I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
後半から文化祭パート。まだネタだよ!
本音嬢から情報収集したり、厨二女による一夏君強化訓練を眺めたり、整備室で簪嬢と戯れたり、アリーナの観客席で虚さんと遭遇したり、まぁ楽しくやってます。
虚さんとの会話の後、俺は俺で本音嬢を無事に生徒会室へと宅配し、残りの放課後をどう有意義に使うかと頭を悩ませていたときであった。「鷲津くん、今いいかしら」と、この間と比べて少しはマシな声で話しかけられたのだ。正直全力でスルーしたいが、なんか真面目な雰囲気なので普通にやめておいた。
「あの時はごめんなさいね。私も焦ってたのよ」
「焦ってるからって・・・いやまぁいいか、謝ったし。で、なにか用ですか」
「いえ、一夏くんをね。ISだけじゃなくて体も鍛えようとしたんだけど・・・鷲津ブートキャンプがどうのって凄い強いのよ。一体貴方、なにをしたの?」
ココに来て俺の首を絞めるのか、俺の一夜の過ちこと鷲津ブートキャンプよ・・・もうやらねぇ、絶対やらねぇぞ!
「あれは・・・そう、あれは・・・織斑トレーニング」
「織斑トレーニング?・・・って、それってまさか」
「ええ、強い方の織斑さんです。彼女の下地を作ったトレーニングをほんの少し教えた程度です」
「そ、それだけであんなになるのかしら」
「世界最強のトレーニング。その一端ですよ。今の段階で生身の一夏君がどれくらい強いのか分からないけど少なくても後五倍は強くなってもおかしくないですかね」
と言うのは自分の感覚的な物だ。ちなみに言うとブートキャンプ時の一夏君のレベルが七くらい、だと思う。トレーニングを完遂すれば三十五レベになる。ちなみに鷲津ブートキャンプした段階での俺のレベルは十八か十九くらい。なお篠ノ之さんのレベルは当時十六。剣道に限定したら俺のレベルは一夏君くらいなので剣道したら負ける。今でも負ける。
「あれの五倍ですって!・・・わ、私も教われば強くなれるかしら」
「戦い方違うんでそこまで強くはなれないんじゃないですかね。俺だって効率的な面で言ったらトレーニングの六割くらいしかモノにできてないですし。多分あれ剣士用のトレーニングですねー」
「やっぱり自分に合うトレーニングをしないと意味ないのかしら・・・」
「完全に無意味って程じゃないにしろ無駄は出ますね。たまに織斑先生がトレーニングを見て直接直してくれてるから六割であって初めなんて三割行ってたかどうか」
「その特訓を、一夏くんは完全に自分のものに出来てるって事でいいのかしら」
「もしくは、篠ノ之さんと協力して改良しているかって所ですね。あいつ等のあれも俺からの又聞きみたいなもんですし・・・多分織斑先生直伝なら改良する気も起きなかったんじゃないですかね」
「世界最強の教え、だから間違ってない!って感じかしら?」
「三人とも同じ流派だってこともあるんでしょうけどね・・・で、どうです?一夏君のISの方は」
「知ってたかしら?練習は駄目でも本番は凄い、って人間は意外と多いのよ?」
「つまり駄目駄目と。普段から福音の時張りの実力があればなぁ・・・ピンチにならないと使えない駒なんてピーキー過ぎんよ」
「そのための特訓よ。参加してくれないかしら?」
「鷲津ブートキャンプを自分のものに出来てるって事はそれもうブートキャンプ卒業したのと同じことですから。後は勝手に育ってくれってことでパスで」
さっきのレベルの話の続き。
千冬さんのレベルが九十越えは確定なわけで、低い次元で争ったところどんぐりの背比べ程度なのだ。つまり、俺が一夏君鍛えてもほぼ無意味ってことだな!
「・・・良く分からないところにポリシーがあるのね」
「あんたが俺をアサシンってのだと思って攻撃してきたのと同じだよ」
「うっ、そのことはもう謝ったでしょ!それはそうと、なんでこんなに話してくれるのかしら?」
「今のアンタがマシだから。少しでも仮面被ってみろ?即無視するからな」
「分かったわよ・・・でも、本当に分かるの?」
「織斑先生曰く『達人ともなると感覚で分かる』。俺はまだそこまでじゃないけど、一回アンタの素を見たからそれで判断できる」
「・・・・・・貴方、本当に人間?」
「失礼な、織斑先生とか篠ノ之博士ほど人間やめてませんよ」
そう答えたら答えたで溜息吐かれた。厨二の分際で失礼な奴だな。言動ぶっ飛んでる人間と言動がいたって真面目な化け物、どっちが怖い?俺は両方怖い。言動ぶっ飛んでて化け物を一人知ってるけどな!お前のことだよ篠ノ之束ェ!
