現代に続く陰陽師の系譜

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本日の一冊


「現代の陰陽師 安倍成道」


稀代の陰陽師、安倍晴明の末裔で第27代の水の家系を受け継ぐ陰陽師である成道(なりみち)が、晴明町秘密や陰陽師に伝わる秘伝を明かす一冊。




安倍晴明の末裔は、長男が受け継いだ宗家が表の陰陽師として土御門氏を名乗って現在も福井に構えている。

これ以外に、5人いた側室の子供たちに受け継がせた五つの家があるのは知っていたが、実は晴明の次男がこの五家の宗家となり、現在も京都の宗家を囲むように京都郊外に五芒星を描く形で五家が結界を張っているとのことなのだか、この意味は重要だ。


この本では敢えて書いてはいないが、令和は天皇家が都にお戻りになる時。だからこそ、晴明の末裔の裏陰陽師やさらにその裏を仕切る鴨氏、日本の本当の歴史が記された古文書を保管する冷泉家など、裏側の方々はみな昔から京都にいる。




それにしても陰陽師になる修行が凄まじい。3歳で陰陽師として働く運命を背負って生まれたかどうかを判断される「見極めの儀」を通過してから15歳まで、過酷な修行の数々が続くのだ。


ひたすら水を見つける「水鏡」の修行に始まり、富士の樹海に一人にされて外までたどり着ける家、荒縄で縛られて一昼夜一人で断崖に吊るされる修行😵。ナイフ1本で一週間山の中に放置され、生き延びれるか。さらには暗闇の洞窟に一週間閉じ込められる修行など、いつ死んでもおかしくない状況をくぐり抜けないと陰陽師にはなれないのだ‼️


陰陽師といえどやはり人間。

子供の頃にこんな修行ばかりさせられると、さすがに嫌になるだろう。筆者も父親に対する反抗や疑念がかなりあったため世界一周の旅に出たり、一人暮らしをしたと述べている。


この方もさる人物との出会いによって覚醒し、陰陽師としての生き方を自覚することによって父親の元に戻り、本格的な陰陽師となっていったのだが、歌舞伎や能、狂言など伝統を受け継ぐ方々は大なり小なりこうした葛藤と対峙しながら育っていく。



僕の知り合いにも子供の頃にかなり謎の教育を受けた人がいるが、彼もまた陰陽師の系譜に繋がる人だ。我々には見えないものが見え、人の考えが読めてしまう。

「いろんなものが見えたり聞こえたり、変なものが集まってくるのは面倒なんだよね」といつも笑っているが。


彼もそうだが、裏陰陽師の方々は、普段は別の職業に就いている。だがひとたび招集がかかれば、人知れず様々な呪術を駆使してこの国の護持に尽くしている。

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