3億円の子どもの薬が、保険適応されたことについて
感情は一旦置きます。
今日は「お金の話」だけします。
高額薬というと、「薬の値段」だけが切り取られます。
でも本当に考えるべきなのは、その病気に生涯いくらかかるのかです。
進行性の重い疾患では、
・月1回以上の通院
・年に複数回の入院
・合併症治療
・呼吸管理
・在宅医療機器
・継続的リハビリ
これが10年、20年と続きます。
さらに、医療費には出てこないコストがあります。
・親が付き添いで仕事を休む
・常勤勤務が難しくなる
・昇進を諦める
・夜間ケアで働ける時間が減る
これは「見えない社会コスト」です。
もし一回の治療で
・重症化が数年遅れる
・入院回数が減る
・呼吸管理開始が遅れる
・通院頻度が下がる
のであれば、
減るのは医療費だけではありません。
家族の就労損失も減る。
議論すべきは
「薬はいくらか」ではなく、
「社会全体で生涯いくらかかるのか」。
高額に見える一回投与が、
長期医療費と家族の経済的損失を圧縮するなら、
それは単なる支出ではなく、将来コストの前払いです。3億円でもお釣りが来ます。
小児科医としては、感情面でも、な経済の話だとしても、メリットしかない、そう思います。
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【筋ジス治療薬エレビジス薬価3億円】
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