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ルート66、時空の悪魔/Novel by くるんて

ルート66、時空の悪魔

19,958 character(s)39 mins

ルート66、時空の悪魔 『新クトゥルフ神話TRPG』

※「TRPGライツ事務局」が策定する二次創作活動のガイドラインに則り、このシナリオを作成しています。

■本作は、「 株式会社アークライト 」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『クトゥルフ神話TRPG』の二次創作物です。

Call of Cthulhu is copyright ©1981, 2015, 2019 by Chaosium Inc. ;all rights reserved. Arranged by Arclight Inc.
Call of Cthulhu is a registered trademark of Chaosium Inc.
PUBLISHED BY KADOKAWA CORPORATION

◆はじめに
探索者達は共通の友人と共に、アメリカのルート66へドライブ旅行に行くところからスタートする。
時代は2019年の初夏頃、探索者達は日本人であることを想定している。

かつて、多くの人々と大量の物資を運んだルート66。
その旅路は、時空を超える、不思議な旅路となるだろう。

『ルート66、時空の悪魔』利用規約
◆このシナリオは“新クトゥルフ神話TRPG(7版)”、もしくは“クトゥルフ神話TRPG(6版)”のルールブックを用いてプレイして下さい。

◆7版で作成されたものを6版で、6版で作成されたものを7版でプレイするのは自由です。

◆このシナリオの改変は自由です。

◆このシナリオの自作発言、二次配布は禁止です。

◆このシナリオの動画化、配信は非営利目的であれば自由です。その際、シナリオ名と作者名(くるんて)の表記を載せて下さい。

連絡先
Twitter:@kurunte1

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ルート66、時空の悪魔 『新クトゥルフ神話TRPG』


◆はじめに
探索者達は共通の友人と共に、アメリカのルート66へドライブ旅行に行くところからスタートする。
時代は2019年の初夏頃、探索者達は日本人であることを想定している。


かつて、多くの人々と大量の物資を運んだルート66。
その旅路は、時空を超える、不思議な旅路となるだろう。


※実際のルート66とは関係の無い創作の部分があります。


◆導入
君達は長期休みを同じ時期に取ることができ、どこか旅行へ行こうという話が持ち上がる。
メンバーは、探索者達と友人だ。
話し合いの中で、友人が「ルート66を、キャンピングカーを借りてドライブ旅行をしよう」と提案し、意見がまとまった。
出発地点はサンタモニカ。目指す場所はシカゴ。長い旅になるが、君たちは憧れのルート66のドライブを楽しみにしていた。
その後、皆で旅の準備をしようという話になり、買い物へ出かけた際に友人はこんな話を持ち出した。


▼友人の話
「ルート66の悪魔って知ってるか? ルート66に現れる悪魔で、沢山いるそうだがその悪魔を一人につき一匹探しながら旅を続けて、悪魔を見つけて目的地へと辿り着くと幸せが訪れるっていう話」
「元々は旅の無事を願うお呪いが変化したみたいだ」
「せっかくだから、このルート66の悪魔を一人一匹見つけながら旅を楽しもう」


◆探索者の設定について
☑基本的に日本在住であることを想定して作成しています。もし日本以外で設定する場合は、それに合わせて変更して下さい。

☑探索者は無理に<英語>をとる必要はありません。キャンピングカーも友人が運転出来る為、車の免許、および国際運転免許証を取得していなくても良いです。年齢も自由です。
ですが、この旅を面白くするために、<英語>を取得し、車の免許を持っていることが望まれます。

☑全員精神力が10以下の場合、誰か一人は10以上であることが望ましい。

☆ちょっとした話
日本では、国際運転免許証は各都道府県の運転免許センターで取得できます。免許証の有効期限が1年以上あれば取得可能です。もし、有効期限が1年を切っている場合は、免許の更新手続きを同時に行う必要があります。


◆シナリオ開始時期
西暦2019年、春ごろ。


◆背景
1920年代。まだルート66という名前では無く別の名前で呼ばれていたこの道路沿いに魔術師が住んでいた。
魔術師1680年から生き続けており、ネズミ怪物を使役していた。
その後、魔術師はネズミ怪物を残し遂に亡くなる。
ネズミ怪物は主人である魔術師を助けるため、知恵を絞った。
それは魔術師の生きている時空間を繋ぎ、、魔術師を呼び出すことだった。
ネズミ怪物は【門の創造】を研究し、【呪文の深層バージョン】に達することに成功した。
そして深層バージョンの【門の創造】を行う。
しかし、深層バージョンの【門の創造】は失敗し、時空間が歪んでしまう。
歪んだ時空間の中では、魔術師もいたが既に死んでいた。
しかし魔術師の魂はまだ残っていた。

1986年。ルート66が廃線になって2年後。一組の男女がルート66が無くなったことを悲しみ、残っているルート66を通りながら、シカゴを目指し、シカゴで結婚式を挙げようという話になる。サンタモニカからスタートし、順調に旅は進んでいた。しかし途中、ネズミ怪物が生み出した『歪んだ時空間』へ迷い込んでしまう。『歪んだ時空間』にはまだネズミ怪物が潜んでおり、迷い込んだ男女を観察していた。ネズミ怪物にとって、迷い込んだ男女は決して逃してはならない“生贄”だった。男女は『歪んだ時空間』の中で徐々に正気を失い、遂には結婚式を挙げながら、花嫁を花婿が殺害してしまう。これはネズミ怪物が花婿に語り掛け、この『歪んだ時空間』から出るためには生贄が必要だと唆したからだった。ネズミ怪物はこの生贄を使い、花婿の体に魔術師の魂を定着させた。

魔術師とネズミ怪物は『歪んだ時空間』の中で永遠に“宇宙への探索”を行なうことを決めた。そのために、定期的に魂を求めていた。魂を使い、『歪んだ時空間』の中で彼らが生き続ける為だ。

1990年、アリゾナ州とミズーリ州でそれぞれルート66協会が発足。他の修道諸州も次々にルート66協会を発足させ、徐々にルート66の名前が蘇り、人々は再びルート66へ引き寄せられた。

