海馬回旋遅滞症 | あけぼのちょう高橋歯科のブログ

海馬回旋遅滞症

テーマ:歯科医

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海馬回旋遅滞症

福祉社会研究所医療・脳科学部門主任研究員 加藤俊徳
http://www.nonogakko.com/images/annual_review_2006.pdf

海馬は,記憶に関係する領域と考えられてきた が,子どもでは海馬回旋遅滞症によって,こころ の発達やコミュニケーション機能の遅れが起こ る.広汎性発達障害では,海馬回旋遅滞症が数多 くみつかっている.

扁桃体嗅内皮質から海馬,海 馬傍回に至る辺縁系の領域の発達形成が,知的障 害だけでなくこころの病の発症に関係していることが明らかになりつつある.

広汎性発達障害では, 自閉性と知的障害の表出を臨床症状から判定する 困難さのために,従来の脳画像の報告は,いずれ も一致した内容ではなかった.海馬回旋遅滞症が 広汎性発達障害の生物学的マーカーになりうる情 報が集まりつつある.

海馬とそのネットワークは, 記憶だけでなく,こころの発達やコミュニケーシ ョン機能に関与していることが明らかになってき た.

端的にいえば,従来,脳画像診断では,海馬回旋遅滞症をほとんど見過ごしてきたといっても過言ではない.脳の基本的構築に問題がないのか?あるのか? いまやこころの問題も脳の形態や働きを避けては通り抜けできない.

こころの発達と脳構造の発達が密接に関係していることはいうまでもない.しかし,海馬回旋が,どのような機序で誘導され,異常例ではなぜ回旋形成が停止するのか? 今後の海馬回旋遅滞症の広範な総合的研究が課題である.