I・S~DC~ インフィニット・ストラトス~ダサシンクリード~ 作:凡人9号
個人的に最高のガンダムは、デンドロビウム。
いつかハイグレードのアレを買って作りたいと思い続けて早幾年。だがしかし置き場が無い!
帰省したけど実家に戻れなかったり、黒服二人がすぐ側で待機してるホテルから脱走をしたり、道場に行ったら師範代しかいなかったり、師範が旅に出てたり、封筒渡されたり、封筒の中にあった住所に行ったら廃材屋だったり、ノリのいい爺さんと楽しくおしゃべりしたり、爺さんの店の床下から出てきた金庫にアサシン装束があったり、遺跡の鍵があったり、回収して黒服と合流したらなんか慌ててて、その辺の電気屋はいってテレビのチャンネル回してもらったら束博士が記者会見っぽいことしてたり、なんか爆弾発言してきたりとまぁ怒号の超展開ですが、俺は元気です。
現在進行形で口を開けて放心しかけてる俺と黒服二人、そして法被を来た店員。
騒ぎ立ててるテレビの向こう側の記者、というかマスゴミ達に、というか多分テレビの前の俺にドヤ顔ダブルピースしている束博士。
場所は違えど実にカオスである。というか、あの人完全にこっちのこと見えてるよね?
「・・・で、どういうことです?」
『いやねー、束さんは我慢の限界なのですよ!束さんは人類の進歩のために宇宙空間で活動できるISを世に送り出したと言うのにみーんな世界のためになんて思わないんだもん!束さんおこだお!激おこだお!』
「いや、作品って受け取り手次第だから仕方ないんじゃないですかねぇ」
『で!束さんは考えたのですよ!開発者本人が動けば世界は動くのではないのか!ってね』
「世界ってそんな単純でしたっけ?」
『・・・・・・そう信じたいね、しょーくん』
え、なんでいきなりそんなテンション下がってんの?ちょっと怖いよ?
『そんな訳で!しょーくんには宇宙に行ってもらいます!』
「すみません話が飛びすぎで訳分からないです」
『もー察しがわるいなーしょーくんはー、しょーがないなー』
あ、電話切られた・・・でもテレビの中の束博士はまだ電話掛けてる・・・え?なに、なに?
そして携帯電話をどこかへ仕舞った束博士は、テレビの中で『しょーくん、すぐにその電気屋の外で待っててねー、見ればすぐに分かる乗り物で迎えに行ってもらったからー』と笑顔で手を振っている。
とりあえずポカーンとしている店員に感謝の気持ちを伝えてから店を出る。
外に出た直後、俺の目の前に何かが降って来た・・・文字通り、降って来た。
なんというか、前足とか後ろ足とか無い、雪で作ったウサギみたいな感じの何かがそこにあった。
カシャっと音を立てながら目っぽい場所が開き、綺麗な白髪に半開きの赤目という出で立ちの少女の顔が目に入る・・・そんなどっかで見たことあるような外見している彼女が口を開いた。
「鷲津様、束様の命によりお迎えに上がりました」
「え!ってことはコレ車なのか!タイヤの無い車!まさか現実で見ることになるとは!」
SFの代名詞、なんかよく分からない力で浮いて、そして移動する車っぽい何か。俺は感動した、IS技術を流用すればSFカー作れんのか、まぁIS自体浮いてるから今更だろうけど・・・でも、だがしかし!
そんな言いようも出来ない感情を胸の中で溢れさせていると、「お乗りください」と非常に冷たい声でSFカーに乗る事を催促され・・・たが・・・
「どうやって乗ればいいんですかね」
「・・・・・・申し訳御座いません、出入り口出し忘れてました」
アルビノジト目恐らくクール属性持ちがドジっ娘要素を見せながら窓を閉めると、雪ウサギの横っ腹に丸い穴が開いた。
恐る恐る入ると入ってきた穴がふさがり、突然動き出した。突然の事でバランスを崩して柔らかいクッションの上に倒れた。
外から見たら真っ白だが、内側から見たら車の窓っぽいのがあった。マジックミラーに限りなく近く超越した技術だって事は分かった。それ以外は分からん。
「どうも、クロエ・クロニクルです」
「あ、どうも、鷲津翔です。え、ええっと・・・よろしく、でいいのかな?」
「そうですね。束様の建てられた会社の社員は私と束様の二人ですし、鷲津様はテストパイロットとなりますからね。よろしくしなければなりません」
「・・・えっと、なんか言葉に刺があるように感じるんだけど」
「鷲津様は私の様な体型の女性がお好みと聞きましたので」
「どこ情報だよ!ソースだせよソース!!」
「束様がIS学園に入ってからの鷲津様の行動を監視していた結果ですが」
「・・・・・・ま、まぁ確かにIS学園だけを見れば・・・そうなの、か?」
俺が学校生活、日常生活含めて良く話すのは本音嬢と簪嬢、鈴嬢、少佐。千冬さん。こちらに友好的な女子生徒達不特定多数。