『歪んだ時空間』に決まった時間は無い。『歪んだ時空間』の中で魔術師とネズミ怪物は『ルート66の悪魔』の噂を流し始めた。『歪んだ時空間』に迷い込んだあらゆる時代の人間に噂を吹き込み、外へ出したのだ。あらゆる時代のルート66(もしくは、ルート66と呼ばれる前の道路)で、『ルート66の悪魔』の噂が広まり始め、いつしか『悪魔を見つけながら道路を進む』ことが旅の無事を祈る呪い(まじない)だと言われるようになった。これが魔術師とネズミ怪物による、人間の魂を抜き取る罠だと知らずに・・・。


◆NPC
▽友人
友人枠は誰でも良いが、<英語>が話せることが必須である。
さらに、外国で車を運転するために国際運転免許証を取得している。
この旅の進行役として、旅の目的地などを率先して誘導する役目である。
出来れば成人していると良い。性別などは自由。
物語中にネズミ怪物に憑りつかれる。


▽魔術師ルウェン
1680年生まれ。セイレム魔女裁判を逃れ、生き続けている。
宇宙の真理を探究する者。その為なら他者を犠牲にすることも厭わない。
ネズミ怪物を使役している。
現在は『歪んだ時空間』の中で探究を続けている。
一度肉体が滅んだが、他者の肉体の中に入り込み、生き続けている。
生きるために、定期的に『歪んだ時空間』に迷い込んだ人間の魂を奪っている。
【ステータス】
STR45 CON55 POW65 DEX50 APP55 SIZ70 INT75 EDU75 幸運50
耐久力12 精神力105 DB0 BLD0 MOV7
呪文:支配 精神衝撃 その他KPの望む呪文を1つか2つ。
攻撃方法:精神衝撃で、相手の正気度を削る。その後、支配で相手を操る。


▽ネズミ怪物
魔術師に使える従者。
【ステータス】
新クトゥルフ神話TRPGルールブック参照
能力値などは、KPが好きに設定して良い。


▽ロメロ
1986年代、結婚前にルート66を旅して、結婚式を挙げようとしていた。
しかし、旅の途中で『歪んだ時空間』に迷い込み、ネズミ怪物の罠に掛かり花嫁マールティを殺害してしまう。
ネズミ怪物にそそのかされている間、常に自問自答を繰り返し、正気を保とうとしていた。
魔術師ルウェンの彷徨える魂が何度もロメロの体を出入りし、まるで多重人格のようになる。
だが最後には正気を失い、マールティを殺害する。
ロメロは最後までマールティを愛していた。


▽マールティ
ロメロとの旅を、そして結婚式をとても楽しみにしていた。
しかし『歪んだ時空』に迷い込み、どこにも進めなくなる。
『歪んだ時空』から出るために、諦めずに出口を探し続けた。
ロメロは徐々に正気を失っていくが、懸命に励まし続けた。
だが、最後には魔術師ルウェンとネズミ怪物の罠に掛かったロメロにより殺害される。
マールティの肉体はネズミ怪物が食べ、魂は魔術師ルウェンがロメロの体の中に定着するための生贄となり、消滅する。


◆シナリオ開始
◆移動
日本の空港から約10時間。ロサンゼルス空港へたどり着く。
そこからバスでサンタモニカまでいき、一泊する。


◆1日目
カリフォルニア州サンタモニカ。ここから探索者達の旅が始まる。
レンタカーを借りる時、『ルート66の悪魔』の話が聞ける。

☑店員のセリフ
「かつてのルート66をなぞる旅ですか。良いですね。気を付けていってらっしゃい」
「現在でも80%以上は残されていますが、それ以外の所は一度、別の道を通らなくてはなりませんから、そこを通るときは地図をよく見て、もし迷ってしまったら、焦らずに進むと良いでしょう」
「ルート66の悪魔、ですか。いつごろからか広まった噂ですね」

『ルート66の悪魔の噂話』
ルート66をこのまま廃線にするのは惜しいという沢山の声から、ルート66の名前を復活させ、観光に力を入れ始めた。「ルート66の悪魔」の名前が入った店(店外か店内か、どこに書いてあるかは店の自由)でスタンプを押して貰えば、キーホルダーが貰える。スタンプを集めている間は他の悪魔が手出し出来ないため、事故に合わないとされている。スタンプが人数分か、もしくはそれ以上集めた場合、さらに願いが叶うという。

「アリゾナ州、ミズーリ州で最初にルート66協会が発足されてね。それから様々な州で同様の動きが起こりましたよ。ここが出発地点なら、最初はセリグマンという町が人気観光地です。そこでルート66の悪魔を探すと良いでしょう」

<歴史>がレギュラー成功以上なら、この噂話に違和感を覚えるが、何かは分からない。
<POW65>との対抗ロールで勝利すれば、「観光地の活性化が目的なら、何故、悪魔という言葉を使用するのだろうか? イメージは悪いはずなのに」という疑問を持つ。これ以上考えても何も思いつかない。


※KP向け情報
『ルート66の悪魔』は魔術師ルウェンとネズミ怪物が流した噂であるが、この噂の犠牲者が警告をするために『ルート66の悪魔』の『悪魔』の部分を強調している。魔術師ルウェン達はこれを修正しようとはしているが、多くの人間の意志に阻まれている。


☑車を借りて
車を借りた後、1日1州程度の旅程であることを地図を見ながら話す。


※KP向け情報
このほか、kPが好きに観光地などを経由させたり、イベントを挟んでも良い。
旅路は人の数だけ存在するのだ。
そしてその旅路を、また別の世界の探索者が目撃するかもしれない。


▽車に乗り込む
出発の前に、『友人』が何かを見つけたのか、車の上や下を覗き込んでいる様子が分かる。どうしたのかと聞くと、「何か生き物がいた気がした」と言い、「もし猫か何かが車の下に潜り込んでいたら、危ない」と心配する。この時、<目星>がレギュラー成功以上なら、『友人』の背中に何かが動くのが見える。ハード成功以上なら、その何かが「猫くらいの大きさのネズミ」だったように見える。

「猫くらいの大きさのネズミ」を見た探索者は正気度喪失が起こる。
★正気度喪失→0/1d2


▽車の運転
出発時、<運転>で判定させるのも良いだろう。失敗すれば、慣れない外国の運転で疲労がたまり、次の目的地まで誰かと交換するのも良い。


▽旅の始まり
サンタモニカの町並みが後ろに流れ、徐々に風景が変わっていく。この日はすでに観光場所は決まっている。まずはそこを目指す。この時、車からラジオが流れる。すでにラジオに設定されていたのだろう。

『ラジオ』
☑皆さんこんにちわ。本日も始まりましたこの番組、WWL(ダブダブエル)。お届けするのはこの私、リック・ジャージー。さあ、最初のナンバーはこの曲、日本で生み出された名曲、マツトウヤ ユミ(松任谷由美)で、『ルージュの伝言』だ。  皆、笑顔はもらえたかな?

