京都新町病院の廃院差し止めを求める仮処分申請、却下
佐藤道隆
3月に廃院予定の京都新町病院(京都市中京区)について、同病院に通う患者や地域住民らが廃院の差し止めを求めた仮処分申請について、京都地裁は10日付で却下した。住民側が12日会見し、明らかにした。
申立書などによると、京都新町病院は、日本郵政が経営していた「京都逓信病院」が前身で、2022年に医療法人知音会が譲り受けた。内科、外科、肛門(こうもん)外科、耳鼻咽喉(いんこう)科などがある。
決定文は「患者や地域住民らが主張する事情は、廃院の差し止めを求める法的根拠として、認めがたい」としている。住民側は即時抗告を検討しており、会見した中島清治弁護士は「非常に不当な決定を出されたと思っている」と話した。
また、住民らは京都府と京都市に対して廃院の差し止めを求める6千筆以上の署名を提出したという。
京都新町病院を運営する知音会は、朝日新聞の取材に対して「毎年多額の赤字を計上しており、やむなく廃院を決定した。患者様に説明をしながら、廃院の準備を着々と進めていく」とコメントしている。