「いや、クロニクルさんと本音嬢の体格は違くないか?」
「胸なんて飾りです!偉い人にはそれが分からないのです!!」
「・・・ネタ提供したのは博士だとして、その束博士は今のセリフに関しては」
「あ、束様は別です。溢れんばかりの母性の象徴なので」
「束博士、母性なんてあったのか・・・」
「既に溢れておりますね。お胸がしぼんでしまうほどに」
「・・・やっぱ嫉妬してない?」
「・・・・・・してません。してませんとも」
ああうん、なんというかこの子。人のこと言える立場じゃないけど・・・ちょっとメンドイ。
なんかブツブツ呟き始めたクロエ・クロニクルの真後ろで揺られる事数十分。暇だったから携帯見てみたら中学の友人達や、IS学園の友人達からメールに着信がわんさか来てた。
何が一番ビビッたかって?千冬さんからの着信に決まってるじゃないですかーやだー。知らない電話番号から何度か来てるけどそっちはどうせ黒服達だし、別にどうでもいい。
千冬さんに電話を折り返すかどうかを悩んでいると動きが止まり、真横の壁に穴が開いた。
「来たねしょーくん!ウェルカムさ!」
「ここどこですか?」
雪ウサギから降りて周りを見た感じ・・・ビルの屋上?なに?作業用クレーンでも渡って光るルービックキューブでも強奪すればいいの?
「早速だけど、これから宇宙に行ってもらいます」
「これから殺し合いをしてもらいます、並みのインパクトあるな。スケールが違いすぎる」
とりあえず、色々察したので首に下げてるドックタグを投げ渡す。
「あ!ちょっとしょーくん!コレどこで手に入れたのさ!」
「あ?あー、鍵?知り合いが俺にくれた」
「これ持ってたとかどんな知り合いなのさ!」
まぁうん、その感想は良く分かる、俺だって焦った。だがなんというか・・・ まぁ、師範だし?的な?
「とりあえず、コレは拡張領域に仕舞っとくね。連中がテレビ中継見てる時にコレ見つけたら殺してでも奪い取る、だからね」
「というか束博士が持ってればいいのでは?」
「実際に鍵を開けて、世界を救うのはしょーくんの仕事さ。ソレまでの色々な手回しは束さんの仕事さ!」
「・・・これも、手回しの一環で?」
「半分アタリ半分ハズレ!まずはしょーくんを有名にさせる事であっちの手が出しにくい状況にする。世界の天災束さんの助手的存在になったしょーくんに危ない事をしたらすぐにマスコミがたかるだろうからねー」
「けどそいつ等どうせ金と権力と暴力で押さえつけられんでしょう?無意味やん」
「だから半分さ。もう半分は・・・束さんげきオコスティックファイナリアティぷんぷんドリームだお!もうどうにも止まらないお!」
「その語尾止めてください」
「お、おぅ・・・マジだ、真顔でマジ声で言われたのなんてちーちゃん以来だよ」
「まぁ手伝うよ。俺がやらなきゃ一夏君がやるんでしょうこれ?」
「ほーきちゃんかいっくんかなーって所。しょーくんがやってくれれば百人力さ!なんてったって束さんの次にISを理解している人間だからね!」
「情報に脳みそがついていけてないけどな」
脳筋の記憶容量が何メガならISの情報は何百テラだ。処理以前にインストールすら出来てない状態だ。ま、インストール自体は何故か済んでるんだけどな。どういうことなの?
「IS技術に触れて慣らして行けばその内束さんと一緒にIS作れるよ!」
「なんだその理系カップルのデートみたいな例え・・・なにか?彼氏に『ミレニアム問題一緒に解こうよ!』って誘う彼女か?残念だな、彼氏は脳筋だ」
「もう彼氏彼女なんて気が早いなーしょーくんは!早い男は嫌われちゃうよー?」
「俺の最速兄貴は別にモテてない訳じゃないだろ!」
「早すぎると一周回ってモテるんじゃない?」
「俺が遅い!俺がスロウリィ!・・・いやまぁ、その通りなんだけど」
「そんな遅いしょーくんに取って置きのプレゼントさ!」
「男に早いとか遅いとか言うな!凹むだろ!」
そんな感じに良く分からない方向に暴走している俺をからかっている束博士はニヤニヤ笑いながら兎ミミから光の粒子を出し、そしてそれが形になっていき・・・
「なにこれ、ロケット?」
それにしては・・・なんだ、ロケットっぽくないな。ミサイルが四本・・・いや六本鉄骨で固定され、先端にはランドセルと称されるバックパックみたいなのが付いている・・・いや待て、嫌な予感がしてきた。
「まさか・・・アレか!名前出てこないけど強制的に加速させる奴!」
「その通り!ヴァンガード・オーバード・ブースター。略してVOBさ!」
「やっぱりか!作内で特に出番の無かったアレだったよ!」
記憶の中には友人の「別に使わなくてもよくね?」という発言に対して「ロマンだよ!」と返していた前世の俺、確かに、ロマンは大事だ。だがしかし、それは果たしてリアルでも必要なのか?
