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地頭が良くなる性格
近年のビジネスシーンにおいて、思考が深い人や、1から10まで説明しなくても仕事ができるような人に対して、「地頭が良い」という褒め言葉を使うことが増えたように思います。「頭が良い」という表現で済むはずなのに、わざわざ“地頭”というのは、なぜなのか。
今回は、「“地頭”の良さとは何か」、「どんな条件で地頭が鍛えられるのか」などについて考えていきたいと思います。

いろんな種類の「頭が良い」

私が「地頭の良さ」について考えるようになったのは、「偏差値の高い高校や大学を卒業した人が、必ずしも仕事ができるわけではない」ことを強く実感するようになったからです。そしてそれは、年次を重ねれば重ねるほどその傾向が強くなることに気づきました。
そもそも一般的に言う「頭が良い」には、様々な要素が含まれます。学力が高い、知識が豊富、記憶力がいい、理解力が高い、言語化が得意、教養がある、ユーモアがあるなど、実に多様です。そして、どの要素の頭の良さが求められるかは、その人のいる環境によっても違います。
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学生時代に言われる「頭の良さ」は、いわゆる学力であり、「勉強ができる」という意味です。しかし、学校の勉強で使う能力は暗記力や計算力が中心。それらが得意であればテストで良い点数が取れたし、「頭が良い」と言われたはず。なぜなら、テストには正解があり、それを導き出すことができればよかったからです。
しかし、社会に出たらそうはいきません。ビジネスシーンでは必ずしも正解があるわけではなく、アプローチ方法も様々です。その中で、成果を出せる方法を導き出して実践するには、論理的に考える力や仮説を立てる力、言語化力・プレゼン力などが求められます。
それらは学力として培われるものとは違う、物事を考える際のベースとなる能力であり、「地力(そのものに備わっている、本来の力)」と言えるものです。だから、そういった能力の高い人に対して、わざわざ“地”をつけて、「地頭が良い」という褒め方をするのだと思っています。これは学生時代に言われてきた頭の良さとイコールではありません。
そのため、「高学歴なのに仕事ができない人」が出てくるのだと思います。
さらに、ビジネスシーンにおいても、時代の変化とともに求められる能力も変わっています。例えば昔のサラリーマンは、言われたことを言われた通りに迅速にできる人が優秀とされました。大量生産・大量消費時代では、その方が成果を出しやすい仕事が多かったからです。また、インターネットもなかった情報革命以前では、知識量が多い人の方が「あの人は頭が良い」と言われる機会が多かったのではないでしょうか。
しかし現代はインターネットが普及しAIも登場したことで、記憶力に頼った知識やコツコツ積み重ねる作業はあっという間に代替されるようになってしまいました。
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もちろん、「インターネットがあるから知識はいらない」という訳ではありません。ただ、一問一答のような知識の使い方ではなく、さまざまな知識や教養をつなぎ合わせて人に伝えたり、新たな何かを生み出したりできる能力が重要視される時代になっていることを理解しておく必要はあるでしょう。

ビジネスシーンにおける「地頭が良い」

こうした前提を踏まえて、現代のビジネスシーンにおける「地頭の良さ」を定義しておきたいと思います。ここでの定義はあくまで、私が考える地頭の良さです。アーティスティックな独創性や創造力などは含まず、「論理的に考えればわかる」ことに対する頭の良さを前提とします。
知識の多さではなく、考えたら正解に辿り着ける能力を持っている人が地頭が良いということです。
【地頭の良さの定義】 ⚫︎論理思考ができる 感覚や感情で判断するのではなく、物事を根拠や因果に基づいて整理・判断できる。 ⚫︎仮説思考ができる 限られた情報から「多分、こうだろう」という筋の通った仮の答え(=仮説)を立て、そこから検証・判断を進める思考ができる。 ⚫︎フレームワーク思考ができる 物事を考えたり整理したりするときに、あらかじめ型(フレーム)を使って効率よく抜け漏れなく考えられる。ロジックツリーを活用してMECEに考えたり、構造化できるのもフレームワーク思考の1つ。 ⚫︎抽象化思考ができる 個別の出来事や事象から共通点や本質を取り出して、より一般化された“意味”や“型”に昇華することができる。逆も然りで、抽象的な話に対して、具体例を交えて説明ができる。 ⚫︎状況の理解と判断ができる 1から10まで全て教えなくても、周りのしていることを見たり状況から推測したりして大枠を把握して動ける。見て学ぶスキルもこれに紐づいている。
要するにたくさんの思考法やフレームを知っていて、自分で答えを導き出す力を持っていること。さらに、そのような思考法を学んだことがなくても、自分でフレームを開発してしまったり、ゲームのルールを理解して、勝ち方や抜け道を考えたりできる人のことを「地頭が良い」と言うのだと思っています。
歌手のGACKTさんは、テレビ番組の『芸能人格付けチェック』で、あらゆるジャンルの「ランクの高いもの」を連続して当てていることで有名です。それについて、ホリエモンこと堀江貴文さんは「GACKTさんは、メタ推理をして当てている」と語っています。高級肉を当てる際に、小さい肉片を食べて味だけで当てるのは難しいため、例えば「肉片が大きい方が安い肉なのではないか」など味そのものではなく、状況から推理する(メタ推理)を行ったりと、さまざまな視点から論理的に仮説を立てて推理をしていると考えられるとのことです。
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無自覚な思考と行動が、地頭を鍛えている

