先延ばしをやめたい人へ「うざい言葉」を添えた、処方箋を渡します
言われると、クッソうざい言葉(私もよく使うけど)をひとつ、共有しましょう。
「タスクを分解すれば先延ばしは治る」
…これ、半分ウソです。ちょっと表現が謙虚すぎました。9割嘘です。ちなみに、1割の人に死ぬほど共感させますので、読み進めてください。ちなみに、9割の人にも納得させるので読み進めてください笑
仕事柄というか立場柄、毎日20個以上のタスクを"同時"に捌いています。なので、分解の技術はそれなりに持っている自負があります。クライアントやメンバーに「タスクを分解しましょう」と偉そうに言う側の人間です。
なのにわたくし、先延ばしします。
常連です。
しかも、分解した後のタスクすら先延ばします。たぶん、病気です。
「30分で終わるタスク」を3日間放置したことがある人、私以外にもいると信じたい。(いるよね?…というか、いてくれよ)
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先延ばしの正体は「4つ」ある
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ここから本題です。
「先延ばしの原因はタスクが大きすぎるから。だから分解しよう」
この処方箋、間違ってはいないのですが…実はこれで治るのは
4タイプ中1タイプだけです。
語れるのに適任の、32年間の"めんどい病"歴を持つ私が、ひたすらめんどくさがりながら学んだ結果、先延ばしの正体は、大きく4つに分かれることがわかりました。
①曖昧型 — 何から始めればいいかわからない ②恐怖型 — 失敗するのが怖い ③退屈型 — 単純にやりたくない ④完璧型 — 中途半端なら出さない方がマシ
で、世の中の「先延ばし対策」記事の9割は①しか扱っていない。
だからウソと言っています。
「タスクを小さく分解しましょう」
「まず5分だけやってみましょう」
「ポモドーロ・テクニック使いましょう」
全部①への処方箋。①しか見えてない人たちが、さも万能薬のように語っている。なんとも言えないむず痒さを覚えます。
で、先延ばしする人の9割は①に該当するので、分解で大体は片付きます。これは認めます。
でも残りの1割。②〜④の人がこれ読んでも
「いや、分解したのにやれないんだが?」
ってなる。私は何度もなりました。なったことある人、静かに挙手してください。
この"1割"にちゃんと向き合った記事がほぼ存在しない。だから今日、全タイプの処方箋を書きます。
(これだ!と思ったら引用で感想ください…!)
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「めんどくさい」の正体を分解する
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まず①の話からいきます。9割はここで治るのは確かなので…さすがに触れておきます。
私の世界を変えた言葉がひとつあって。
「難しい・めんどくさいと感じるものは、簡単だけどわからないものが2つ以上重なっているだけ」
20代の頃にこれを聞いて、本当に衝撃でした。「え、ただの交通渋滞じゃん」と。
たとえば確定申告。
「税金の計算」→わかる。 「経費の仕訳」→まあわかる。 「どう申告すれば節税になるか」→わからない。
個別では簡単なのに、重なった瞬間に「めんどくさい/無理/明日やろう」が発動する。
仕事もまったく同じ構造です。
「資料を作る」→ 簡単そう。
でも中身は
「構成を考える」×「データを集める」×「デザインを整える」×「上司の好みを察する」の4重奏。
そりゃ止まりますよ。
で、止まっている本人は「自分はやる気がない」と思い込む。謙虚ですね…あなたの謙虚さが私は好きですが、その解は違います。重なりを解いていないだけであり、やる気の問題じゃなくて、交通整理の問題です。
つまり処方箋はひとつ。
重なりを解く = 分解する。
ここまでが①曖昧型の話。これだけで先延ばしの9割は消えます。ほんとに。というか、これだけ覚えておけばいいレベルなので、余計な知識はすべて捨てて「分解せよ」とだけ覚えておけばOKです。
というわけで、残りの1割いきましょう。ここからが本番です。
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タイプ別「先延ばし処方箋」
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先延ばしって、タイプを誤診すると永遠に治りません。腹痛の人に風邪薬を渡しているようなものだし。
「タスク分解しましょう」を全員に処方する人、全員にロキソニン渡す医者と同じです。それ治療じゃなくて怠慢です。ヤブ医者すぎます。
というわけで、②からいきます。
②恐怖型の処方箋:最悪ケースを言語化する
「この企画書、出してダメだったらどうしよう」 「このメール、怒られたらどうしよう」
…で、実際どうなるんですか?
