落書きアートを描く児童生徒=輪島市門前中

校舎に掲揚された落書きアート=輪島市門前東小

校舎内で思い出に浸る卒業生=輪島市門前西小

 4月から小中一貫の義務教育学校「門前学園」に統合される輪島市門前中と門前東小、門前西小の閉校イベントが14日開かれ、児童生徒らが描いた「落書きアート」が3校の校舎に飾られた。能登半島地震で破損して解体予定の2小の校舎では一般開放が行われ、壁のひび割れなど震災の爪痕が残る教室や中庭で、名残を惜しむ卒業生の姿が見られた。

 3校の児童生徒は現在、門前中校舎で授業を受けており、輪島市の学校再編により、4月から門前中校舎が門前学園となる。今回のイベントは3校の保護者らでつくる実行委員会が中心となって企画し、3月に門前東小校舎の解体工事が始まることから、工事前に実施した。

 門前中では児童生徒や保護者、卒業生、住民が幅1・8メートル、高さ3・6メートルの白い布に「今まで、ありがとう!」などのメッセージや、總持寺通り商店街のゆるキャラ「ごらいくん」など思い思いのイラストを描いた。手形を押す子どももいた。シートは各校で掲揚された。

 一般開放では、児童や卒業生らが教室、図書室、音楽室などを巡り、思い出の本や懐かしい掲示物を見ながら思い出話に花を咲かせた。同級生と門前西小を訪れた公務員松下翔吾さん(27)は、廊下で鬼ごっこをして先生に怒られたことを懐かしそうに語り、「最後に友達と思い出に浸ることができてよかった」と笑顔を見せた。

 実行委員長の吉岡健太郎さん(51)は「児童生徒にはきょうの思い出を胸に、新年度からも元気に学校生活を送ってほしい」と語った。

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