【CP閲覧注意/SS】ガイのヌメルゴンって…

  • 1◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 18:58:26

    絶対抱き着き禁止令出てるはず
    本編クリア後?

  • 2◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 18:59:31

    「わっ! 降ってきた!」

    曇天の中、必死に走るセイカだったが生憎、天候は待ってくれなかったようだ。空から水を浴びせられながら、帰路についていた。
    ホテルZの目前に来ると、黒い傘をさす人影が見えた。
    足音に振り返った少年はセイカをみとめると、笑みを浮かべた。

    「あれ、ガイ何してるの?」
    「よう、今帰ってきたところか」

    モンスターボールを片手に、ガイは雨の中の庭にいた。
    路地裏のホテルZに続いている小さく短いアーケードの中で、ひとまず雨を凌ぐセイカに向かって、彼は雨の中から声をかける。

    「オレのポケモンで、雨がふると喜ぶやついたろ?」

    問われてセイカは少し考えこむ。
    駅前で出会った頃の三匹を除いて、アンジュの前で戦ったガイの手持ちのメンバーを思い出す。
    ニャオニクス、ライボルト、ヌメルゴン、クレベース……。

    「……あ、ヌメルゴン!」
    「正解!」

    粘液まみれのドラゴンポケモンを思い出す。
    セイカの正しい解答にガイは満面の笑みで頷く。

  • 3◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 19:01:05

    「というわけでヌメルゴン! 雨だぞ!」

    ガイは雨の中へボールを投げ込み、ヌメルゴンが出てくる。

    「ぬめ?」

    ヌメルゴンはなんだろう? と言わんばかりに不思議そうな顔をする。しかしすぐに雨に気付き、ホテルZの庭を嬉しそうに徘徊する。
    通った後に粘液の道が出来上がる。

    「たまに雨の日は外に出してやるんだよ、粘液のからだを維持するには雨を浴びる必要があるからな」
    「ヌメラも雨の日しか見ないもんね」

    ドラゴンポケモンの中でも最も弱いヌメラは、粘液が干からびると死に至る。彼らにとって充分な湿度の存在は、生きていくために必要不可欠な条件だ。
    進化して雨の重要性は下がっても、好ましく感じるのは変わらないのだろう。

    「にゅるる!」

    ガイに対して、喜びと感謝を表現しようと思ったのだろうか、どたどたと走り寄って来て、ヌメルゴンはガイに抱きつこうとしていた。

    「げっ!」

    勢いよく迫って来たヌメルゴンを雨の中、彼は反射的に飛び退って避けた。

    「こらっ! いつも抱きついてくるなっていってるだろ!」
    「にゅめ……」
    「オマエの粘液でジャケットを汚すわけにはいかないだろ」

    ヌメルゴンは悲しそうにしょんぼりとする。
    その様子を哀れに感じたセイカは苦笑いをした。

  • 4二次元好きの匿名さん26/02/09(月) 19:02:28

    ヌメルゴン君可愛い

  • 5◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 19:03:07

    ガイのジャケットは彼の母の形見だ。そうでなくても、衣服についたヌメルゴンの粘液を落とすのは、さぞ骨の折れることだろう。
    しばらくヌメルゴンはしょげていたが、思い直したように雨の中の散歩を再開した。嬉しそうな鳴き声を上げている。

    「かわいい、嬉しそうだね」
    「ボールの中じゃ、野生のころみたいに直接水を浴びれる時ってないだろうからな」

    楽しそうなヌメルゴンをもっと近くで見ようと、セイカはアーケードから身を乗り出す。帽子やブルゾンに雨のシミが広がった。
    そんな彼女にガイは持っている傘を差し出す。

    「そのままだとカゼひくぜ? 入れよ」
    「あ、えっと……」

    そのあとの状況に対して全く意識していないのか、それともわざとなのか、当然のようにセイカに自分の持つ傘に入るよう勧める。
    あからさまに躊躇うセイカにガイは怪訝そうな顔をした。