かく言う私もありがたいことに、人から「地頭が良いね」と言われるタイプです。しかし、別に進学校に通っていたわけでも、何か特別なトレーニングをしていたわけでもありません。
ただ、これまでの会社の同僚と比べると「自分の方が思考が深いのかな」と感じることが多く、そう感じることが年々増えたことで、30代過ぎてから自覚するようになりました。そのため、「地頭が良いとはどういうことだろう」「どうして自分は地頭が良くなったのだろう」と考えるようになったのです。また、世の中には地頭を鍛える類の本が数多ありますが、本当に地頭の良い人は地頭を鍛えようとして獲得しているわけではないという仮説を、私は持っています。
そうしてたどり着いた結論の一つが「地頭が良くなる性格があるのではないか」ということです。「自分が無自覚に身につけた性格により、無意識的に積み重ねてきた行動により地頭が鍛えられ続けている」という仮説になります。
というわけで今回は、自分の性格や行動をベースに振り返り、地頭に影響していそうな要素を考えてみました。
【地頭が良くなる性格6選】
①何かと理由が気になる
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私は、人の話を聞いていても、「なんでそう思うの?」「なんでそういうことをしたの?」など、理由が気になって確認するタイプです。ただ「ふーん」と話を聞き流している人よりも、人の話を聞きながら常に「Why?」が浮かんでくる人の方が自然と思考回数が増えるので、地頭が鍛えられると考えています。常識さえも疑うという性質があるので、思い込みや固定観念が少ないタイプになります。
②聞いた話を人に話したい
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人から聞いた話を、すぐに人に伝えたくなる人も地頭が鍛えられると感じています。なぜなら人に説明するためには、話の主旨を理解し、構造化して簡潔に自分の言葉で伝える必要があるからです。さらに、人に話す際に質問されそうなことも事前に確認しておくので、必要な情報の押さえ方が上手くなります。
日頃から人に伝える習慣があると、上司に報告をする際にも簡潔に話せるし、「なんでこの点を確認していないの?」と言われるような情報の抜け漏れがなくなります。一方で、誰かに伝えようという気持ちがない人は、相手の話を聞き流してしまったり、不明な点があっても「まあいいか」とスルーしてしまったりしがちです。アウトプット前提のインプットを無意識的に積み重ねることができるのです。
③責任感が強い
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責任感が強い人は見聞きした話を人に伝える際に、間違ったことを言わないようにかなり気をつけています。私も、きちんと理解できていないことはわかるまで確認するし、意味のわからない言葉は調べてから使うように心掛けています。そうでないと、いざ人に話したときに「それ、本当?」「ちゃんと意味をわかって話している?」と言われかねないからです。
例えば、「ベンチャー」と「スタートアップ」の違いは何か。「企業」と「会社」はどう違うのか。元々の意味はどんなもので、時代の変化とともに今はどのように使われているか。人に話す前に、そういったことを自分なりに調べたり考えたりするステップを踏んでいるので、そこで得た知識や考えが蓄積されているのだと思います。そうした行動の根底にあるのは「正しい情報を伝えなければならない」という責任感です。このタイプの人は言葉の解像度が高く、いろんな語彙や表現の幅を持つため、より深く思考することができます。
④人の話を鵜呑みにしない
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地頭の良い人は、人の話を鵜呑みにせずに、一度自分で咀嚼したり、裏取りをする人が多いと思います。私も、科学的に証明されていることはともかく、個人の体験に基づく情報や主観は鵜呑みにしないようにしています。
例えば、ある人から「以前、その方法で失敗したからやめた方がいい」と言われたとしても、私はその人の体験談から表面的に判断することはありません。なぜなら、特定の条件下で失敗しただけで、その原因を取り除けば別に問題なくできる可能性もあるからです。また、うまい話があったとしても、納得がいくまであれこれ質問をしたり、自分なりに調べたりします。そのプロセスの中で自問自答が増えるので、思考力や判断力は鍛えられます。やはり、自分で調べて考えて確認をする人の方が、地頭は鍛えられるのではないでしょうか。
⑤面倒くさがり
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なんでも真面目にコツコツするタイプよりも、面倒くさがりの方が地頭は良くなると思っています。なぜなら、少しでも楽をする方法を追求できるから。そのプロセスで思考回数が増えるのです。そしてそれだけでなく、「面倒くさいなぁ、やりたくないなぁ」と思うことにより、「なぜこんな面倒なことをやらなければならないのか」と考えます。このことは、結果的に物事の目的や本質を考えることにつながります。
例えば、上司から「日報を書きなさい」と言われたら、まず「面倒くさいなあ。なんで日報なんて書かないといけないんだろう」と思う。さらに、「これは全社員が書いているのかな?それとも新入社員だけかな?」とも考えます。もし新入社員だけが対象だとすると、「なぜ新入社員だけ日報を書かされるんだろう」「新入社員に日報を書かせる意義ってなんだろう」とWhy?を繰り返すことで、「論理的思考ができるかを見ているのではないか」「アピールの場になるのではないか」などと思考を深めていく。その結果、会社や上司がしようとしていることの目的に気づくことができるのです。
しかし、真面目な人や勤勉と言われるような人は、「わかりました」と素直にそのまま受け止めてしまいます。素直なこと自体は素晴らしいのですが、「なぜ?」を考えることなく行動に移せてしまうため、それ以上考えることがありません。面倒くさがりな人ほど、どうすれば効率よく済ませられるかを考えるため、結果として思考の回数が多くなるのです。
⑥自分なりの方法で取り組みたい
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⑤の面倒くさがりとリンクしているのですが、「この作業をやってね」と言われたら、私は長々とその方法を説明されるよりも、まずは自分なりにやり方を考えたいタイプです。
少しでも楽をしたいので、より簡単な方法や少しでも早く終わる方法を自分なりに考えますし、自分で考えた方が抜け道を見つけられる可能性があるとさえ思っているからです。しかし、真面目にコツコツすることが苦にならない人は、言われた通りにするので思考を巡らせることも、工夫することもありません。ここでも差が開くと思っています。