☑今日のロサンゼルスの天気は晴れ。スタジオからも青空が見えてるぜ。

☑ドライブするにはいい日だ。弁当を忘れずに持ってけよ。

☑交通情報が入ったぜ。サンタモニカはすこーし渋滞気味のようだ。トラックが故障して止まってるぜ。

☑皆からメールやツイッターで届いたメッセージを読むぜ。えーと何々? 「いつもふざけた口調でニュースを読み上げるのは、良くないのでは?」だって? だったらもっとまじめな番組を聞きな!

☑今日の俺への挑戦状は、『早口ダジャレ』だ! 例えば。
「I scream,You Scream,We all scream,for ice cream.」
(私はさけぶ、あなたもさけぶ、みんながさけぶ、アイスクリームが欲しい)

俺も言えない早口言葉、待ってるぜ! ま、全部言えちまうけどな。


※WWL(ダブダブエル)
シナリオ作者の創作したラジオ番組。1996年から放送が開始された。元々TRU(ティーアールユー)という番組だったが、ニーズに答えるために番組の雰囲気をガラっと変えた。主にドライブ中に聞きたい曲やニュース番組、天気情報などを面白おかしく届けている。パーソナリティはリック・ジャージー。


※KP向け情報
ドライブ中は、好きな曲などを流し、ドライブを盛り上げるのも良いだろう。
『早口ダジャレ』を<英語>で判定して、言えるかどうかを競うのも良いだろう。言えたら<幸運>を1d10回復するのも良い。


☑ノイズ
突然、スピーカーからノイズが流れ、無音になる。
その後、『悪魔野郎を逃がすな! 追え!』という声が聞こえた後、ブツっと音声が途切れ、車の中が無音になる。


☑ドライブ描写
サンタモニカからロサンゼルスと、大きな町を通り過ぎ、徐々にその風景が変化していく。
いくつものゴーストタウンを通り過ぎ、力尽きた残骸を横目に数万年前そのままの原始の風景の中、砂漠を超えていくのだ。


☑人気観光地
いくつかの町はルート66の活性化を目的に、人気の観光地になっている。
その一つのお土産に立ち寄ることになる。
そのお土産屋は、他よりも物静かで少し古臭い。
<幸運>の成功レベルが一番高い探索者が、お土産屋の主人から『ルート66の悪魔』のスタンプ貰うことが出来る。


ふと、気が付くと一組のカップルが同じように旅行に来ているのだろう、お土産屋で品物を見ていた。
そのカップルは君たちに気づくと、にこやかに探索者達に挨拶をしたのち、お土産屋を出ていく。
<聞き耳>にレギュラー成功以上で、カップルの会話が聞こえる。

「ルート66が廃線になってしまって寂しいね」

その言葉に疑問を持ち、カップルのほうを向くかもしれないが、カップルの姿はどこにも無い。

<知識>か<歴史>でレギュラー成功以上で、ルート66の廃線が決まった話は、1984年頃だったということを思い出すことが出来る。


☑モハビ砂漠
すっかりと風景が変わり、砂漠を通り過ぎる。
途中で車を止め、休憩しつつデジタルカメラで写真を撮ろうということになる。
だだっ広い地平線とクレーターをバックに、<写真術>にレギュラー成功以上で気になる写真を撮ることが出来る。

『クレーターが無い』

その写真は、まるでクレーターが生まれる前の姿のようだった。
その後、気が付いたら写真にきちんとクレーターが写っている。気のせいだったのだろうか?

★正気度喪失→0/1d2


▼1日目の終わりに
ルート66の旅での宿泊は、モーテルで泊まることになっている。
モーテル付近には、ガソリンスタンド、レストラン、教会、アパートなどがある。

まずはガソリンスタンドに立ち寄り、支払いを事務所をかねたコンビニエンスストアで済まして給油を行う。
そして、ネオンの看板に『RESTAURANT』と書かれたレストランで食事をする。(ネオンの看板に『RESTAURAT』とは、なんとも風情がある)
食事が終われば、モーテルで宿泊だ。
簡素な1階建てのモーテルで、部屋数はさほど多くはない。最低限の明かりがモーテルを照らしている。
部屋にはテレビも無く、あるのは冷蔵庫とラジオくらいだ。
探索者達は、思い思いに休むと良いだろう。

ラジオからはこんな声が聞こえる。
『アリゾナ州からこんにちわ。メテオクレーターのすぐ近く、これを望む為にウォッチタワーが建てられました。皆さま、是非一度訪れてみてください』


◆2日目
朝、起きると外が騒がしい。気になって様子を見ようとしたとき、部屋のドアが叩かれる。窓から外の様子を覗いたり、ドアを叩いたのが誰かを訪ねれば、警察であることが分かる。

警察官の話
「こんばんわ(※)。じつは、そこの教会で事件がありまして、聞き込みをしている最中なのです。少しお話を伺ってよろしいかな?」
「旅行者の方ですか?」
「何か不審な人物などを目撃しませんでしたか?」
「念のため、車を見てもよろしいですか?」

いくつかの質問が終われば、すぐに警察官は帰っていく。
「では、良い旅を」

★もし男女別など、部屋が分かれていた場合、朝起きた時点で同じ部屋で目覚める。そのことに疑問を呈した場合、友人が『昨日は同じ部屋で寝た』と、当たり前のように言う。

※時空間が歪んでいる為、警察官達は事件が起こった数時間後に探索者達の元へ訪れている。
こんばんわ、に対してPCが疑問に思った場合、外の様子などを確認させるが、現在、太陽が昇り始めた朝であることが分かる。
もし、これに対して、警察官に質問した場合、警察官は「今は、夕方ですよ」と言う。
なお、これに関する疑問は、PC、警察官ともに正しい認識のため、解決しない。


