「皇居財布」人気過熱で販売停止 再開見通し立たず 情報番組で紹介
皇居・東御苑(東京都千代田区)の売店で販売されていた通称「皇居財布」が、昨年末に販売停止に追い込まれた。人気が過熱して急増した客への対応が困難になったためで、販売再開の見通しは立っていない。 【写真】佳子さま30歳 誕生日の写真、耳飾りは 皇室ゆかりの文化事業の推進や、皇居の参観者へのサービスなどを担う公益財団法人「菊葉文化協会」によると、東御苑にある2カ所の売店では、皇室カレンダーやDVD、書籍などの頒布品を置いている。このうち、がま口や長財布、小銭入れなど1000円から5000円程度で販売されていた、菊の紋章の入った革製品を中心に、昨秋から買い求める客が急増した。 協会の担当者は「テレビの情報番組で相次いで紹介され、『縁起がいい』などと関心が高まったよう」と話す。開園前に1000人以上が列を作ったり、深夜から7、8人が並んだりする日もあったという。協会は1993年に財団法人として設立され、以前から財布を販売していたが、「ここまでの人気は記憶にない」と担当者は困惑する。 「一時は整理券も作ったが、限られた人数のスタッフでは対応しきれなかった。夜間に並ぶ客の安全も担保できず、残念ながら販売を停止せざるをえなかった」。12月22日から陳列をやめた。 同じ財布を販売する昭和天皇記念館(立川市)と京都御所(京都市)でも、急増した客の対応が難しくなり、昨年末に販売を停止した。協会の担当者は「宮内庁とも相談するが、販売を再開する方法は見つかっていない」と話している。【坂巻士朗】