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ガンダムファンが「ハサウェイは病院に行くべき」と本気で思ったワケ 「なんという皮肉…」

マグミクス / 2026年2月12日 7時35分

ガンダムファンが「ハサウェイは病院に行くべき」と本気で思ったワケ 「なんという皮肉…」

■「ハサウェイの精神状態」心配になる人が続出?

 2026年1月30日に公開された映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』は、2月9日(公開から11日間)の時点で興行収入15億円、観客動員91万人を突破し、映画を見た人の間では好評の声が広がっています。

 同作に関するさまざまな言葉がSNSでトレンド入りしていますが、なかでも特徴的だったのが「ハサウェイは病院に行ったほうがいい」というものでした。これには、映画館に観に行ったファンの多くが同意し、共感を示しています。

 というのも、映画を見ていて主人公「ハサウェイ・ノア」の精神状態が心配になったからでしょう。ハサウェイの声を担当した声優の小野賢章さんも同意見で、1月31日に行われた舞台あいさつで話題にしていたほどです。

 同作におけるハサウェイは、たびたび死者の幻覚と会話し、さらに終盤の戦いでは敵のMS(モビルスーツ)を、記憶のなかにある別のMSと見間違えるなど、精神的に追い詰められている状態が繰り返し描かれていました。

 もっとも、これはニュータイプ独特の強い感受性ととらえることもできます。これまでのガンダムシリーズの主人公がたびたび見せていたことでもあるでしょう。しかし、ハサウェイの場合はもはや感受性というレベルではなく、「精神的に病んでいる」のは間違いありません。

 ハサウェイは『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』での出来事が原因で、重度のうつ病となっていました。それは現時点でも完全に治癒しておらず、「薬を飲んでいない」と劇中で語られています。

 こうしたことから「マフティー・ナビーユ・エリン」として活動するくらいなら、「早く病院に行って治療した方がいい」と、ファンなら誰しも思うことでしょう。しかしハサウェイには、劇中の描写だけを見ていてもわからない複雑な事情があるのでした。

■映画で語られなかった「マフティー=ハサウェイ」の事情

ハサウェイがパイロットスーツを装着したコックピットのシーンで、内面の葛藤や精神の揺らぎが描かれた  (C)創通・サンライズ

 今回の劇場版で絵的には数カットが描かれながらも、セリフではハサウェイの治療についていっさい語られていません。

 実は、ハサウェイはうつ病の治療の過程で出会った「クワック・サルヴァー」なる者から、指導者としてマフティーとなるよう勧められました。つまり、病院に行ったことでハサウェイはテロリストになった……ということになります。ちなみに、クワック・サルヴァーは偽名で、オランダ語で「インチキ医者」「詐欺師」を意味する言葉だそうです。

 劇中では、こうした経緯は説明されていません。そのため設定を知っている人と、そうでない人とでは「病院に行った方がいい」の意味合いがちょっと違います。設定を知る人には、皮肉交じりであると感じられるでしょう。

 もちろん、セカンドオピニオンとして真っ当な病院に行ってほしいという意味合いもあるかと思います。いずれにしても今作を観た人の多くが、「ハサウェイは病院に行った方がいい」と思ったのは間違いありません。

 精神が弱っている状態になると、人は自分を救ってくれる思想に染まりやすいと聞いたことがあります。ハサウェイがマフティーとして大義を成そうとする姿は、まさにそうした見方が当てはまるのかもしれません。

『閃光のハサウェイ キルケーの魔女』で、現代人が抱える問題にも通じる「心の病」が描写されたことに、多くの観客が理解を示したのは間違いありません。ハサウェイの心情を「身近な問題」と受け止めたからこその、「病院に行ったほうがいい」という言葉だったと思います。

(加々美利治)

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