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ヴィブトレ「釣りって楽しいんだな……!」シュヴァル「……!」/Novel by ぶしょ

ヴィブトレ「釣りって楽しいんだな……!」シュヴァル「……!」

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ヴィブトレ(コミュ障)とシュヴァル(コミュ障)の邂逅。

なんか、新しいフラグ立っちゃった…。
純愛派です(真顔)。

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「…………はは、ははは……」

 億年ぶりの休日だぁ……。
 ヴィブロスも今日は友達と遊びに行くと言っていた。

 本当の意味で、自由な1日だぁ……。

「けど――――まさかこの歳になって、“休み方”を忘れてるとは……とほほ……」

 何をするか、何をしたいか。そんなことすらまるで思い浮かばず。
 部屋でダラダラ過ごしたい欲を押し殺して、俺は外を散歩していた。

「これも、“積極的休養”のため……」

 昔聞きかじった知識を元に、日光の下、歩みを進める。



「海か……」

 しばらく歩いていると、埠頭に着いた。
 ……1人で来ることはあんまなかったな。

「あっ……」
「ん……?」

 どこからか控えめな声が聞こえた。
 振り返ると、見覚えのあるウマ娘がいる。
 少し迷いながらも、釣り糸を海に垂らす彼女に声を掛ける。

「君は…………シュヴァルグラン、だよな……?」
「あ、こ、こんにちは……」
「ど、どうも……」

「…………」「…………」


 か、会話が続かねぇ……。

 引き攣りかけた顔を、無理やり愛想笑いにして誤魔化す。

(――――ヴィブロスのトレーナーさん、だよね……。どうしよう……つい声が出ちゃったけど、いきなり話しかけたら迷惑だったかな……?)

 うーん……ヴィブロスのお姉さんなわけだし、一応挨拶くらいはしといた方がいいか……?
 邪魔って思われるかもしれないけど…………うん、そのときはすぐにお暇しよう。


「えーっと……俺は、ヴィブロスのトレーナーで――――」
「あっ、し、知ってます……」
「そ、そっかぁ。あー……それ、好きなのか……?」
「えっ……?」

 シュヴァルグランの持っている竿を指さしながら、聞いてみる。
 まずは当たり障りのない雑談から――――

「あっ……は、はい。趣味で……」
「へぇ……」

「…………」「…………」


 ――――うん、退散。


(あ…………せ、せっかく話しかけてくださってるのに、何やってるんだ僕は! ちゃんと僕からも話さなきゃ! ……でも、僕から話しかけて、『つまらない』って思われたら……? この人の人生の時間を無駄にしちゃったら……。
 ――――! 待てよ……触れてくれたってことは、もしかして……っ!)


「…………悪い、邪魔だったな……。俺は行くよ――――」



「――――あ、あのっ! 釣りに興味があるんですかっ!?」



「えっ? いや、別に……」

「あっ…………で、ですよね……。やっぱり、僕なんかとじゃ……」
「…………あ!? ちょっと待て、やり直させてくれ!」

 シュヴァルグランの伸ばした手の先には、恐らく予備であろう別の釣竿があった。

 折角の好意を雑に流すやつがあるかよ俺……!
 えーと、えーっと……。

「…………その。興味がないとか、そういうことじゃなくて、単純に何も知らなくってさ……! よかったら、教えてもらえると嬉しいなー、なんて……」
「え……? む、無理して合わせてくださらなくてもいいんですよ……?」
「いやいや……むしろ、宛がなくて困っててな……。君さえよければ、色々教えて欲しいな」
「わ、わかりました。僕でよければ……」

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