私はむかしこの問いを自分に投げたことがあって、冷静に考えたら最悪のケースが「上司にやり直しって言われる」でした。
…それ、死なないよね。
死なないのに3日ビビって止まってた。アホすぎて笑えました。
恐怖型の正体は「最悪ケースを言語化していない」ことであり、頭の中で漠然と怖がっているから、実態の10倍怖く見えるだけです。
要はお化け屋敷と同じ。電気つけたらただの段ボールとバイトの学生だと思ってください。
余談ですが、私はこの事実を知ってからもお化け屋敷が怖いので、たぶんこの例えは間違っています。余談です。
というわけで、処方箋めちゃくちゃ単純です。
紙に「最悪こうなる」と書く。
書いた瞬間「あれ、そんなに大したことないな」ってなります。8割くらいの確率で。
これ、以前投稿した「"なんとなく"の正体は言語化をサボった感情」とまったく同じ構造。逃げたい感情を言語化で丸裸にする。丸裸にされた恐怖って、だいたいしょぼい。びっくりするくらいしょぼい。
③退屈型の処方箋:制限時間を設ける
やらなきゃいけない。わかってる。でも、死ぬほどつまらない。
経費精算。議事録。定例報告書。やる意味は理解してます。でも退屈すぎて手が止まる。全人類が共感してくれると思っています。
ボイスをビックに言いたいのですが、これは分解しても無意味です。
「経費精算を3つに分ける」→ つまらない作業が3つになるだけ。
むしろ絶望が3倍になった。実体験。
退屈型に効くのは、制限時間です。
「この議事録、15分で終わらせる」ってタイマーをセットする。それだけ。
人間、制限がかかるとゲーム感覚になるんですよ。
「15分以内にいけるか」って挑戦に変わった瞬間、退屈が消える。締め切り当日にだけ異常な集中力が出るの、あれと同じ原理です。あれが毎日使えたら最強なのにね。
もうひとつ、めんどい病歴32年の私が偶然見つけた最強の方法。なんかの記事に書いてあり、試しておったまびっくりしました。
片足立ちで30秒、声に出して数を数える。
ふざけてません。バランスを取るのに脳がフル稼働するので「めんどい」を考える余裕が消えます。騙されたと思ってやってみてほしい。
マジで効きます。ちなみに、人前ではやらないでください。理由は…説明不要でしょうか。はい、在宅勤務のときだけどうぞ。
④完璧型の処方箋:「30点提出を3回」
「中途半端なものを出すくらいなら、もう少し完成度を上げてから…」
このセリフ、100万回くらい自分に言い聞かせました。で、結果どうなるかというと、永遠に出さない。
完璧型って「100点を出したい」のではなくて「80点以下を出すのが恥ずかしい」んですよ。つまり
②恐怖型との合併症。厄介すぎる。
で、声を大にして言いたいのが、100点を1回出すより、30点を3回出す方が最終クオリティは上がるということ。
1回目で方向性のズレがわかる。 2回目で精度が上がる。 3回目でようやく相手が求めていたものになる。
最初から100点狙うと、「相手が求めてる100点」がわからないまま作り込むことになる。頑張れば頑張るほどズレる。これ、仕事で一番やってはいけない事故です。
3週間かけた資料を「方向性が違う」って言われたときの絶望、経験した人はわかるはず。人生で味わいたくない苦味ランキング、
確実にトップ3に入ります。
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厄介なのは「合併症」
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で、ここまで読んで「自分はどのタイプだろう」と考えた人。真面目ですね。好きです。大好きです。
ただ、残念なお知らせがひとつ。
先延ばしの厄介なところは、1タイプだけで済まないケースがかなり多いということ。④完璧型のところでも触れましたが、④と②は高確率で合併します。
「完璧に仕上げたい」×「失敗が怖い」のコンボ。
これにハマると、何ヶ月でも動けません。私が会社を追い出された後に1年動けなかったのも、完全にこれでした。(そんな痛い経験がございます)
よくある合併パターンを3つだけ。
②恐怖 × ④完璧: 最も多い。