    「早くしろよ。こうしてるあいだに、オレだってカサに入ってないとこが濡れるんだ」
    「じゃ、じゃあ……遠慮なく」

    承諾する返答に、ガイは表情を緩めた。
    セイカは少し緊張した面持ちで、傘に入る。
    すると、石畳に残るヌメルゴンの粘液の道に足を取られた。

    「ひゃっ!?」
    「わっ!?」

    よろめいて、前のめりに倒れそうになるセイカ。
    それを咄嗟にガイは受け止めた。

  • 6◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 19:04:53

    「大丈夫か?」
    「う、うん……ありがとう」
    「オマエ、旅行カバンの時といい、抜けてるとこあるよな」

    にっと笑って、ガイはセイカを揶揄う。
    互いの呼吸が感じられるほどの距離。
    揶揄われた恥ずかしさと、距離感の近さのその両方でセイカの頬はみるみる赤くなる。
    しかし、二人のそんな様子をヌメルゴンは快く思わなかった。

    「ぬるめぇ!!」
    「! ガイ、離れて!!」
    「なっ!?」

    ガイを突き飛ばしたセイカの身体が、次の瞬間、毒の粘液に包まれる。
    毒液が彼女の服をまだらに染める。
    出来るだけ吸わないよう、セイカは目を閉じ息を止めた。それでも皮膚からも浸透するのか、手足にひりつくような感覚が出始める。

    「ヌメルゴン!! なんでセイカに《どくどく》なんて使った!?」
    「うにゅ……」

    叱責を受けてヌメルゴンは身を屈める。

    「ガイ、ヌメルゴンを責めないであげて……たぶん、羨ましかったんだよね? なついたヌメルゴンは大好きなトレーナーに抱きつくから……」
    「にゅ〜……」

    ヌメルゴンはぬるぬるの涙を流しているのか、その足元に雨とは違う、粘液だまりを形成していく。

  • 7◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 19:06:21

    その主張は、セイカは許されて何故自分は駄目なのか、といったところだろう。ガイが何故抱きつくなという命令を出しているのか、あまり理解出来ていないようだ。
    そんなヌメルゴンの有り様に、ガイは溜息をついた。

    「オマエの気持ちはわかった、けど人間に技を向けるな。そうでなくてもセイカは仲間なんだぞ」
    「ぬりゅ……」
    「とりあえず今日はボールに戻れ……セイカ、大丈夫か?」

    意気消沈しているヌメルゴンをボールに戻すと、ガイはセイカに向き直り様子を見た。

    「う、うん……」
    「けど、顔色悪いぞ?」
    「だい、じょうぶ……」

    答えながら足元から崩れ落ち、セイカはその場でへたり込んでしまった。
    息苦しさと吐き気がある。
    気持ち悪い。

    「おい!?」

    ガイに支えられて倒れ伏さず済んでいるが、足に力が入らずセイカは立つことができない。
    彼女の意識は朦朧としており、目の焦点は合っていない。

    「くっそ! 人間にポケモン用のどくけしなんて効かないだろうし……」

    もしも、ポケモン用の薬が人間にも有効であったなら、暴走メガシンカへの対応はもっと楽なものであっただろう。

  • 8◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 19:08:05

    雨を受けて、毒の粘液がセイカの服の上で染みを広げる。
    今この場にはガイしかおらず、デウロはダンススクールから帰っていない。ピュールも出掛けたままだ。

    「スマホロトム検索! “人間が《どくどく》を浴びた時の対処法”!」
    「《どくどく》を浴びてしまった場合、すみやかに浴びた猛毒を洗い流してください。時間が経過するほど悪化する可能性があります。完全に洗い流したあとも体調が優れない場合は、医療機関への受診をおすすめします」