☑探索者から出るかもしれない質問
☆どんな事件か?
→結婚式の最中に、新郎が花嫁をナイフで刺す、というもの

☆被害者はどうなった?
→現在、病院に運ばれている

☆加害者はどうなった?
→逃走中

☆何時ごろにその事件は起こった?
→15時30分ごろ

☆被害者や加害者の名前は?
→被害者の名前はマールティ、加害者の名前はロメロ。

☆ここはどこ?
→シカゴ

☆今の西暦は?
→1986年


▽2日目の旅
アリゾナ州を旅する日だ。


前回ラジオを止めたりした場合にも、再びラジオの設定になっており、車にラジオが流れ出す。

『ラジオ』
☑TRU(ティーアールユー)がロサンゼルスからお届けする情報番組が始まりました。パーソナリティはこの私、ダミー・ジャージー。最初のナンバーはこの曲、今、世界中で話題となっているアジアの歌姫、テレサ・テンの『時の流れに身をまかせ」です。

☑最初のニュースです。悲しい事件が起こりました。教会で新郎が花嫁をナイフで刺したというものです。花嫁であるマールティさんは現在入院中、新郎のロメロ容疑者は逃走中とのことです。

☑皆から愛されていたルート66が正式に廃線になってから数年経ち、未だにルート66がこのまま無くなるのは惜しいという声もありますが、州間高速道路が出来た今、この道を通る人も少なくなるでしょう。

☑皆様からハガキで届いたメッセージを読みたいと思います。えーと何々? 「いつもまじめで聞き取りやすい番組ですが、もっと面白い企画などをやってはどうですか? 例えば、お題を出して、それに答えるとか」


※TRU(ティーアールユー)
シナリオ作者が創作したラジオ番組。WWLの主体となった番組。まじめな番組で面白みは無い。パーソナリティーはダミー・ジャージー。


☑ドライブ描写
アリゾナの特異で美しい自然や独特の文化は、車の中からでも十分に堪能できる。
採掘跡や峡谷、地平線の見える丘。
観光雑誌の発行元は州政府だ。アリゾナの西武の荒くれ者の無法の町というアリゾナのイメージを払拭する目的もあったという。

メテオクレーターの脇には、今はもう使われていないウォッチタワーが、静かに佇んでいた。


☑モービル・ステーション
実際に使われたルート66標識のコレクションが壁に掲げられている。
ガソリンを給油するために訪れたこの場所で、しばしかつてのルート66に思いを馳せるだろう。


<目星>の成功レベルが一番高い探索者が、隠された『ルート66の悪魔』のマークを一つ見つけることが出来る。

「やあ、また会いましたね」
前日の観光地で出会ったカップルに、再び会う。
「あなた方も、これを集めているのですか?」
と、見覚えのあるスタンプを見せてくる。どうやら、このカップルも『ルート66の悪魔』を集めているようだ。そして、ここでもスタンプを押してくれるらしい。
「簡単に見つかりましたよ。そちらも頑張ってください」
とにこやかに言うと、カップルは店を出ていく。


※KP向け情報
このカップルの名前は、ロメロとマールティである。


☑バウンダリー・コーン
陽を浴びて色にそまる標高1000mのバウンダリー・コーン。
キングマンとトボックをつなぐオートマン・ハイウェイのシンボルだ。

ふと気づくと、そのバウンダリー・コーンが目の前に迫っていた。
いつのまに、そう考える間もなく車は進む。
そして再び、眼前に標高1000mのバウンダリー・コーンが現れる。
同じ景色が続いてる。これは別のものなのか?
<アイディア>にレギュラー成功以上で、何度もバウンダリー・コーンが目の前に現れることに気が付く。

★正気度喪失→0/1d2


これに気づいたのち、はっとすると、車はバウンダリー・コーンを通り過ぎていた。
後ろには、静かに佇むバウンダリー・コーンが探索者達を見下ろしていた。


▼2日目の終わりに
ルート66の旅での宿泊は、モーテルで泊まることになっている。
モーテル付近には、ガソリンスタンド、レストラン、教会、アパートなどがある。

まずはガソリンスタンドに立ち寄り、支払いを事務所をかねたコンビニエンスストアで済まして給油を行う。
そして、ネオンの看板に『RESTAURANT』と書かれたレストランで食事をする。
食事が終われば、モーテルで宿泊だ。
簡素な1階建てのモーテルで、部屋数はさほど多くはない。最低限の明かりがモーテルを照らしている。
探索者達は、思い思いに休むと良いだろう。

ラジオからこんな声が聞こえてくる。
『ニューメキシコ州への旅に行くなら、今話題のハービーハウスへ行こう! 鉄道で大陸を移動する人々に、都会で出されるのと同じ洗練された食事と宿を提供してくれるぞ!』


◆3日目
朝、起きると外が騒がしい。気になって様子を見ようとしたとき、部屋のドアが叩かれる。窓から外の様子を覗いたり、ドアを叩いたのが誰かを訪ねれば、警察であることが分かる。

会話の内容は、前回と同じだ。


☑正気度喪失→0/1d3


▽3日目の旅
ニューメキシコ州を旅する日だ。


☑ドライブ描写
ヒスパニック系人口の割合が多く、公式ではないがスペイン語が公用語に準じて使用されている。
また、先住民も多い。
こうした様々な民族の文化の融合の結果、独特の文化が作られ、アーティストたちを引き付けてきた。
まさに「魅惑の地」だ。

ふと、話題のハービーハウスの横を通り過ぎる。だが、残念ながら遥か昔に閉じられてしまったようだ。


☑移動式ルート66グッズ売り
フォルクスワーゲンで移動しながら、ルート66の手作りグッズを販売している人がいる。
運よく見つければ、彼の素晴らしいグッズを手に入れることが出来るだろう。絵地図。イラストカード。などなど。
<交渉技能>の成功レベルが一番高い探索者が、『ルート66の悪魔』のスタンプを貰うことが出来る。


☑ロデオ大会
ロデオ大会が数日間開催させる。旅行の日程で丁度これを見ることが出来る。
このロデオ大会では、観光客に向けて乗馬の体験もさせてくれるようだ。

ふと見ると、女性が不安そうに馬に乗り、横でにこにこと男性が見守っている姿が見える。
何度か会ったことのあるカップルだ。

<乗馬>を体験したものは成長ロールを行なえる。


▼3日目の旅の終わりに
ルート66の旅での宿泊は、モーテルで泊まることになっている。
モーテル付近には、ガソリンスタンド、レストラン、教会、アパートなどがある。

まずはガソリンスタンドに立ち寄り、支払いを事務所をかねたコンビニエンスストアで済まして給油を行う。
そして、ネオンの看板に『RESTAURANT』と書かれたレストランで食事をする。
食事が終われば、モーテルで宿泊だ。
簡素な1階建てのモーテルで、部屋数はさほど多くはない。最低限の明かりがモーテルを照らしている。
探索者達は、思い思いに休むと良いだろう。

