イヌさんの話、設計者が一方的に責められる構図そのものはつらいし、現場あるあるでもあります。
ただ、反論になって申し訳ないけど、設計論としてはこの整理では明確に誤っています。
引用元の黄色い突起のスイッチガードですら、『規格として』少なくとも長い間ずっと「非常停止の操作性を損なうなら原則NG」という扱いでした。
ここ10年くらいで ISO/JIS も改訂・整理が進んで、「非常停止機器の意図しない動作の防止」という観点が条件付きの例外として明文化された状況です。
ただし 『押しやすさを落としていい』という意味ではなく、あくまで操作性を担保した上での話となります。
この規格内容変更の意図は、「意図しない非常停止が頻発して現場が『押したら怒られる装置』になると、本当に押すべきタイミングで躊躇してしまう」という、より危険な状態を避けることにあると理解しました。
つまり、運用側で『非常停止を使えない装置』にしないための救済措置だと解釈しています。
一方で、そもそも論として『なぜ意図せず非常停止ボタンが押されるのか』という問題に対して、「非常停止ボタンが剥き出しだから」は真因ではありません。
諸説ありますが、『人の動線を加味せず、機器の配置やレイアウトが設計されたことで接触リスクが上がった』結果だという理解です。
つまり、真因は『人の動線を加味した機器配置の評価をしていない』です。
規格の考え方でも、『意図しない操作はまず機器設置で防止する、という優先順位が基本で、他設計方針より優先されるもの』として扱われています。
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私がずっと言われてきたこと、ずっと言い続けることは「ものづくりは規格を前提に成立する」です。
特に安全は、標準化・規格化してはじめて『再現性のある安全』として効力を発揮すると考えます。
なぜなら、中途半端な一過性の対症療法は、逆に事故の芽を増やして後々被害が拡大する要因になり得るからです。
昨今のニュースを見てると、今一度「規格の意味」を設計側は重視すべきだし、運用側も「なぜそう決めているか」の意図理解が必要な時代になってきたと感じます。
しかし、運用側の理解促進は現実的ではありません。
だからこそ、設計の議論は『人の善意』ではなく『規格』で縛る必要があると考えてます。
Quote
生産設備屋のイヌ | PLCプログラミング | ジャンル日本一のYouTube
@enginner_dog
生産設備を20年開発してきて、設計者としては「非常停止はいついかなる時もすぐ押せるようにしなければいけない」という脳みそになっています。
ですが、非常停止カバーをつけたことで、いざという時に押し損ない、ロボットが干渉して破損事故に繋がった事象がありました。 x.com/0816Jimmy/stat…
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