    音声認識に反応したスマホロトムが、すぐさま該当する答えをはじき出す。
    提示された検索結果にガイは動揺した。

    「洗い流すっていったって……」

    迷っている間もセイカの息は荒くなっている。顔は真っ青だ。
    舌打ちして、ガイは自分のジャケットを脱ぎ、ヌメルゴンとは別のモンスターボールを投げる。

    「ニャオニクス! ジャケットを運んでくれ、頼んだぞ!」
    「んにゃ!」

    ガイのジャケットをサイコパワーで受け取るニャオニクス。
    透明な力で保護されたジャケットは、虚空に浮かんでも雨に濡れる様子は一切ない。

    「セイカ、少し我慢しろよ」

    言いながら、ガイはセイカを自分の背に覆い被させる。
    負ぶさった彼女からの荒い息が耳に当たり、ガイは一瞬どきりとしたが、気を取り直して彼女を背負う。

  • 9二次元好きの匿名さん26/02/09(月) 19:11:28

    多分ホテルの中でも出さないだろうしちょっと不便そうではあるよねヌメルゴン

    それ言うと重量級のクレベースもそうなんだろうな

  • 10二次元好きの匿名さん26/02/09(月) 19:14:11

    ガイタウの手持ち結構好きだからss嬉しい

  • 11◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 21:22:26

    室内にセイカを運ぼうとホテルZの正面扉の前に来ると、扉は独りでに開いた。
    後ろからちょこちょことニャオニクスが付いてくる。彼のサイコパワーの力だろう。
    ニャオニクスの補助を受けながら、セイカを2階に運んだガイは、この後どうするべきか迷っていた。

    (さすがにオレの部屋に連れていくのはマズいだろ……)

    しかし、202号室はセイカが帰宅したばかりであることを考えると、鍵を開ける必要がある。
    ニャオニクスにジャケットを自室に運ぶよう指示すると、ガイはエレベーターホールで一度セイカを降ろした。

    「悪い、ポーチ探る」

    セイカからの返事はない。
    返答不可能なほど衰弱しているのか、それとも気を失ってしまったのか、今の様子からは判断できない。

    「……あった」

    202号室の鍵を見つけると、ガイは部屋の鍵を開け、扉を開放する。
    改めてセイカを背負い直し、彼女を202号室の浴室まで運んだ。

  • 12◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 21:24:42

    (なんで、こんな……)

    状況になっているのだろう。ヌメルゴンに雨の散歩をさせようとしただけなのに。
    浴室にはアンティーク調の他の調度品と同じく、古風な猫足のバスタブが備え付けられている。
    ガイはセイカをバスタブに降ろして帽子を取り、浴槽の中で寝かせた。そして、靴も靴下も取り去っていく。

    「……」

    改めてセイカの状態を確認すると、特に首から胴体の範囲に被害が甚大だった。

    (ジャケットの下のシャツにまで染み込んでやがる)

    ブルゾンの形状のおかげか、肩から腕にかけては毒の侵入は最小限に抑えられているようだが、前が開かれていたため、胸部から腹部にかけては薄い布地のオフショルダーシャツによる、気休め程度の防護のみになってしまっていた。

  • 13◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 21:27:32

    「セイカ、悪いな。あとで殴ってくれていいから」

    言いながらブルゾンを脱がして、その下のオフショルダーシャツの裾を捲り上げる。腹部にはどどめ色の粘液がびっしりとこびりついている。雨のせいもあってか、服の下にかなり浸透しているようだ。粘性の高そうな見た目に反して、浸透しやすい性質なのだろう。
    どろどろとした汚泥にも見えるそれは、セイカの身体を横断するように上下に続いている。
    下はワイドパンツの中へ、上はスポーツブラの中へ向かって。

    (下着の中もかよ……)

    ガイにとって唯一良かった点は、動きやすい格好を好む彼女らしく、着用していたのが複雑な構造の女性下着ではなかった点くらいだった。

    ガイは一度浴室を出ると、大判のバスタオルを数枚抱えて戻って来た。
    普段はリネン室の肥やしになっているそれを、タイルの床に置く。
    そして決心が付かず、しばらく考え込んでいたが……やがて、ガイはセイカの背に周り手を上げさせて、オフショルダーシャツの裾を掴んで身体から脱がす。

  • 14二次元好きの匿名さん26/02/09(月) 22:56:04

    こう言う概念好きすぎる。

  • 15二次元好きの匿名さん26/02/09(月) 23:24:37

    神SSスレだ、最高です

  • 16◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 23:35:21

    バスタオルを手にし、浴槽の上を橋渡にして目隠し代わりにする。
    その下で、シャツと同じ要領でスポーツブラを引っ張り上げる。
    身体の凹凸のせいで引っかかり、仕方なく脇の下あたりで裾を伸ばして広げ、もう一度引き上げる。
    正面側で強い阻害があったが、それなりの振動の後はするりと抜け出た。勢い余ってタオルの橋が崩れてしまう。

    「!!」
    (見るな見るな!!!!)