ラジオからこんな声が聞こえてくる。
『ジェリコを知っているか? 開拓民が今、どんどん集まっている夢の町だ! 新たな土地が広がる様を、是非見てみてくれ!』


◆4日目
朝、起きると外が騒がしい。気になって様子を見ようとしたとき、部屋のドアが叩かれる。窓から外の様子を覗いたり、ドアを叩いたのが誰かを訪ねれば、警察であることが分かる。

会話の内容は、前回と同じだ。


★正気度喪失→0/1d3


▽4日目の旅
テキサス州を旅する日だ。


☑ドライブ描写
1930年代に中西部を襲った暴風と風塵は作物を全滅させた。
ダストボウルだ。ひどいときには、1.5m先が見えない程だった。
その結果、住民の大移動が起こったのだ。
これはアメリカ史上最大規模の人口移動だ。
クランクリン・ルーズベルト大統領は就任後すぐに、3万キロの防風林を植林した。


☑ジェリコ
車を走らせると、『ジェリコへようこそ』という看板が目に入る。
少し進めば、『1894年設立のジェリコ・セメンタリー』と書かれた看板。だが、その墓地がどこにあるのだろうか?

気が付くと、賑わいを見せる町に着く。多くの人々が、開拓に夢をのせているようだ。
しかし、気づいた時には、皆が死んでいた。雨水がたまり、マラリアが発生したのだ。
一転して死の町となったジェリコ。
ふと見ると、死体に猫ほどの大きさのネズミが群がっていた。ネズミ一匹が、ゆっくりと探索者達に顔を向ける。その顔は、人間の顔だった。
その後、残ったのは肉をかじられた死体だけとなる。

冷たい死の風が、探索者達のほほを撫でる。


★正気度喪失→1/1d8


気づけば、ルート66に戻っていた。


☑キャデラックランチは人気のモニュメントだ。是非観光しよう。


☑カホン・パス
地殻変動で形成された山岳地帯を抜ける峠道だ。
大型トレーラーの地響きにも似た排気ブレーキの音が、照り返しの強いアスファルトにこだまする。まるで死者のうめき声のように、峠にこだまする。

気が付くと、複数の車が探索者の乗る車に迫ってくる。そして隣に並走してきた車の助手席から、男が銃を構えて発砲してくる。

『この悪魔野郎、地獄に落ちやがれ!』

風景が一変し、大型トラックの姿は無くなり、骨とう品かと思うような昔の車が、走っている。

“車を止めたら、殺される”
そう、探索者達は確信するだろう。逃げるしかない。


☑チェイス
【探索者達の車】
MOV10 ビルド5 装甲1

【マフィアの車】 <運転:70>
MOV10 ビルド5 装甲1

▽配置は、探索者達の2つ後ろにマフィアの車を配置する。
▽チェイスルールはKPが好きに決めて良い。“新クトゥルフ神話TRPG p135”の選択ルール【ランダムなハザードとバリアー】【アクセルを踏む】を選択し、【速度ロール】を無くし、交互に判定するのも良いだろう。
▽マフィアは<運転:70>で成否を決める。
▽チェイスは3Rの間、逃げ切れば終わる。
▽追いつかれた場合(探索者達と同じ位置になる)、マフィアに撃ち殺される。その際マフィアは、『地獄で死に続けろ』と言い放つ。左手には『The Malleus Maleficarum』と題名が書かれた本を持っている。
その後気が付くと土産屋の駐車場に止まっている。夢だったのだろうか?
★正気度喪失→1/1d4

☑チェイスが終わり
休憩がてらに立ち寄った場所は、どうやら土産屋のようだ。
『ルート66の悪魔』のマークが発見出来る。ここでスタンプが押せるようだ。


▼4日目の旅の終わりに
ルート66の旅での宿泊は、モーテルで泊まることになっている。
モーテル付近には、ガソリンスタンド、レストラン、教会、アパートなどがある。

まずはガソリンスタンドに立ち寄り、支払いを事務所をかねたコンビニエンスストアで済まして給油を行う。
そして、ネオンの看板に『RESTAURANT』と書かれたレストランで食事をする。
食事が終われば、モーテルで宿泊だ。
簡素な1階建てのモーテルで、部屋数はさほど多くはない。最低限の明かりがモーテルを照らしている。
探索者達は、思い思いに休むと良いだろう。

ラジオからは、ノイズが聞こえてくるばかりだ。


◆5日目
以降、旅の始まりと終わりは常に同じ出来事が起こる。もし、モーテルに泊まらずに別の場所を探そうとしても、泊まれるところは無い。車で寝る場合、朝、車のドアを警察官が叩き、同じことが起こる。

☑正気度喪失→0/1d3
※以降、この出来事が起こるたびにこの正気度喪失を行う。


▽5日目の旅
オクラホマ州及びカンザス州を旅する日だ。

☑ドライブ描写
オクラホマ。
ダストボウルや不況という暗黒時代を開拓精神ではねのけてきた。
バファローが草を食み、ナチュラルガスで潤う町に、新たに夢のシンボルが現れた。
電飾をまとった美しい回転木馬(キャロセル)だ。
ルート66リバイバルに湧く町に、小さなカウボーイの歓声が上がる。

カンザス。
13.2マイル(約21km)のルート66は、三つの町をトレースする。
1930年代労働紛争でハイウェイを血で染めた町ガレナ。
マーシュアーチ・レインボウ橋のひとつが保存されているライバートン。
南北戦争時、銀行強盗が横行した悪名高いワイルドウェスト。

この二つの州を通るのだ。


☑カウボーイ・レストラン
中に入ると、カウボーイ達がジロリと探索者達を見つめてくる。
地元住民が良く集まるレストランのようだ。

店員にメニューを聞くと、バファローバーガーのみのようだ。
「お待たせしました。バファローバーガーです」
と、料理が運ばれてくる。
意外とあっさりとしていて旨い。

「近くにはナマズのフライを食べられる所もあるんだって」
ふと、同じくバファローバーガーを食べているカップルの会話が聞こえてくる。
「ナマズ? 美味しいのかな・・・?」