最適化ではなく、思考力そのものを鍛える

このように、「地頭が良い」と言われる人は、日常生活の中で自然と「なんで?」「どうして?」と考えたり、わかりやすく伝える努力をしたりしています。
また、ちょっとした作業でも、最小の労力で結果を出せる方法を考える傾向にあります。例えば、歩合制の仕事であれば、稼げるように良い結果が出せる方法を考えるし、頑張っても時給が変わらない時給制の仕事であれば、ラクをして言われたことを終わらせることに頭を使う。より良い方法を自分なりに考える癖があるのだと思います。
一方で、「高学歴なのに仕事ができない」人は、真面目コツコツ型が多い。勉強にしろ何にしろ、親や先生の言うことを素直に聞いて、指示通りに取り組んできたのでしょう。だから、学校のテストのように地道に暗記したり試験範囲を勉強したりすればいいものは、良い点数が取れる。その結果、思考が深くなくても偏差値の高い大学に入れるのだと思います。親や先生の言う通りにするので、家庭や学校での評価も自然と高くなっていたはずです。
学校の勉強を通して、思考力そのものを鍛えているのではなく、答えに対して最適化してきただけなのである。
なのでこのようなタイプの人たちは、自分の考えを持っていなかったり、自分で攻略法を考える習慣が身についていなかったりします。だから、仕事のように正解がないものが対象になると、「やり方を教えてもらわないとできない」「効率の良い方法を考えられない」となって、結果を出せないのではないかと思っています。
そう考えると、子どもの頃から日常的に自分の頭で考えてきた人と、そうではない人の間には圧倒的な差が開いてしまっていると思います。コツコツタイプは単利、地頭タイプは複利で成長していくのです。
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なので、これまで言われた通りに過ごしてきた人が、社会人になって急に「自分で考えろ」と言われてもできないのは当然です。そこから地頭を鍛えようとしても、10代からずっと思考を重ね続けている地頭が良い人に追いつくのは正直難しいと思います。
こうした性格に起因する無自覚の行動・思考により、自問自答を繰り返して自分の意見を持つ習性が身につきます。さらに、日頃から人に説明する機会を多く持つことで、論理的な思考が鍛えられたりしているのだと思います。こうして鍛えられた地頭が、ビジネスシーンに役立っているのです。