    目を逸らして、手探りでバスタオルを掛け直す。一度でも見てしまったら、永遠に脳内でちらつくだろう。
    どうにか、見るべきではない部分を覆い隠し、上は毒の侵入した部分を露出できた。

    (下……は)

    もちろんそちらも侵されている。

    「だー! もうこうなりゃヤケクソだ!」

    バックルに手を掛け、ワイドパンツからベルトを抜き去る。ベルトとポーチを浴槽から取り上げると、ワイドパンツのファスナーを降ろした。
    腰回りが緩んだのを確認すると、そこをタオルで覆って見えないようにしながら、膝の下を腕で支えて持ち上げ、足からワイドパンツを引っ張り出す。
    何度か足に引っかかり時間は掛かったが、脱がすことはできた。
    セイカが身につけている衣服はあと一枚だけだ。

  • 17◆P6.6BtYjuM26/02/09(月) 23:37:43

    (いや、いくらなんでもそこは……)

    しかし、そこに毒の粘液が残っているなら、除去しなくてはいけない。
    たとえ残っていなかったとして、このまま水を浴びさせても、濡れた布は身体を冷やす原因になるため、いずれは取り去る必要がある。

    ここまで来た以上、さすがにガイもそれほど躊躇わなかった。
    タオルの下の太ももがあるだろう辺りに手を差し込み、布の端を指に引っ掛ける。
    右と左を交互にずり下ろすが、途中でつっかえた。セイカの身体の下でつかえているようだ。

    ガイは軽く舌打ちしてから手を奥にいれ、手探りでつかえている部分を取り外す。外す時の感触がとても柔らかかったことは、考えないようにした。
    最後の一枚を足から脱がし終えると、それをガイは見ないよう浴室の隅へ放り投げた。

    シャワーヘッドを掴んで浴槽の中に温水を流す。排水栓は閉めていないため、水は貯まらず、浴室内の排水口へと湯が流れ出る。
    バスタオルの橋の間から見える腹部にぬるま湯を当ててみるが、粘着質な紫は水圧に震えるくらいでセイカの身体から離れようとはしない。

    「これ、もしかして本当に洗わないといけないやつか?」

    思わず声に出る。
    石鹸などの界面活性剤ならば、脂肪分の多いベタついた汚れを落とせる。しかし、対象は他人の……しかも異性の身体。

    「マジかよ……」

    ガイは座り込んで、頭を乱雑に掻いた。
    シャワーヘッドからは勢い良く湯が流れ出ている。

  • 18二次元好きの匿名さん26/02/10(火) 00:11:41

    良…神です

  • 19二次元好きの匿名さん26/02/10(火) 01:11:27

    神すぎる…本当に大好きです…

  • 20二次元好きの匿名さん26/02/10(火) 07:02:18

    続き楽しみに待ってます

  • 21◆P6.6BtYjuM26/02/10(火) 11:43:23

    ガイはボディスポンジを手にして、アメニティーとして備えられている淡い香りの石鹸を取り、水を張った洗面台に両者をつけて泡立てる。

    (泡をスポンジで当てるだけだ、当てるだけ)

    考え込みながら泡立てていたためか、いつの間にかスポンジの倍の大きさの泡が出来上がっていた。
    泡を携えたスポンジを片手に浴槽の方へと戻ると、ガイはバスタオルの間から手を差し込み、毒々しい粘液をさする。軽くではさすがに落ちないようだが、少し力を入れると粘液は流れ落ち、白い素肌が見えてくる。
    その様子にほっとすると同時に、毒とはあまりに対照的な白さの腹部にガイは羞恥心を覚えた。

    そのまま、腰に手を伸ばし見えている背中側を洗う。
    セイカの顔色は相変わらず優れない。

    腰回りを洗い流し、少し上を目指す。
    白い腹部の上、肋骨に薄っすら二つ影がある。
    見たい。

    (なに考えてんだ!)

