GCAS Connect 利用ガイド
2026/01/28 公開
はじめに
これはGCAS Connect (旧: GMCN) を利用するために必要な情報を提供するガイドラインである。
以下の文書によって構成される。
| ページ名 | 内容 |
|---|---|
| GCAS Connect 利用ガイド | 本書。GCAS Connectの概要などを記載する。 |
| GCAS Connect サービス仕様書 ※ | 技術的な内容や制限事項等を中心とした仕様書。 |
| GCAS Connect 運用仕様書 ※ | 窓口や障害対応について記載する仕様書。 |
| GCAS Connect 利用申請ガイド ※ | 利用者向けの申請方法などを説明するガイド。 |
| GCAS Connect 設計・準備作業について ※ | CSPの仕様などを考慮したアーキテクチャガイドなど。 |
| GCAS Connect よくある質問 | 問い合わせの前に参照いただきたいFAQ。 |
※GCASアカウントを取得の上、GCASガイド(メンバー専用ページ)で公開されているドキュメントを参照すること。
用語の定義
GCAS Connectのサービスや文書内で使用する用語について以下の通り定義する。
| 用語 | 内容 |
|---|---|
| CSP | Cloud Service Providerの略。本資料ではクラウドサービスを提供する企業(AWS、Oracle等)を指す。 |
| 共通サービス | デジタル庁や各省庁などがガバメントクラウドで運営し、利用者(地方公共団体等)に共同利用型(マルチテナント型)で提供する情報システムのこと |
| 共通サービス提供者 | 共通サービスを提供する者 |
| 閉域接続サービス | CSPが提供するプライベート接続サービスの総称 |
| 利用者 | 本サービスの利用者の総称 |
GCAS Connectの概要
GCAS Connect(和名: GCASマルチクラウドネットワーク)は、GCAS(Government Cloud Assistant Service)のサービス群の一つで、ガバメントクラウドの利用を促進・効率化するためにデジタル庁が提供するネットワークサービスである。本サービスを利用すると、ガバメントクラウドのCSP同士やデジタル庁などが提供する共通サービスへのプライベート接続のコストを最適化し、迅速な導入を行うことができる。
GCAS Connectは以下の機能を提供する。
- ガバメントクラウドの異なるCSP間のプライベート接続機能(P2P接続と呼ぶ)
- デジタル庁などが提供する共通サービス(SaaSなど)へのプライベート接続機能(共通サービス接続と呼ぶ)
GCAS Connectへの接続は各CSPが提供する閉域接続サービス(AWS Direct Connect等)を利用する。
図 01 GCAS Connect概要
接続には、各CSPが提供する閉域接続サービスを利用する。各CSPとの物理的な接続は本サービスが予め用意しており、利用者はGCAS Connectの申し込みと、各CSPの閉域接続サービスの設定を行うだけで開通させることができる。
利用できるCSPと閉域接続サービス
| CSP名 | 閉域接続サービス名 | 備考 |
|---|---|---|
| Amazon Web Services | AWS Direct Connect | 本サービスで指定するDirect ConnectパートナかつHosted Connection型のTransit VIFまたはPrivate VIFに対応 |
| Microsoft Azure | ExpressRoute | 本サービスで指定する接続パートナかつPrivate Peering(非Dedicated接続モデル)に対応 |
| Google Cloud | Cloud Interconnect | 本サービスで指定するサービスプロバイダかつPartner Interconnect に対応 |
| Oracle Cloud Infrastructure | FastConnect | 本サービスで指定するFastConnectパートナかつPrivate Peering(非コロケート接続)に対応 |
提供範囲と責任分解
GCAS Connectは、データセンターに存在する各CSPへの物理接続および、相互接続のためのプライベートネットワークを提供する。
図 02 提供範囲と責任分解
CSP接続点とは、データセンター内で各CSPと物理的に接続する場所を意味する。例としてAWSであればAWS Direct ConnectのLocationが該当する。
- AWS Direct Connect のロケーション
GCAS Connectは、各CSP接続点までの回線や機器をその責任範囲に含んでいる。したがって、利用者は回線やネットワーク機器など物理的な設備の敷設を行う必要はない。
なお、共通サービスのバックエンドはガバメントクラウドであることを想定するため、利用者と同様にCSP接続点にて接続される。
利用条件
ガバメントクラウドを利用している団体であり、GCASアカウントを取得の上、GCASガイド(メンバー専用ページ)に掲載されている「利用規約」に同意すること。
サービスレベル
品質目標を示すことを目的とし、目標値に抵触しても補償は行わない。また、GCAS Connect責任範囲を対象範囲とする。
- サービス提供時間の目標: 24時間365日
- 可用性の目標: 月間99.9%
- (当月時間-当月累計メンテナンス時間-当月累計故障時間)/(当月時間-当月累計メンテナンス時間)*100
- eBGPによる接続はBFDにより10秒以下の切り替えを前提とするが、BFDに対応しないCSPもある。詳しくはサービス仕様書を参照
- GCAS ヘルプデスクより24時間365日障害に関する問い合わせを受け付ける
納期(新規、変更、利用終了など)
申請の受領後、最大約10開庁日。
料金
GCAS Connectの責任範囲において、料金は発生しない。各CSPの閉域接続サービスについての料金は利用者に対してガバメントクラウド利用料として請求される。(令和7年度現在)
改訂履歴
| 改訂年月日 | 改訂理由 |
|---|---|
| 2026年1月28日 | 新規作成 |