地頭を鍛えられる環境に身を置こう

地頭の良さが性格によるものだとすると、「どうにもならないの?」と絶望してしまうかもしれません。しかし、もともと地頭が良い人に追いつくのは難しかったとしても、地頭を鍛えることは可能です。なぜなら、性格だけでなく、「環境」も地頭の良さに影響してくるからです。常に自分で思考して答えを出すことを求められる環境に身を置けば、否応なく鍛えられます。
私が新卒で入社したサイバーエージェントもそんな環境でした。
会社には地頭の良い、仕事ができる先輩方がたくさんいて、「忙しいんだから簡潔に話せ」と言われ続けてきました。また、新入社員時代は「毎日、朝会で何かコンテンツをやれ」と言われました。アドテク(インターネット広告における技術)関連の部署だったので、アドテクを扱ったテーマで毎日紙でプレゼンするのを半年間続けました。ネタを見つけて、興味を持ってもらえるように話す努力を毎日しなければならなかったので大変でした。
しかし、このような環境に身を置くことで、自ずと思考力は鍛えられます。初めのうちは大変でも、日々の積み重ねが確実に地頭の向上につながるのです。
ただ、ここで一番重要なのは、「自分は地頭が良いわけではない」と自覚することです。「自分は頭が悪い」と思っているほうが、自分の現在地点を素直に受け入れられるもの。「オレ、頭良いし」と思っているうちは絶対に努力もしないし、成長もしません。
以前もで「仕事においては他人と徹底的に比較することが大事」といった話をしましたが、「この人は頭が良いな」「すごく仕事ができる人だな」と思う人と自分を比べて、どこにどのような差があるかを理解することは、ビジネスでの成長においては絶対に必要です。人と比べて初めて、地頭が良い人と自分の差がわかります。
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その上で、「地頭が良くなりたい」と思うのであれば、今からでもできる努力をすればいいのです。もともと地頭が良くなる性格をしている、いわゆる“天然”の地頭の良い人には敵わないかもしれませんが、“養殖”の地頭が良い人にはなれます。英会話だって、5歳から海外で暮らしている人には敵わないけれど、20歳からでも頑張れば英語を話せるようになるのと同じです。もし本気で地頭を鍛えたいと思うのであれば、そういった環境に身を置いて、日々トレーニングをしていくしかないのです。
【地頭が鍛えられる習慣・環境④選】 「養殖でもいい。今からでも地頭が良くなりたい」と思う方は、次のことを日常に取り入れて、頭のトレーニングをしていくと良いかなと思います。これらは必ずしも仕事の場である必要はありません。むしろ日常生活で意識できた方が、日常のあらゆる隙間時間を有効活用することで、加速度的に成長できると思っています。 ①ひたすら人に説明する 冒頭の「地頭が良くなる性格」にも書きましたが、人に説明することで「わかったつもり」という状態を回避することができます。話題自体はなんでもOKです。ただ、話す際には聞き手に興味を持ってもらえるように話す必要があり、そのために話を肉付けして面白くしたり、役に立つポイントを織り込んだりすることが求められます。そういったことを意識して人に話す回数を増やすだけでも、かなり地頭が鍛えられるはずです。 ②SNSで発信する SNSの投稿は、自分の考えを言語化して「なるほど」と思われないと「いいね」は得ることはできません。なので、かなり考えて発信しなければならないので、思考のトレーニングになります。また、書き言葉は、話し言葉以上にロジカルエラーは許容されません。文字数制限だってあります。そんな中で思考を整理し、発信することは思考力と言語化力を鍛えることができます。さらにおすすめなのは、実名・顔出しアカウントで発信すること。その方が責任感が出ますし、自分の評価に直結するから必死さも違います。SNSは見ているだけの人も多いですが、それではなかなか成長しません。見る専の人は小利口なタイプが多く、行動が伴わない人が多いです。ぜひ、発信する側に回ってください。 ③ツッコミが入る環境でアウトプットする 上司や先輩など、突っ込んでくれる人がいる環境でアウトプットを続けると、何がダメなのか、どうすればいいかがわかるのでおすすめです。資料でも企画書でも、上司や先輩に見てもらって、どんどんフィードバックしてもらうといいと思います。私は地頭を鍛えるトレーニングすべきだと思う部下がいると、日報を書いてもらっています。週によってテーマを決めたり目的を設定したりして、それに合わせて日報を書いてもらい、突っ込みを入れます。「言葉が無駄に多く話が長い」「具体的なエピソードがなく抽象的すぎる」「シンプルに面白くない」といった感じで、あらゆる角度から指摘を入れます。人に何かを伝える際には、前提を揃え、主張を明確にして情報量を調整する必要があります。それだけでなく何かしらの目的を持って書かなければなりません。書かないといけないから書いている日報は一目でわかります。自分のためだけでなく、読み手のためになる必要があるのです。そのため、日報を書かせてフィードバックすることで、部下の思考力を鍛える一助になると思っています。 ④地頭の良い人と仲良くなって、ダメ出しされまくる 地頭が良い人は、日常的に思考を巡らせています。なので、地頭を鍛えたければ、プライベートでも思考する環境を作るべきなのです。地頭が良い人と仲良くなって、プライベートでもそういった人たちから突っ込まれるような環境を作るのがおすすめ。慣れないうちは「何言ってんだ、こいつ」という顔をされて凹むかもしれませんが、そういった経験を若いうちにしておくのも大事なことです。そうすると、「次は伝え方を工夫してみよう」「この話はみんな興味を持つんじゃないか」などと日頃から考えるようになると思います。また、地頭の良い人の思考回路だったり、語彙を習得することができるので、どんどん言語化力も高まっていくのでおすすめです。