    スポンジを浴槽に投げ捨てて、両頬を思いっ切り叩いた。
    ぱぁん! と鋭い音が浴室に響き渡る。
    セイカの足元で、シャワーヘッドは変わらず水音を騒がせている。

  • 22◆P6.6BtYjuM26/02/10(火) 11:45:26

    「ってぇ……」

    手に残っていた泡が、振動で手を離れふわふわと飛ぶ。
    叩いた手も、叩かれた頬も、痺れるような痛みが広がる。
    これまで幾度となく同じ動作で自身を奮い立たせて来たが、今までで一番強く叩いたと思う。

    (考えるな、なにも。考えるな……考えたらダメだ)

    今優先すべきことに集中しろ。
    青い顔のままのセイカをもう一度見て、少し頭が冷えた。

    浴槽の中のスポンジを拾って、握る。溢れた泡がぼたぼたと落ちる。
    セイカの背後に回って、タオルの橋を引き上げる。
    首から下がタオルで覆われている姿は、ヘアサロンで施術を受けるかのようだ。その下が、裸体であることを、ガイは思考の隅に追いやる。

    首側とは反対側の端から、タオルの下に手を入れ鎖骨付近であろう位置から身体にスポンジを当てて擦る。見えないからか、スポンジ越しであるのに骨の凹凸をやけに感じる。
    だらだらと泡が、セイカの腹部に向かって流れる。
    臍を通過して腹を伝う泡の様子から、タオル下で泡が身体をなぞる動きが想像されて、ガイは舌打ちした。

    (落ち着け。触らない、触らなければ大丈夫だ)

  • 23◆P6.6BtYjuM26/02/10(火) 19:34:38

    言い聞かせて、手を鎖骨の下へと動かす。
    ふにゃりと思った以上に抵抗なく、押さえられてそこが形を変えるのが伝わり、手が止まる。
    顔が熱くなるのを感じる。

    (無理だろ……こんなの……!)

    ざあざあとシャワーの音が煩い。
    否が応でも、見えなくとも感触でわかるその肢体を意識してしまう。
    もういっそ好きに暴いてしまったほうが楽だろうか?

    (ダメに決まってるだろ)

    首をもたげた本能の囁きを一蹴して息を吐く。
    意を決して、スポンジを動かす。モンスターボールほどの膨らみのその左側を上からなぞり全体に泡を付け、下から今度は持ち上げるように洗う。
    むにゅむにゅと形が難なく変わり、時折、それについているであろう先端が手に当たる。
    それが手に当たるのを厭い、先端をスポンジの下にして押さえる。

    「ぅんっ……」

  • 24◆P6.6BtYjuM26/02/10(火) 21:00:40

    今度はセイカの悩まし気な声に驚いて手が止まる。
    そっとスポンジを動かしてみる。

    「ふぁ……」

    艶を感じさせるような声が断続的に響く。
    毒の影響で神経が過敏になっているのだろうか?

    (いやいやいや! おかしいだろ、これ!)

    傍目からの絵面は、さぞ如何わしく見えることが容易に想像がつき、ガイはスポンジをそこから離す。
    困惑により作業を中断し、目を泳がせながらしばらく逡巡した。一度首を強く振る。
    そして歯を食い縛り、もう一度スポンジをそこへと、手を伸ばす。

    (オレのせいなんだ、ためらってる場合じゃない)

    手持ちを御し切れなかったことは明確な失態だ。
    これでセイカに何かあればトレーナーとして落第である。

    「んんっ……」
    漏れ出る声がガイの身体に響く。

    (考えるな、考えるな……)

    十分にスポンジを這わせたであろう左側を離し、右側を同様に扱う。
    スポンジで押さえて先端に触れないようにするか、刺激しないようにして声が出るのを防ぐか、一瞬迷い……押さえる方を選択する。