バファローバーガーを食べ終わると、そのバーガーの載っていたトレイに『ルート66の悪魔』のマークがあることが分かる。どうやらこの店でもスタンプを押せるようだ。


☑旅を進め、気づけば、モーテルに到着している。


▽6日目の旅
ミズーリ州を旅する日だ。


☑ドライブ描写
州最大の都市圏を持つセントルイス。
1927年大西洋単独無着陸飛行に始めて成功したチャールズ・リンドバーク。
そのリンドバーグと名付けられた環状線は、1936年以降のルート66であり、彼の開拓者精神を西へ運ぶのだ。

ふと、車から見える案内板に、『セイレム』への案内板を見ることが出来る。
セイレムはルート66から外れて少し走った場所にあるようだ。


気づけば、モーテルに到着している。


▽7日目の旅
旅の最終日だ。イリノイ州を旅し、目的地であるシカゴへ向かう。


☑ドライブ描写
イリノイ州のルート66は唯一南北を縦に走る。
サイラス・エリバリーは、シカゴとL.Aを一本の道へ繋げ、「66」という番号を与えた。
そして、4000kmを東西に横たわる伝説のハイウェイ66が生まれたのだ。

・・・。


◆7日目の最後
この日、旅の目的地であるシカゴにたどり着くはずである。
しかし、そこは“いつもの”モーテルである。

★正気度喪失→1/1d5+1

PC間での<目星>の対抗ロールを行い、勝ったものが以下を見つける。
モーテルには、拳銃が置いてあり、“震えた文字で書かれたメモ”がある。

“震えた文字で書かれたメモ”
「もう逃れることは出来ない。なら、いっそ・・・」

【拳銃】
ダメージ1d6 射程10m 1R1発 装填数6 故障ナンバー100


☑拳銃を見つけた探索者への描写
一つの拳銃を見つけた。ふと見ると、周りの探索者達の目が、じっと君を見ている。
彼ら(彼女ら)は、果たして正気なのだろうか?


☑その他の探索者の描写
ふと見ると、拳銃を手にし、周りを伺う探索者がいる。一体いつから? 彼(彼女)は、果たして正気なのだろうか?


◆スタンプ集め
もし、この時点でスタンプが集まりきらなければ、『レストラン』でスタンプを押す。


■旅行中で起こりえる行動
☑ルート66を外れて別の道へ行くことを探索者が提案する可能性がある。もし、別の道へ車を走らせた場合、いつのまにかルート66に戻っている。

☑歪んだ時空間の探索をしようとしない場合は、『友人』が探索を促す。


※『友人』にはネズミ怪物が憑りついているが、全ての行動を操られているわけではない。


◆『歪んだ時空間』の探索
いずれかのタイミングで、必ず探索者はこれらの場所を探索するはめになるだろう。


▽モーテル
時間帯は必ず19時~8時の間。

☑描写
簡素な1階建てのモーテル。部屋数はさほど多くはない。最低限の明かりがモーテルを照らす。

☑探索
モーテルを訪れるのが2回目以降。
▲<目星>にレギュラー成功以上で“メモ1”が見つかる。
『メモ1』
旅行にきてからというもの、様子がおかしい気がする。
最初は、慣れない外国に緊張しているのかと思っていた。
しかし、旅行を楽しんでいくうちに緊張は無くなっていくだろうと特に気にしなかった。

「ルート66の悪魔を知っているか?」
そう聞かれたとき、私は何のことか分からなかった。
話を聞くと、どうやら最近になって旅人の間で噂になっているらしい。
ルート66の悪魔を模した図形があちこちにあるので、それを書き写して旅をするというもので、多く集めれば集めるほど、旅の最後に幸運が訪れるという。

ルート66は長い。きっと最初は、誰かが遊びでラクガキを書きながら進んでいたのだろう。
そしてそれを後から見つけた者が、それに勝手に意味を作ったのだ。

それでも、せっかくだから、と、妙に熱心に私に説き伏せてきた。
ここまで迷信深かったか?

そう思ったが、やはり、旅行の雰囲気に当てられたのだろうと、気にも留めなかった。

図形をいくつか集め終わった。驚くほど簡単に見つかった。
こんなもので幸運が訪れるなら、苦労はしないな。

最後は教会へ向かい、お祈りをすることにしよう。


▲<目星>ハード成功以上で“メモ2”が見つかる。
『メモ2』
進んでも進んでも、同じ場所、同じ時間へと戻ってくる。
確かに道は進んでいるはずなのに。確かにここは違う場所のはずなのに。
またここだ。
同じ場所。同じ時間。

どうやればここから抜け出せるのか。
この同じ場所。手掛かりがここになければ、私は・・・。
この希望が、打ち砕かれないことを祈る。


もし、誰かが同じようにこの世界へ迷い込んだなら、気をしっかりと持つことだ。
弱った心に、悪魔は忍び寄る。


▲“メモ1”と“メモ2”を発見し、<目星>レギュラー成功以上で“メモ3”が見つかる。
『メモ3』
アパートに向かった。
あのアパートの様式は、おそらく相当昔の造りのはずだが、建てられてからあまり時間が経っていないかのように真新しかった。

いくつかの部屋で、一つだけおかしな部屋がある。そこの扉だけ、妙に古くなっているのだ。
105号室。ドアノブを回しても開かなかったが、何回か回したら鍵が壊れてしまったらしく、開いた。
部屋の中はひどく乱雑で、訳の分からない道具で足の踏み場も無かった。

何日か経ち、再びアパートを訪れた。中の様子は変わってはいなかった。

“私が部屋の中を物色し、いくつか物を動かしたりしたにも関わらず、元に戻っていた”

私が部屋から持ち去った物は、いつのまにか私の手には無く、この部屋へ戻っていた。


何度も訪れたアパートで、ある日、様子が変わっていた。

壁に、黒いシミがあったのだ。私が今まで気づかなかっただけだろうか?
この変わらない世界での変化に、私は期待を込めた。


▽アパート
真新しい2階建てのアパート。明かりすらなく、薄暗い雰囲気が漂う。
決まった時間帯は無い。
105号室のみ、長い年月が経ったかのように扉が古い。扉を開けることが出来る。鍵が掛かっているが、何度か回すと、鍵が壊れ、ドアが開く。

