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リベラルは固まらなければならない 今回の衆議院議員選挙を受けて、リベラルの議席が圧倒的に少ないことは事実です。 最大で4年間、この議席数を変えることはできません。 だから、リベラルは固まらなければならない、と考えます。 友党として協力関係をもってきた社民党さんと、今後も協調していかなければなりません。 立場の違いはありますが、これまで、ときには選挙で候補者の擁立を見送ってくれたこともある共産党さんと、距離をおくべきではありません。 なにより、中道改革連合の今後がどうなるかわかりませんが、参議院や自治体議員も集合するにしても、現状のままでいくにしても、衆議院での形を変えるにしても、今回の衆議院議員選挙で作られた公明党さんとの絆は大切にしていかなければなりません。 リベラルは、「理想」や「理念」への思いが強いのは素晴らしいところです。 しかし、その思いが強いあまり、「理想」や「理念」を巡って対立してしまうこともあります。 「戦略的妥協」が必要です。 「妥協」というとイメージが悪いかもしれません。 しかし、全ての人の考え方が同一になることはない以上、民主主義には一定の「妥協」は不可欠です。 人権の尊重、平和主義、そして個人の尊重という「目的」を守るために、その実現方法については「妥協」が必要です。 完全な「理想」や「理念」の一致を求めることはやめましょう。 「寛容なリベラル」を私は指向します。 リベラルは広がらなければならない 現状、リベラルの声は少数派になっています。民主主義で「多数派」になるために、リベラルは広がらなければなりません。 「岩盤リベラル」「岩盤右派」、そして、どちらにも属さない、いわゆる「中間層」「無党派層」がいます。 リベラルは、この「中間層」「無党派層」に広がらなければなりません。 リベラルが仲間で固まり、仲間だけで団結していても数の力は広がりません。 いかに「中間層」「無党派層」に訴求していくか、いかに「中間層」「無党派層」にリベラルが広がることができるか、を戦略的に考えなければなりません。 リベラルには「中間層」「無党派層」に広がることができた成功体験も、失敗体験もあります。 直近の大きな成功体験を挙げてみます。 まずは、2017年の立憲民主党の結党でしょう。 あのとき、リベラルは大きなムーブメントとなって国民に広がり、結党間もない立憲民主党は、野党第一党になるという大きな成果をあげることができました。 そして、2015年には、当時の安倍内閣が進めた特定秘密保護法や集団的自衛権の行使容認に反対する大きなデモが巻き起こりました。あのとき「市民の社会運動」は目に見える形となり、今でも影響は残っています。 リベラルには確かな成功体験があります。 他方、リベラルには失敗体験もあります。 長期の「安倍一強」体制を許したこと、蓮舫さんの都知事選で敗北したこと、そして今回2026年の衆議院議員選挙で惨敗したこと。 リベラルは、「中間層」「無党派層」に広がりきることができませんでした。 リベラルは、「中間層」「無党派層」に広がることに、戦略的に、貪欲に、したたかにならなければなりません。 そのための具体的な戦術はたくさんあります。 政治家の毎日の働きはもちろん、SNSの発信もそうでしょう。 しかし、あらゆる戦術を考える前に「リベラルは正しい」という表現を控えることが第一歩だと思います。 あなたは、他者から「自分の考えは正しいので、あなたも私に同調して」「あの人の言っていることは間違えているので、あなたも私に同調して」と言われて「はい、そうですね」と言えるでしょうか。 言えないですよね。 「自分は正しい」「あの人は間違えている」という訴えは他者に響かないと思います。 「自分は正しい」「正しいことを広げる」「あの人は間違えている」「間違えていることを広げる」という訴えからは転換すべきではないでしょうか。 正しさのエコーチェンバーにいては、勢力を広げることはできません。 「正しさ」ではなく「比較優位」、「あの人の意見に比べて、自分の意見の方が優位だ」ということこそを伝えていくべきではないでしょうか。 「軍事力、自衛力を拡大し、核武装をして、抑止力を高めることで、戦争にならない」という主張には一定の合理性があります。 ではなぜ、私たちはその主張をとらないのか、その主張では戦争になるリスクが高くなるのかを説明して、納得してもらわなければ賛成してもらうことはできません。 「自分は正しい」「あの人は間違えている」といくら言っても、自分に賛成してくれる人は増えません。 説得の合理性や論理性を考えたり、磨いたりするのは、政治家や学者の仕事かもしれません。 ですが、全てのあなたが戦略的に考えて、説得の論理を作ることができます。 そして、政治が語る「説得の論理」を草の根で広げてくれるには「あなたの力」が必要です。 政治家が議会で話したり、マイクで訴えたりしても届く範囲は限られています。 リベラルの成功には「説得の論理」を草の根で広げてくれるには「あなたの力」が必要です。 私はこれからも「戦争をしてはならない」ことを訴え続けます。 そしてなにより、「戦争をしないため」には、「核武装や、軍事拡大によるべきではない比較優位」を訴え続けます。 リベラルが広がるために「正しさ」だけではなく「比較優位」を伝える努力が必要です。 リベラルを広げていくために、どうか、あなたの力をお貸しください。 山岸一生