上から下に、古いです。あと、まだ作ったら、足す。
年の瀬の買い物メモに紛れ込む黄粉とクッキー高級アイス
曇天の切れ間に見える夕焼けに思い出されるビオランテの胸
「何度でも、生まれてくるわ何度でも」その産声で更新を知る
喉元をゆっくり触って確認する 灰になるまでそこに御座して
寒い夜 路上は海の底以下に沈み私はウミウシになる
暖かな春の風など生ぬるい サーキット荒らす我ら春嵐
駆け抜けろ、疾走ではなく暴走と言われようとも止まるな走れ
電線のソの音あたり薄い月 喇叭を構えて息を吸い込む
血を流し何の為かと自問した 今やこの身は鉄の塊(ミルサブ・サイボーグボーイズに捧ぐ哀歌)
深夜迄南瓜角灯薄明 百鬼夜行跳梁跋扈
夕焼けの橙色に照らされて金木犀がステルス芳香
この雨が私の喉を締め付ける 辛いことなど何もないのに
どんなにも心揺さぶる絵を見ても出てくる語彙はペットスンスン
今もなお消えることなき煉獄を押し流さんと秋雨が降る
ジリジリと腕が焼かれたパンになる バターもジャムも塗りたくないが
約束はいつ果たされるか分からずに 青空の下、手紙待つキミ
「きみたちはちゃんと生きて死んだのだ」幽霊たちが蝉を労う
カップアイス片手に持ってサンダルで走って家まで溶かすものかと
今宵にて輝く夜は終わります 明日からきみは日陰を歩く
僕達は同じ岸辺にいるんだし素麺食べて空でも見よう
昔から好きだった歌口ずさみ殴り飛ばすのあれやこれやを
君のこと愛した記憶はあるけれど貴方から愛されたことなく
その穴は痛みもせずに見つかって悼まれもせず葬り去られる
血のようなツバキの枝の切先を喉に突き立て愛を囁く(阿修羅城の瞳によせて)
あれもこれもと積み上げたクッキー缶空になるまで一緒にいようね
消え去ったあの鳥たちの屍が電線で鳴く「まだ生きている!」
幸福と絶望の果て探すけど生きる限りは広がり続く
浮ついたハッピーアワーを撃ち抜いて駆けて逃げ出す終末の街
幸福を願う一方で...