☑描写
部屋の中には様々な本や、奇妙な道具が散乱している。
生活用品はほとんどなく、本当にここに人が住んでいたのか疑問に思うほどだ。

☑探索
<目星>のレギュラー成功以上で『誰かのメモ』、『いくつかの本』が見つかる。
▼『誰かのメモ』
▲「儀式」
呪文には、ただ唱えれば良いものもあれば、道具などを容易し、念入りに準備しなければならないものもある。
より多くの、複雑で手間が掛かる呪文は、唱えるだけのものよりも大きな効果が得られるだろう。

だが、少しでも間違えれば、その代償はより強く、自身に返ってくる。
ゆめゆめ気を付けることだ。


▲「深層の魔術」
“新クトゥルフ神話TRPG p236”
呪文には、本来現れる効果と、もう一つ、隠された効果が存在する。
それはその呪文を深く理解することで得られたり、誰かがその呪文から発想を経て書く加えたりすることによって、深層を知ることが出来る。

だが、気を付けることだ。
深層に引きずり込まれれば、戻ってくるのは容易ではない。


▼『本』
<図書館>にレギュラー成功以上で、『The Malleus Maleficarum』と『魔導書』を見つけ出し、調べることが出来る。

▲『The Malleus Maleficarum』(魔女に与える鉄槌)
多くの人間を“処刑”した、歴史上で最も血塗られた本の一冊のひとつ。
魔女と魔術師を取り締まる法規書。
1487年、ハインリヒ・クラーメル著

この本にはメモが挟まれている。

▲『本に挟まれたメモ』
この血塗られた本は、我々の仲間を多く苦しめた忌まわしき本である。セイラム魔女裁判を運よく逃れることが出来た今、この本を焼き捨てたい衝動を抑えきれないが、これを研究することで、取り締まりから逃れる術も見いだせるだろう。


<知識>レギュラー成功以上で、セイラム魔女裁判について知ることが出来る。
▲『セイラム魔女裁判』
1692年2月29日、現在のマサチューセッツ州ダンバーズの町で起こった『事件』を発端とし、セイラム村(現在のダンバーズ)、セイラム町、イプスウィッチ、アンドーバーといった複数の町で行われた裁判。


▲『魔導書』
正気度喪失:2d8
【クトゥルフ神話技能】:+5%/+10%
神話レーティング:30
研究期間:40週間
呪文:KPが望む呪文


☑4日目以降
黒いシミが現れる。
【聞き耳】のレギュラー成功以上で、以下の言葉が聞こえる。
「気をつけろ」
「敵は何かに化けている」
「やつはお前の魂を揺さぶる」
「だからお前も、あいつの魂を揺さぶれ」
「この呪文を覚えろ。唱えろ。そして、理解し、深みへと至れ」

この言葉とともに、“精神衝撃”の呪文が延々と呟かれる。
“精神衝撃”の呪文の内容は分からずとも、唱えて発動させることが出来る。

☑精神衝撃
“新クトゥルフ神話TRPG p248”
相手の精神に恐ろしい衝撃を与える。

※KP向け情報
ネズミ怪物が憑りついた『友人』にこの呪文を掛けると、『友人』の精神が乱され驚いたネズミ怪物が飛び出してくる。その際、不幸な探索者に飛びついて噛みつき、1d3のダメージを与えても良い。幸運に成功すれば、このダメージを免れる。

黒シミをよく見てみると、人間の口が集合したモノであることが分かる。
★正気度喪失→0/1d3


☑精神衝撃 深層バージョン(さらなる深淵)
シナリオ作者が作成した呪文。追加で正気度1d3消費。
すでに正気度が無い相手の精神を揺さぶり、相手の正体を見破ることが出来る。

この呪文を覚える方法は、<アイディア>か<オカルト>に成功すれば思いつく。
①“新クトゥルフ神話TRPG p236”の通り、探索者が一度狂気に陥り(一時的もしくは不定の)、呪文をかけることに成功するごとに、1d100のロールをする。その結果が探索者の<クトゥルフ神話技能>以下であれば、新たな呪文の深層に達することが出来る。
②“精神衝撃”の呪文を一度でも唱えた後に『魔導書』の神話レーティング以下を出せば覚えることが出来る。何度でも挑戦できるが、失敗するたびに1d6の正気度喪失され、クトゥルフ神話技能+1%を得る。無駄な知識を覚えていくのだ。同じ人物が失敗した場合、次にロールする時にボーナスダイスを1つつける。これは最高で2つまでつけることが出来る。


※KP向け情報
黒いシミの正体は、今まで犠牲になった者達の集合体。
友人に憑りついたネズミ怪物には気づいている為、ネズミ怪物には聞こえないように、探索者達のみに囁いている。


▽教会(教会堂)
時間帯は15時30分。※事件直前。
この場所にいても時間は進まない。教会の時計は15時30分を指したまま、止まっている。
探索者達の時計などは、通常通り動いている。朝訪れたなら、朝の時間だ。
※ただし、ここにいる限り時間は進まない。


☑描写
おそらくキリスト教建築だろう。外観は白を基調としている。
これから結婚式があるようだ。何人かが教会の入り口で話をしている。
花婿と花嫁の姿は無い。おそらく、教会の中で身支度しているのだろう。

近くにいる人に話しかけると、花婿と花嫁は、ルート66を旅し、その後、ここで結婚式を挙げるそうだ。

※ここで西暦を聞くなら、1986年だ。



◆クライマックスへ至る条件
①7日目までの旅程を終え、永遠に目的地にたどり着けなくなる。
②アパートの探索を終える。
上記2点を満たすと、魔術師ルウェンが教会に現れる。
探索者達は魂を奪われる直前だが、ここは魔術師ルウェンと直接対決出来るチャンスでもある。
KPはタイミングを見て、教会へと探索者を向かわせる。
『どこからか、教会の鐘の音が聞こえる』と描写を入れ、その場に立たせても良いだろう。


◆クライマックス
『歪んだ時空間』の教会へ行くと、今までとは様子が変わっている。

▽描写
教会から、『G線上のアリア』が聞こえてくる。
教会で結婚式が行われるようだ。
神父の前に、花婿と花嫁が立っている。
参列者がそれぞれ思い思いに花婿と花嫁を見守っている。
まるで時が止まったかのように、静寂だ。