「今更なんだけど、なんで急に普通に対応してくれるのかしら?」
「今のアンタがマシだから。謝ってきたし、素だし」
「本当に分かるの!」
「分からなくっても今の反応でバレるぞ・・・で、そういうそっちこそ。なんで謝ってきたんだ」
「・・・・・・虚に少し説教されて」
「今度菓子折りでも持って土下座訪問しなきゃな」
「しなくていいわよ!」
絶対してやる。生徒会室で虚さんに向かって全力で土下座してやる。アクロバティックな土下座をかましてやる。具体的に言えば審査員が全員十点出すくらい。
「んじゃま、生徒会頑張って」
「・・・なんか腑に落ちないけどいいわ。またね」
・・・・・・なんか普通に話せた事に違和感を感じるが、厨二ってなきゃ普通の人だと言うことが分かっただけでも十分な収穫、と思うことにしよう。
その夜、一夏君から「部屋に会長が居る、千冬ねぇ呼んでくれ」とメールが来て評価が暴落したがな!駄目だアイツ!
その後?勿論即刻千冬さんに通報しましたが、何か?
何故かとても不機嫌な千冬さんにボッコボコと言う表現もフルボッコという表現でも足りないくらいボコボコにされ、体を引きずりながら教室に辿り着くと・・・篠ノ之さんが絶賛不機嫌でした。
理由を聞けば・・・お前か厨二女。少し見直した俺が馬鹿だった。問題しか巻き起こさないならもう死ねよお前。
同じく不機嫌だった少佐に話を聞いたらナイフ片手に襲い掛かったら投げ飛ばされた模様。そしてその話に同調して篠ノ之さんも今朝ISを使って襲ったらISで無効化された模様。そしてその二人で仲良く作戦会議を始めた。
とりあえず一言。
生徒最強ってんなら生身でIS無力化位しろよ。素手とは言わんよ、俺だって素手じゃ無理だし、千冬さんでも多分無理だ。千冬さんに刀を献上しろ、打鉄なら三つくらいまでなら何とかしてくれると思う。俺は無理だ、刀あっても生身じゃ無理だ。リンゴ解禁してようやくだ。
とまぁ、彼女達の話を聞いて分かったのだが・・・千冬さんが、あの千冬さんが、厨二女と朴念仁の同居生活を認めたのだ。よく折れたなあのブラコン・・・
勘弁して欲しいのが一夏君からのヘルプメールだ。
『会長にじゃれ付かれて困る。あの人俺を男って思ってない』とか、『風呂上り、俺死ぬ』とか・・・お前・・・そりゃお前に惚れてる子達に残酷だろ・・・だってよ、
『自分達が攻略できなかった惚れてる男が、突然現われた女に攻略されてる』光景を見せられるんだぜ?・・・ぶっちゃけただの地獄だろ、それ。
個人的に唯一期待していたデュノアもデュノアで一夏君となんか知らんがクリスとの間で揺れてるし・・・このままじゃデュノアはクリスルートかな。頑張れ一夏君、なんか知らんが超頑張れって応援したくなった。毒電波でも受信したか?
食堂でのんびり簪嬢と本音嬢と食事をしていたら一夏君を中心に騒がしくなったり・・・簪嬢はレイプ目状態でブツブツと何かを呟きながら飯を食べていたり。一緒に食べていた本音嬢が「おもしろそ~」とか言いながら騒ぎの輪の中に特攻していったりとか、今日もIS学園は平和です。
最近、授業が終わって放課後になると一夏君が「ドアを開けたら数秒で会長」とかAVのタイトルみたいな事を言ってぶっ倒れることが多くなってきた。いや、俺はまだ脱法行為をした覚えはないぞ!タイトル知ってるだけで中身なんて知らないぞ!知らないからクリスと一緒にネタに出来るんだって話でもある。
メンタルを削られている甲斐あってか腕前はジリジリと上がってきているらしい。
が、そんな些細なことは置いておこう。
「いやー、まいるわー」
文化祭である!キングクリムゾンを喰らったような気がしたけど気にしない。
「指名入りすぎてまいるわー」
我等がクラスの『メイド喫茶』は予想以上に好評だ。
なんか知らんがいつの間にか作られていた『メイドにご奉仕セット』と『執事にご奉仕セット』・・・コレが意外とカオスになっている。
なお、俺だけ男三人の中で一人だけ服装が白。つまり・・・俺は調理班なのだ!調理用の白衣に何故かピンクのエプロンで雑用係が運んでくる食材をリンゴの知識をフル活用してとても俺が作ったとは思えないほどの美しいパフェへと変貌させていく。リンゴの知識ってスゲェ!和菓子とか簡単に作れるぜコレ!
しかし・・・どうしてこうなった?
