初セリのライバル「おのでら」と明暗分かれる
「すしざんまい」との比較で、初競りのライバルである「ONODERA(おのでら)」グループはどうだろうか。こちらは順調そのもので、高級寿司店や高級感のある安価な価格の寿司店など幅広い寿司需要に対応するよう事業を広げ、回転寿司では表参道の1号店を皮切りに国内4店舗、海外2店舗を展開している。
しかも恐ろしい事に「回転寿司で本格的な江戸前寿司が味わえる」というコンセプトを打ち出し、若者や海外客にも大人気となっているのだ。それこそランチで訪れた大学生カップルが2人で1万円を支払うことなど珍しくなく、高級回転寿司界の風雲児と化しており、客単価はいま回転寿司業界のトップにある。
「廻転鮨 銀座おのでら本店」が目指しているのは本格派の江戸前寿司を提供すること。さらに初競りで共闘する日本一のマグロ問屋「やま幸」のマグロが一年中食べられる貴重な回転寿司店というアドバンテージも持っている。
実際、「おのでら」の寿司の完成度はかなりのもので、十分に江戸前寿司を感じることができる。本格的な寿司店に行くのは怖いけど江戸前寿司を食べてみたい、という層にピッタリと嵌った格好だ。初競りで鎬を削った「おのでら」と「すしざんまい」の大きな差があるとすれば、客にどんな利用動機があるのか、この一点に尽きると言ってもいい。