ふと、参列者の一人が君たちが入ってきたことに気が付いたのだろう。君たちのほうに振りむいた。
その参列者に、顔は無かった。

それを合図に、一斉に、全員が君たちのほうを向く。
全員、顔は無い。
君たちは気が付いた。それらは人間では無く、マネキンだということを。


★正気度喪失 1/1d5


▽戦闘について
このマネキンの中から、隠れている魔術師ルウェンとネズミ怪物を見つけ出し、倒さなければならない。
魔術師ルウェンはKPが自由にどのマネキンに隠れているかを決めて良い。
1R毎に隠れるマネキンの場所を移動してよい。


▼どのマネキンに憑りついているかを見破る方法。
①魔術師ルウェンが憑りついたマネキンは、ほんの少し、形が歪んでいる。<目星><アイディア><幸運>でマネキン全体を見ることが出来る。成功すれば、形が歪んでいるマネキンを発見出来る。
②“精神衝撃(深層バージョン)”をぶつける。すると、マネキンに扮した魔術師ルウェンが現れる。


魔術師ルウェンを発見したら、あとは倒すだけだ。
注意:もし、戦闘に勝ち目が無さそうだと判断した場合、②を行い、魔術師ルウェンの魂を揺さぶった時点で探索者達の勝利で良い。

※マネキンの数は、7体~程度が良いだろう。


▼ネズミ怪物は、“友人”に憑りついている。
“友人”とともに教会へ来た場合、PLが魔術師ルウェンと対決している途中、友人を操り背後から襲い掛かる。
“友人”を置いてきた場合は、1R目の最後に現れる。
ネズミ怪物を“友人”から引き離すためには、“精神衝撃”で友人の精神を揺さぶれば良い。揺さぶられた心に驚き、ネズミ怪物は“友人”の中から慌てふためいて飛び出してくる。その際、不幸な探索者に飛びついて噛みつき、1d3のダメージを与えても良い。※幸運に成功すれば、このダメージを免れる。

あとは、耐久力を削りきるだけだ。

※すでに友人に“精神衝撃”を与え、ネズミ怪物を追い出している場合もあるだろう。


▼マネキンのステータスは、魔術師エウェンと同様で良い。ただし
耐久力10 精神力なし DB0 ビルド0 MOV7
攻撃方法:<格闘>35% 素手(1d3+DB)

※マネキンが戦闘に参加するかどうかは、KPが判断して良い。全部では無く、数体でも良い。魔術師ルウェンは狡猾だ。一番SIZが低い探索者を集中攻撃するだろう。


◆魔術師ルウェンとネズミ怪物に全員が敗れた
どこからか教会の鐘の音が聞こえる。気が付いたら、そこはモーテルだ。


★正気度喪失→1d10+1/1d20+1

探索者は再び、魔術師ルウェンと闘わなくてはならないだろう。正気を失うまで。
誰が一番初めに正気を失うだろうか?


◆魔術師ルウェンとネズミ怪物を退治した
倒しても、再び魔術師ルウェンが現れる。
別の歪んだ時空間から現れたのだ。
探索者達は、再び戦うのかと、身構えるだろう。
その時、教会の部屋の角から煙が上がる。
そこから“何か”の頭が現れ、体全体が現れる。
その“何か”は、魔術師ルウェンめがけて飛び上がり、噛みつく。そして粘液上の“何か”が魔術師ルウェンに纏わりつき、徐々に魔術師ルウェンの存在は消滅する。その後、その“何か”は角へ消え去ってしまう。

★正気度喪失→1d3/1d20


▽気が付いたら
今までいた教会内から、いつのまにか教会の外に移動している。
花婿ロメロと花嫁マールティが、参列者に祝福されながら結婚式を執り行っていた。
幸せな1ページ。
花嫁が、ブーケを投げる。それは、君たち探索者の誰かが受け取るかもしれない。
花婿と花嫁は、笑顔を君たちに向ける。

“ありがとう”

そう、聞こえたような気がした。

▽そして君たちは、再びルート66へ戻ってくる。
全員傷一つなく、五体満足だ。
あれは現実にあったことだったのだろうか?
ともかく旅は、もう少しで終わるのだ。

▽正気度を1d10回復させる
これは正気度が0になった者も対象である。


※KP向け情報
“何か”はティンダロスの猟犬である。
歪んだ時空間を歩んでいた魔術師ルウェンをずっと狙っており、探索者が魔術師ルウェンを倒したときに時空間に“穴”が空き、その穴から飛び出してきたのだ。


◆エンディング1「いつか終わる旅」
『歪んだ時空間』から抜け出した探索者達は、ふと、目についたカフェへと足を運んだ。とにかく今は、暖かいものでも飲んで、一息入れたい気分だ。
カフェに入ると先客が居た。年は50代~60代の夫婦だ。
ふと、夫婦が君たちに気づき、話しかけてきた。

「おや、あんたらどこかで会ったことがあるような・・・。そうだな、30年以上前、だったかな。わしらが結婚式を挙げた時にたまたま通りかかった旅人に似てるな。なぁ、マールティ」
「おや、本当。懐かしいわね。あの時は旅の途中でトラブルがあってほんと困ったけど、ロメロと一緒に乗り越えて、そこで、あぁ、私は本当に、この人と一緒になって良かった、っておもったのよね」
「はっはっは。わしは結構諦めていたがの」
「あらやだ」

仲睦まじく笑う夫婦に、君たちは何か声を掛けるだろうか?
君たちは、あの悪夢から確かに、誰かを救ったのだと確信し、晴れやかに旅を続けるのだ。
ふとラジオをつけると、車の中に「Stand By Me」が流れ始めた。

end


▼正気度の回復
1d20+1d10


◆エンディング2「覚めることのない夢」
君たちにもはや正気は無い。
きっと、これは悪い夢だろう。
そう。覚めることのない、夢なのだ。

end


◆エンディング2を迎えた探索者達の運命
もし、どこか別の誰かが、「ルート66、時空の悪魔」を生還した場合、正気度を失った探索者達は夢から覚める。
正気度を1d10回復することが出来る。

魔術師ルウェンを打ち負かした誰かを見かけたら、回復させてあげよう。

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