343 孤高の最強(ヴァイス)

 ミルク・アビタスは、原作で最も人気のあった最強プレイヤーだ。


 創作物では、外見の美しさが特に重視されるが、先生に至っては圧倒的な強者な部分が人気だった。

 美しさと強さを兼ね備えた人物、それが、我が師匠だ。


「ヴァイス、随分と強くなったな。私は、人生で弟子を持つなど考えていなかった。お前と出会った時も、最初ただの金目的だったからな。ただ、今は過去の自分に感謝している。好敵手を、自身の手で作り出せという喜びにな」


 転移魔法でココたちが消えてから、既に数十分が経過していた。

 マリスは隣で見ていたが、少し啞然としていた。


 なぜなら、俺たちは手を抜いて・・・・・戦っていたからだ。

 ただこれは遊んでいるわけじゃない。


 俺のエゴで申し訳ないが、感謝の表れだった。


「こちらこそ、師という無茶なお願いを聞いてくださって感謝しています。先生がいなければ、俺はここまで生き延びることができなかったでしょう」


 これは大げさでも何でもない。

 俺は何度も命拾いした。それもすべて基礎にミルク先生の教えがあるからだ。


 だからこそ今までの戦いは、できなかったが出来るようになったという確認だった。


 先生もそれがわかっていたらしく、まったく同じ剣筋を振るってくれた。


 だが、本番はここからだと言わんばかりに、魔力を漲らせる。


 身体中から水の膜が現れると、それが全体を覆う。

 これが、ミルク先生の絶対防御だ。


 不可侵領域バリアと違って常時発動しているが、厚みを限界まで減らすことで魔力を最小限にしている。

 おもしろいのは、魔力を燃やすという概念がミルク先生の中に存在するのだ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る