  • 25◆P6.6BtYjuM26/02/10(火) 21:02:03

    「ぅあ……あっ」
    ぬるぬるの泡塗れのそれを擦る。
    粘液が乾いてこびりついているのか、他と違いごつごつとした部分がある。

    「ん!……ぃぁ……はぁ」
    摘もうとしてもとれず、仕方なく周囲を揉むように擦る。
    崩れたのか、少しずつ剥がれていく。

    「んっ……ぅんん……ゃっ」
    ぐにぐにと形を変えて浮かせる。
    確実に剥がれていくが、一度には取れず進捗は芳しくない。
    焦って力が籠る。

    「あっ……ぁあ……ぁんんっ!」
    一際声が大きくなり、セイカの足をすり合わせる動作に、はっとする。
    いつの間にか、固着していた部分の感触は無くなっており、一心不乱にそれを弄んでいたことに気付く。
    スポンジを取り落とし、耳まで赤い顔でガイは口元を押さえた。

    (もう勘弁してくれ……)

    しかし作業はまだ終わっていない。
    問題の毒液を流し、除去できているのか確認しなくてはならない。

  • 26二次元好きの匿名さん26/02/10(火) 23:11:41

    えっちなガイセイはいくらあっても良いですからね

  • 27二次元好きの匿名さん26/02/11(水) 02:45:36

    ガイの理性が崩壊寸前なのが大変美味しゅうございます

  • 28二次元好きの匿名さん26/02/11(水) 10:25:41

    ガイよ、どうする

  • 29◆P6.6BtYjuM26/02/11(水) 12:12:42

    タオルで隠したままのセイカの上半身をお湯で流すと、ガイはその場を離れ洗面台に移り、屈んで蛇口から捻り出した冷水をそのまま頭から被った。
    顔を上げて首を振り、冷水を飛ばす。顔に残った水気は手で拭った。

    (なにやってんだ……)

    完全に乱れた髪をかき上げる。ぽたぽたとタイルに水が滴り落ちる。
    ふーっと息をついた。
    この間の記憶がセイカにあるかわからないが、もしも憶えていた場合は報復を潔く受けるべきだろう。

    「にゃお」

    鳴き声に振り返ると、目の前に洗濯したてのバスタオルが浮いている。
    その向こうには、ガイのニャオニクスが読めない表情のままこちらを見つめていた。ジャケットの運搬を終えてきたようだ。

    「ありがとな、ニャオニクス」

    ガイはふっと微笑んでバスタオルを受け取り、ニャオニクスをボールに戻す。

  • 30◆P6.6BtYjuM26/02/11(水) 12:14:13

    髪を拭き、改めてセイカを見る。
    顔色は心なしか、多少良くなったように見える。まだ上半身は確認していない。
    上半身を改めるか、下半身に着手するか。

    (どっちにしろ地獄だな……)

    スポンジ越しとはいえ、手に先程の感触が残っている。
    それを振り払うように固く握りしめた。
    セイカの身体を冷やさないように、シャワーからはお湯を出しっぱなしにしてある。

    (上に残っててやり直しになるのはな……下が終わってても上を流して、下にまた付くこともあるし)

    何度も見ることになるのはできれば避けたい。
    浅い息を相変わらず続けているセイカに謝ろうとして……やめた。

    (今更だな)

    言い訳じみているように思えた。
    ここで謝るくらいなら、最初からするなという話になる。そもそも、今の彼女は気を失っているも同然だ。
    本当に謝るなら全て終わってからにするべきだろう。
    上半身を隠すタオルを剥ぎ取るか迷い、結局その勇気は出ず、しかし状態の確認のために中を覗き込む。

  • 31二次元好きの匿名さん26/02/11(水) 19:01:48

    保守
    ガイのニャオニクスが可愛い

  • 32◆P6.6BtYjuM26/02/11(水) 21:19:07

    (……)

    少しの間の後、そこから顔を上げて視線を引き剥がし、ガイは自身の顔を遠慮なく殴った。
    ひどく鈍い音がした。
    口の中に血の味が広がる、切ってしまったようだ。鉄の味が不快で、排水口に向かって血液混じりの唾を吐く。
    見た光景について考えないようにしながら、今度は念のためセイカの背中を改めるため、彼女の肩を支え少し身を起こさせる。