若いうちは、頑固なくらいがちょうどいい

今回「地頭の良さ」について思考を巡らしているうちに、「若いうちは、多少頑固な人の方がいいのかもしれない」と思うようになりました。「頑固=人の話を聞かない」というネガティブなイメージがある一方で、頑固であることは自分の意見を持っているということでもあるからです。若いうちは、人から嫌われない程度に「自分はこう思う」「こちらが正しい方法だと思う」といった主張ができた方がいい。主張を持つということは自分の頭で考え、結論を導き出すことなのです。
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社会人になると、上司や先輩の言うことを聞かなければならないし、社会人として成長する上でも周囲に認められるためにも、素直さは必要になります。社会に出ると、だんだんと自分の考えを主張できる機会は減ってきてしまうので、それが許容される若い時期には自分の意見を持てる人間になっておいた方がいいのではないかと考えました。
自分の経験上、地頭の良さよりも素直さの方が、後天的に身につけやすいと思っています。
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また、自分で考えて意思決定をして、時には失敗する経験をしておくのも重要です。自分で考えたからこそ、「なんで失敗したんだろう」「他にはどんな考え方があるんだろう」と考えるようになります。でも、子どもの頃から素直で「大人の意見を聞いておけばいいや」と思っていると、考えない人になってしまいます。思考しているわけでなく、大人の意見に最適化しているだけなのです。
学生時代まではある程度レールに乗るので、大人の言う通りにするだけでも失敗することも少ないでしょう。短期的にはいいことのように思いますが、それでは思考回数も増えないし、思考の習慣も獲得できません。
地頭が良い人間になるには、まずは自分で考えて判断できるようになることが大切です。自分で判断するには、わからないことは聞いたり調べたり、さまざまなパターンを考えたりしなければならないからです。そうして、思考する回数や知識を増やして、自分なりのベストな答えを導き出す経験をたくさん重ねていく。
若ければ若いほど、地頭は鍛えられると思います。しっかり自分で考えられる力を身につけてください。

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