まだ試験中の農薬使った野菜、誤って販売 健康被害の報告なし 佐賀
佐賀県は13日、唐津市の上場営農センターで、登録前の試験中の農薬を散布したネギとダイコンを販売・提供していたことが分かったと発表した。同センターや周辺機関の県職員に販売したほか、フードバンク唐津にも無償提供したという。今のところ健康被害の報告はないという。
県農林水産部によると、問題の圃場(ほじょう)では登録前の農薬を使う区画と、登録済みの農薬を使う区画を分けて栽培していたが、収穫はひとまとめにしていたという。
2024年度からフードロス削減のためこの圃場の野菜を販売・提供するようになり、24年度は約200キロ、25年度は約1280キロを販売・提供したという。
全量廃棄しているはずの登録前の農薬を使った野菜が畑に残っていたため調査したところ、混在した状態での販売・提供が判明。関係者や農林水産省に報告したという。
県の担当者は「県としては試験中の農薬を使った作物を提供してはいけないことは認識しており、なぜ混在が起きたか今後調査する」と話した。
試験農薬の成分は登録済みの農薬で使われているもので、「直ちに健康への影響があるとは考えにくいが、メーカーなどに確認する」という。