    なだらかな背に、背骨の筋がまっすぐ通っている。すべりの良さそうな肌は水の被膜に覆われて、浴室の灯りを照り返している。
    ごくりと生唾を飲み込んでから、首を振り邪念を霧散させる。
    見たところ上半身にはもう、あのどどめ色の粘液は付着していないようだ。

    おかしな誘惑を受けながらも、当初の目的は済ませた。
    問題は、

    (こっからだよ)

    ガイは盛大に溜め息をついた。
    とりあえず、腹部周辺は後回しにして、足から洗うことにする。
    浴槽の中に転がされたままだったスポンジを拾い上げ、今度はセイカの足側で屈む。
    まだらに粘液が付着する足は、そのような柄のあるタイツを履いているようにも見える。
    ふくらはぎを手に取り、足にスポンジを添えた。

  • 33◆P6.6BtYjuM26/02/11(水) 21:21:07

    すらりと伸びる足は、日頃からワイルドゾーンを駆け回っているためか、外観より筋肉質だった。
    きめ細やかな肌を指先で撫でると、心地よいほどなめらかだ。すべすべと手の中を滑るふくらはぎの感触が癖になりそうになる。力を入れると程よく弾力がある。
    先程見たあれも同じかそれ以上……?

    (だから考えるなって……)

    詳細を考えないようにしていた光景が、脳内に浮かび上がりそうになり、それを抑え込む。
    足をスポンジで擦ることに集中しようとする……が、白い柔肌に問題の瞬間がちらつく。
    顔がバスタオルで隠された形となっていたことが、より扇状的な光景に見えた。

    ガイは唇を噛んで、痛みでそれを忘れようとした。
    口の端から赤が伝う。

    (思い出したくねえのに……いっそ泡まみれにすれば見なくてすむか?)

    それはそれで問題があるように思えたが、今のガイは最早視界を少しでも多く隠してくれる方が助かる。
    もう残りは一番避けてきた場所のみになるのだから。
    足をある程度洗い終えると、シャワーで流す。綺麗な足だな……と思い、またあらぬ方向へと進もうとする思考をそこで押し留める。

  • 34◆P6.6BtYjuM26/02/11(水) 21:23:06

    浴槽の排水栓を閉め、シャワーで中に湯を張る。
    ガイはここで作業を終えたくなってきたが、相手は時間経過で悪化する猛毒だ。後ほど悪影響が出ないことも否定しきれず、結局は続行を選択するしかなくなる。

    ある程度温水が貯まったところで、スポンジに残る泡を絞り出し、腹部に落とす。
    そして再度スポンジと石鹸に水を含ませ、泡立てる。
    手からこぼれ落ちた泡が、セイカの体の上に積み重なる。

    「……」

    単純作業に入ると、どうしても思考が勝手気儘に暴れだす。
    肩幅が狭くて女らしいなとか。ワイルドゾーンに入り浸っているのに肌が白いなとか。うなじも白くて綺麗だなとか。細そうに見えて割と肉付きがいいなとか。出るとこちゃんと出てるのにそれでいて腰は細くて……。

    (やめろ!!)

    ごんっと浴槽の端に頭を打ちつけ、悶々とした思考を中断させる。

    「〜っっ……!」

    思った以上に強く打ちつけてしまったため、額から頭へと痛みが響く。
    念のため手の甲で額を拭ってみたが、出血は起こってはいないようだ。

    (そういう目で見るな! オレたちはまだ……)

