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女性恐怖症先生と激重生徒/Novel by レオ

女性恐怖症先生と激重生徒

22,940 character(s)45 mins

最初はホシノだけにしようとしてたら筆が乗って何人も描いちゃいました。一口サイズで食べやすいと思います。これ(novel/22647033)読んだらより楽しめるかも。

繋がりなしの平行世界みたいなイメージなんで、読みたい生徒だけ読んでも大丈夫です。
好評だったら他の生徒もやります。

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鉛のような身体を起こし、スマホを手に取る。
時刻は午前6時。
やっとの思いで仕事を終わらせ、ベットに潜り込んでからまだ2時間も経っていなかった。

「またか......」

最近、寝付きが悪い。
どれだけ疲れていてもすぐに目が覚めるし、二度寝しようとしても上手く寝れない。疲れも全然取れない。仕事にも支障が出始めていた。

「..............」

机に置いてある瓶に手を伸ばす。
中に入っているのは、セリナに勧められた睡眠薬。
依存性が少なく、ストレスを軽減する効果があるらしい。容器から取り出し、手のひらに乗せる。
これを一飲みするだけで、私は快適に睡眠が取れる....そう決心し口を開ける。
そして、嫌な記憶が蘇った。
生徒に襲われた、あの日の記憶だ。

「やめとこ.......」

本来、生徒に襲われることなんてない。
生徒からも、もちろん私からも。
少し過激なアプローチをする子もいるけど......生徒に好かれていること自体は、私もとても嬉しかった。
けど、中には感情の向け方を間違えてしまう子もいる。盗聴だとか、部屋に閉じ込めるだとか、私を......直接、襲うだとか。
正直、全部気の迷いだと思う。
たまたま信頼できる大人が、たまたま魅力的に見えてしまっただけで.....そんなこと、学生の内にしたら良くあることだ。私にだって気に入っている先生の一人や二人ぐらい居た。大人であり、先生という立場の私からすれば、笑って流してあげるべき些細な出来事。
だから......あの日のアレはきっと偶然で。
たまたまそういう気分だったってだけで。
確率的には低い、事故みたいなもの。

頭ではそう理解している。
けれど.....あの日から、私は変わってしまった。
生徒と二人っきりになることが億劫になった。軽いスキンシップを自発的に避けるようになった。
そして、コレもそうだ。「寝ている時に、誰かに襲われるかもしれない」、そう杞憂するようになってしまった。

「......ほんっと、馬鹿みたい」

手のひらに乗せた錠剤をじっと見つめる。私から相談を受けて、親身になって考えて、私の身体に合うようなものを厳選してくれた、彼女の優しさの結晶。そこに、心配以外の気持ちは無かった。
その優しさが、今は胸に重くのしかかる。

「.........何で、こんなに疑っちゃうんだろ」

信じたいのに、信じられない。自分の身を守るための当たり前の警戒心なのか、それともただの臆病さなのか。自問自答が頭の中をぐるぐると回る。生徒たちが私に危害を加えるなんて、あるわけ無い。わかっているのに、その「もしも」が頭を離れない。

「自分から頼った癖に.....私は.....何を.......」

瓶の蓋を閉めて机に置き直す。胸の中に広がる苛立ちが収まらない。生徒を信じて薬を飲むことができない自分が情けない。あの一件以来、すべてが歪んで見える。

「あの時.....もしも、あの時にもっと上手く対処出来ていたら......」

頭の片隅でそんな思いが浮かぶが、すぐに押し殺す。何度も繰り返し考えたことだ。過去に戻れるわけでもない。だが、その考えは常に私を追い詰めてくる。

「これじゃ、先生失格だな.....」

ふと、窓の外を見やると、薄明かりが差し込み始めていた。夜明けが近い。少し眠ろうと思っていたのに、結局眠ることができなかった。時計の針は無情にも時間を刻み続けている。

「もう起きる時間か........」

寝不足で重い頭を押さえながら、ゆっくりと立ち上がる。身体は鉛のように重く、心も同様に疲れ切っている。これでは、生徒たちに笑顔を見せるのも難しいかもしれない。

「生徒たちには、何も知られちゃいけない.......」

シャーレで、学校で、生徒達と接するたびに笑顔を作り、何事もなかったかのように振る舞う。それが私の仕事。先生として、不安を与えるわけにはいかない。

「はは.....私自身が、もう不安だらけなんだけどね......」

鏡に映る自分を見つめる。
その目は、かつての自信に満ちた自分の目ではない。疲れ果てた瞳が、そこには映っていた。

「.......今日も、やりきれるかな」

不安は尽きない。
しかし、先生としての責務を放棄するわけにはいかない。生徒たちを守り、導くためには。自分の恐怖と向き合わなければならない。

「.......やるしかない」

心に言い聞かせるように呟き、服を整えて外に出る。今日もまた、鉛のような一日が始まる。


Comments

  • 紅のポッポ

    ねぇねぇカズサっ、今どんな気持ち?襲った事で怖がられるようになった挙句拒絶するようにシャーレにも入れなくなって今どんな気持ち??(ニチャァ)

    August 23, 2025
  • h

    他の生徒が何もできない中ヒマリだけは身体的な理由もあって話せて心の拠り所になるのが凄く良い ここからヒマリだけに心を開く先生とそれを目にした生徒が曇っていくのが想像できて良い 日常生活から何もかもペアで動く生徒がいるのに自分は拒絶されている事実に狂えば良い

    October 25, 2024
  • NTRに失望し発動するイデオン

    素晴らしい…

    October 16, 2024
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