「じゃ、しょーくん。これ仕舞ってから白影に接続してから装備して」
「まさか・・・この場で垂直出撃?」
「白影と同期させたカメラで人類初!宇宙の様子を世界にカラーでライブ中継さ!」
「・・・・・・泣けるぜ」
咄嗟に某ゾンビゲームの二作目主人公のセリフが出てくるくらい泣ける状況だ。
『しょーくん!バイタル不安定だよ、何やってんの!』
「何やってるって・・・現実逃避」
簪嬢と並んでISの調整してる場面・・・当時の俺には無理だったが今の俺なら出来るって言うのが現実だから、実質ただの現状逃避。
だって今、真上向いてるんだぜ俺。背中の一部に圧迫感、さながら鉄骨の上に落ちて貫かれたエグイ死体の如く手足をプラーンとさせている俺だぜ?
何も知らない人が見たらコレ完全に宇宙葬か宇宙漂流の刑とかだよこれ・・・コレ流すの?この光景全世界にライブで流しちゃうの?もっとおめかししとけばよかったなー。
ま、束博士は恐らくいつも通りの一人お茶会な服装で空中のモニター見てるし、俺もジャージでよかったみたいだ。
『鷲津様、コレが我等が、いえ、束様の会社、束無限大工業の旗揚げになるのです。派手に行きましょう』
「漢字にしたら無限大を束ねて工業として生かすって受け止めれるけどさ・・・読みがタバネ・アンリミテッド・インダストリってどんなだよ、マッポーめいてやがる・・・ZBRアドレナリンをくれ」
『作ってもいいけど・・・実際ヤバいよ?』
「売り出そうぜ。タバネの技術ですって言って。きっと馬鹿売れしますわ」
『ッハ!くーちゃん量産化計画!・・・ジュルリッ!』
「やっべ、この人マジでやりかねないわ」
『私、量産・・・ッハ!私、オリジナル!』
「駄目だこの博士と助手、どうしてこんなになるまでほっといたんだ!」
というか、飛ばすならさっさと飛ばしてくれませんかね?
『あ、それ自分の意思でしか出発しないよ?』
『逆バンジージャンプ・・・斬新』
「空に落ちるとか何ソレ変態ですか?」
『『へーんたい、あそっれへーんたい』』
「変なコール止めれ!」
『えー上に落ちない?』
『上に落ちないで許されるのはRTAまでだよねー』
「TASさん早く来てくれー!」
この音声は流石に世界に放送されてないよな・・・されてたら世界の人はどんな顔して見てんだろうな。
今日の方向性さっぱりわからないんですけど、そろそろ真面目にならなきゃ駄目?ですよねー。
「じゃあそろそろ行くとします」
『鷲津、行きまーす!』
『私、気付いたんです。彼が宇宙の心だったんですね』
「真面目に行こうとしてるところにチャチャ入れないでくれませんかね!」
『あ、本当に行くの・・・え、本当に?』
『束様・・・この人頭おかしいんじゃ・・・』
「なんだよその反応!ちょっと本気で拗ねるぞ!みっともなく怒るぞ!」
『ごめん・・・ちょっとちーちゃんよりノリがよくって嬉しくなっちゃってやりすぎちゃったみたい』
『・・・私は束様以外と話すのなんて殆ど初めてでして・・・すみませんでした』
「お、おう・・・なんか、ゴメン」
『さーじゃあ行こうかしょーくん!シールドエネルギーはこっちから送り続けるから安心して飛んじゃって!』
『カウント、五からスタート・・・』
「え・・・俺のタイミングで行くんじゃないの?俺の意思じゃなきゃ行かないんじゃないの!」
『ゴッメーン、それ嘘』
『三、二、一・・・点火』
「オ・ノーレ!図ったなっ!篠ノ之束ぇええええええええええええええええええええ!!」
『『いってらっしゃーい』』
視界に浮いている速度メーターと高度メーターが恐ろしい速度で0を増やしていき、シールドエネルギーが減っては増え減っては増えを繰り返してバグったような感覚に陥る。
さらば、地球よ。初めまして、宇宙。
『『ムチャシヤガッテ・・・』』
させたのテメェらだよクソが・・・流石の鷲津君でも堪忍袋が有頂天だよ、戻ったら本気でキレてやる。
くーちゃん、登場。
VOB、出現。
鷲津、宇宙へ。
の三本でした。
なぜVOB出したし俺・・・ロマンかな。
次回。
相変わらず、凡9オリジナル!