぶんシロカミキリの仲間と、キマダラミヤマカミキリの仲間。


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その他の雑虫。

採れるものはとりあえず採っておく主義なのだ。


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カマキリ。

専門外なのでそれ以上のことはわからん。


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タイワンクツワムシ。

種としては、西表のものと同じらしい。広域分布種のようだ。

大きさもこちらでよく見るくらいのサイズ。




車から電源をとっている以上、ガソリンの続く限り続けることができそうだったが、バッテリー上がりが怖かったので3時間ほどやって帰宅。

明日も早いので、寝ることにする。

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