「怖いからこそ完璧にしたい→完璧にできる自信がないからやらない→やらないから余計に怖くなる」の無限ループ。これ、周囲から見ると「サボってる」ようにしか見えないのがまた残酷。本人は頭の中でめちゃくちゃ戦ってるんですけどね。
①曖昧 × ③退屈: 地味にしんどいやつ。
「何をやればいいかわからない」状態でようやく分解しても、出てきたタスクが死ぬほどつまらない。分解した意味ある?って虚無になる。確定申告がまさにこれ。分解しても楽しくはならない。
①曖昧 × ②恐怖: 「わからない」と「怖い」が同時に来るパターン。
転職活動とか起業の初期に多い。何から手をつけていいかわからないし、間違えたら取り返しがつかない気がする。実際は取り返しがつくことの方が圧倒的に多いのに、「わからない×怖い」の掛け算で動けなくなる。
合併症の処方箋は、どちらか片方だけ先に潰すこと。
②×④なら、まず②の「最悪ケースを書き出す」をやる。恐怖が消えれば、④の完璧主義も「まあ30点でいいか」と緩む。逆に④から先に潰そうとすると、②の恐怖が邪魔して「30点なんて出せるわけない」となる。順番、大事です。
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先延ばしが「正解」のとき
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ここまで散々「先延ばしは誤診」「正しい処方箋を」と書いてきましたが。最後にひとつだけ、逆のことを言わせてください。
先延ばしが正解のときもある。
「今じゃない」と判断して意図的に後回しにするのは、先延ばしではなく"戦略的保留"です。
たとえば、怒りに任せて送ろうとしたメール。
あれ、一晩寝かせて正解だったこと、何回ありますか。私は数え切れないほどあります。夜中に書いた怒りのメール、翌朝読み返して「これ送ってたら人生終わってた」と冷や汗かいた回数、両手じゃ足りないです笑
問題なのは「やるべきだとわかっているのに、感情的な理由で動けない」先延ばし。これが今日ずっと話してきた4タイプ。
一方で「今やるべきではないと判断して、意図的に保留する」のは、むしろ優秀な意思決定。この2つを混同している人がけっこういます。
見分け方は簡単。自分に聞いてみてください。
「これ、なぜ今やらないの?」
答えが「…なんとなく」なら、それは先延ばし。4タイプのどれかに該当してます。
答えが「今は〇〇だから、△△のタイミングでやる」なら、それは戦略的保留。何の問題もない。
つまり、ここでも結局「言語化」が分かれ道になるんですよ。
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おわりに
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先延ばしって、ずっと「怠け」の問題だと思ってましたが、学ぶたびに違う事実が見えてきました。
辛辣ですが、大概の先延ばし対策は個別具体的に症状を見ないヤブ医者的思考が招いた「誤診」です。
自分がどのタイプで止まっているか。それがわかれば、正しい薬が見つかるのに、浅い情報ばかりが世に広まっているのが原因かと。
(この記事もそこまで深くないけど、最低限は実体験込みで解説していると思います)
曖昧なら、分解する。(9割はこれで治る) 怖いなら、最悪ケースを書き出す。 退屈なら、15分タイマーを回す。 完璧を求めすぎるなら、30点を3回出す。 合併症なら、片方ずつ潰す。
そして、
「なんとなく」を許さない。
「なんとなくやりたくない」の裏には、必ず具体的な感情がある。曖昧さか、恐怖か、退屈か、完璧主義か。その正体を言語化した瞬間、先延ばしの魔法は解ける。
先延ばしの処方箋って、結局のところ言語化なんです。自分の感情を、自分の言葉で、正確に書き出す。マジでそれだけです。
…とか偉そうに書いておきながら、私は今朝の経費精算をまだ先延ばしてます。これ書き終えたら15分タイマーかけてやります。たぶんね。
言語化についての記事はよく更新しているので、下記も一緒に読んでみてください。
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