しかし、そのリンゴ知識のせいで急遽『この料理を作ったのは誰だ!』という俺専用メニューが追加され、ネタで頼んだ人の驚く顔がこれが意外と面白い。内容は俺が目の前でフルーツをカットしてボウルに飾り付けて提供するというものだ・・・俺じゃなくてもいいんじゃないですかね。
それでも結構頼まれて、結構ノリノリでやってはいるんだが・・・これ大丈夫か?値段的に言って結構勇気要るぞ俺専用メニュー。ネタで頼むもんじゃねぇと思うんだけどなぁ。
「ってかバックヤード入って来るな、仕事しろ」
「巷で噂の名物シェフが何を言ってるんだか・・・」
「俺ちょっと調理師免許取ろうかなって思ってきてる所だ」
「おう、翔なら取れるぜ。俺が保障する、俺より料理上手いしな」
「一夏君、なら手伝えよ・・・ここの女子達、料理したこと無いって奴のほうが大半だからさ」
「ま、女子高生ってそんなもんだろ」
「え?家事とか手伝ったりしないのか?」
「男は小遣いとか言われると動くけど女子はなぁ、そんなイメージないなぁ」
またしても早坂さん情報だよ!・・・あれ?ひょっとして、俺って中学時代仲が良い女子って早坂さんだけだった?・・・いやいや、彼女どっちかっていうと男友達な感覚で一緒に遊んでたしな、だけってわけじゃないよな。普通にクラスで仲の良い奴等で遊びに行くとかあったし。俺、リア充だったんだな・・・
「そうなのか、箒とか皆普通に料理上手いから知らなかったな」
お前の場合はお前のために練習してたんだよ、とは言わない。言いそうにしてたクリスにも目線で釘を刺して牽制しておく・・・よし、良く溜息をつく程度に堪えた。
「でもなんで俺はまだ待機してなきゃいけないんだ?クリスと翔は普通に出て行ってるってのによ」
「そういうオーダーだからな」
「クラスの女子には考えがあるんだろ。正直クリス一人でもこの込み具合・・・お前が出たらその三倍くらいにはなるんじゃないか?」
「は?なんで俺が出て行って三倍になるんだよ」
「需要に対して供給が間に合ってないからだよ、一夏」
「クリス一人じゃ『回ってこないかも』って考えるなるけどそこに一夏君も加わってみろ、『ワンチャンあるかも!』ってなるに決まってるだろ」
「じゃあ翔はどうなんだよ」
「俺のはほら、調理作業を遅らせないために値段高めに設定してるし・・・そもそも俺じゃぁなぁ・・・」
面は簪嬢曰く「偏差値64・7」だし、体付きはこの二人と比べたらゴツイ方だし・・・女子からしたらマッチョはドン引きだわな。特に俺は「朝、夜とトレーニングしている」と噂になってるそうだし、需要は無いわな!
言ってて悲しくなんて無いよ!田舎に帰れば労働力としてモテモテだし!・・・うん、そうなんや、労働力としてはな・・・
「俺、本気で調理師免許狙うわ」
「お、おう・・・こんな翔見るの初めてだ」
「これが、鷲津の本気・・・いや資格一つに本気になるなよ!」
「IS乗れる男で、料理できるとか・・・モテるよな」
「駄目だ!錯乱してる!」
「ちっ、千冬ねぇはどこだ!」
免許とって店開いたら儲けるだろうな、まぁそれもあれもどれも世界を救ってからだ。
「それ以前に文化祭だな。お前等も一応警戒はしとけよ」
「は?なんでだよ」
「そりゃお前・・・俺等のDNAデータとかだろ」
「それもあるけど・・・一夏君、お前素手の状態で拉致されそうになったらどうにかできるのか」
「・・・・・・無理だな」
「俺は許可を取って拳銃持ち歩いてるから大丈夫だぜ!」
「な!ズルいぞクリス!」
「一夏君、お前はまともに銃使えないんだから素直に警棒でも持ち歩いとけ」
「いやでも・・・制服の下から銃とかかっこよくないか?」
「だろ!カッコイイだろ!」
「まぁ憧れはするわな」
俺は現在進行形で手首からナイフが出るけどな。念のためにアサブレを仕込んで警戒態勢を取っている。不特定多数の大勢が来るんだ、招待状と言うチケットで対応をしているとはいえ何があるかは分からないからな。
さて、来て見ろよ。こちとら鷲津君マジモードだぞ、戦う料理人だぞ、厨房補正がかかるぞ、強いんだぞ。
鷲津、少し会長を見直す。
鷲津、取り消す。
鷲津、リンゴの無駄遣い。
まだ一夏はフロアに出ていない感じです。
一夏君がなんか強くなってるっぽい。作者こんなの知らないよ・・・これも鷲津ブートキャンプの仕業なのか!?
次回
一夏、フロア入り。波乱の文化祭。