「政治系のショート動画作成で月収400万円」 高市旋風を生み出したのは広告動画だけではなかった 「政治的な立場から応援しているわけではない」
「最高月収は月400万円」
もっとも、“高市旋風”は党の動画広告だけで起きたわけではないという。 「昨年の参院選で参政党が躍進した理由の一つに、神谷宗幣代表の記者会見や演説風景を切り抜いたショート動画の流行がありました。今度の選挙ではそれと同じことが高市首相に起こったのです」(前出の自民党関係者) 首相が声を振り絞って演説する様子などがスマホで視聴しやすい縦長のショート動画として切り抜かれ、これが大量に拡散されたのだ。 実際に切り抜き系ショート動画を作成している男性(26)に聞いた。 「普段は旅行会社で正社員をしています。もとはショート動画向けの台本を作るアルバイトをしていました。政治系のショート動画の制作に関心を持つようになったのは、一昨年の夏ごろ。参政党などに関する政治案件の台本を作成したことがきっかけでした」 ショート動画の収益は、1再生あたりおおよそ0.02円前後だという。 「1000万再生で約20万円の計算です。主に参政党関連で稼いだユーチューブ・チャンネルは、完全にショート動画一本勝負で、最高月収は月400万円でした。月で2億再生前後は回っていたはずです。そのチャンネルはある企業に1000万円以上で売却しました」(同) 男性が新しく立ち上げたチャンネルでは今、主に高市首相を取り上げているが、 「政治的な立場から応援したいわけではありません。高市首相はネット戦略に力を入れており、関連の動画がものすごく伸びている状況がある。人気のテーマでショート動画のコンテンツを作っているだけです。逆に最近は『参政党』というワード自体が再生数につながりにくくなっている印象があります」(同) 高市首相は党の動画広告を呼び水として、営利目的の大量のショート動画をも誘発して地滑り的勝利を手にした。若年層、無党派層を動かした風は“人為的”に作られたのである。
「週刊新潮」2026年2月19日号 掲載
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