時代と寄り添わなければ、明日はない
しかし、根本の問題は何も解決していない。これを機に来店した人がまた来たいと思える店に変貌を遂げられなければ、5億円の集客効果などさして意味がないからだ。
新規客がいくら来たところで2度目、3度目に来る客がいなければ店は衰退し、それをカバーするには常に呼び水となる相当な付加価値が必要となる。それを求め続けることでしか経営が成り立たないのだとしたら、店のあり方そのものがおかしいのだ。
なぜ、初競りの一番をマグロを競り落とした店という絶大な宣伝効果があるにもかかわらず、経営状況が明るくならないのか――。その理由は言うまでもない。
隆盛を極めた回転寿司店が衰退し、売却や廃業に追い込まれてきた姿を何度も見てきた。変わらなかったこと、変えられなかったこと、時代と寄り添わなかったことが、すべての原因だ。機会があれば行ってみたい店ではダメなのだ。
いますぐにでも絶対に行きたい店に変貌する努力に取り組まない限り、多様化したこの時代に再浮上することなど、万が一にもありえない。
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