    ガイは再び泡の増産に取り掛かった。
    響く頭痛が今度こそ作業への集中を促した。体を覆うことができる程度の泡ができたところで、泡立て作業に区切りをつける。

  • 35二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 01:01:05

    「まだ」ですか~、めっちゃ耐えてるな

  • 36二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 05:38:57

    ガイが「こらえる」と「がまん」を連発してるのが紳士ですね
    しかしこれからどうなるのか⋯

  • 37二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 12:18:47

    保守

  • 38◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 12:54:00

    浴槽の水面は完全に泡で覆われており、泡風呂といった様相だ。
    タオルの橋の間に手を入れ、泡を拡げる。腹部から太腿に向かって泡を被せた。
    十分な泡を拡げられた所で、下半身を覆い隠していたタオルを外した。腰の辺りから太腿が泡で覆われている。
    泡の中に握ったスポンジを沈め、下腹部を擦る。泡の中に紫が滲んでいく。
    太腿を掴んで体を浮かせ、裏側の臀部の方へ腕を伸ばす。泡で覆ったおかげか、上半身に比べるといくらか作業は進めやすかった。
    しかし、太腿にスポンジを当てたところで気付く。

    (またかよ……)

    太腿の内側辺りに、上半身と同じく粘液が固着しているようだ。
    こびりついた粘液は足先にもあったのだから、特殊な状況ではない。ただ……場所が場所なだけに、よりにもよってとは思ってしまう。

    とりあえず、先にすぐ済ませられるところから洗う。
    太腿を洗い、その付け根まで来たところで……足の間はどうするのか?

  • 39◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 12:56:03

    (それは……いや、でも……)

    これだけ侵入していたのたから、毒が付着していない保証はない。だが、そこは他の場所とは訳が違う。
    本来なら如何なる相手も許可なく接触は許されない。
    不可抗力を理由に、このまま続けていいものなのか?

    (それこそ今更だろ!)

    やりたくてやってるわけじゃない。
    あくまで事態の責任を取るためもので、他意はない。
    普段、見たくても見られないようなものは見れたが。

    (それは関係ない!)

    不測の事態であったとはいえ、セイカのことを考えれば申し訳ないことでは?
    むしろ介抱しているのだから、褒められるべきことでは?

    脳内の理性と本能とで形成された擬似的な人格が、それぞれ好き勝手に騒ぐ。

    (うるせえ! いま一番大事なことは何だ!)

    セイカを助けること。
    満場一致だった。
    受け入れ難い現実を前に崩壊しかかった精神を、なんとか一纏めにし作業の再開を図る。

  • 40二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 18:09:26

    うーん精神力が強い

  • 41◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 21:23:38

    肝心の場所で泡の層が薄くならないよう、気を使いながら足の間を洗う。太腿の付け根の、内側の方へ向かってスポンジを滑らせる。
    何度か繰り返したところで、セイカは物憂気な様子で足をすり合わせた。
    悪いとは思いながらも、ガイはその足を無理矢理こじ開け、その内側にスポンジを入れる。

    「ぅうん……」

    敏感な部分に触れるのか、またセイカの口から声が漏れる。
    艶かしい声がガイの体に異様に響いた。耳栓があるなら、今すぐ使いたいところだ。

    「ぁ……はあ……」
    「……」

    「やぁ……んんっ」
    「……」

    「……ぅぁ……ぁっ……あっ……」
    「……くっ!」

    耐え切れなくなり、ガイは勢いよく立ち上がった。
    スポンジを捨ててシャワーヘッドを掴み、浴槽の外で冷水を激しく出させ顔に浴びる。タイルの床に水溜りが広がる。
    肌寒く感じてきても、しばらくガイは冷水を浴び続けた。

  • 42◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 21:25:45

    「はあ、はあ……」

    甲高い音を立てて蛇口を止め、荒い息を吐いた。
    洗面台のフチに置いたままだったバスタオルを拾い上げ、顔を押さえる。

    (拷問かよ……!)

    声によってどうしても集中が途切れてしまう。

    2度も水浴びに付き合わされ、水を存分に吸い込んだシャツが、肌に貼り付けて気持ち悪い。
    シャツを脱ぎ、タオルを首にかけて吸い込んでいる水を絞り出す。びちゃびちゃと水音が騒ぐ。外気に上半身が晒されて、くしゃみをしそうになり、もう一度タオルで顔を押さえた。
    寒気によって多少なりとも思考が落ち着いた。
    固く絞ったシャツをバスタオルとともに足元に転がす。

    浴槽の中を見ると、またもセイカは足を閉じてしまっている。
    仕方なく、彼女の片足を持ち上げ、自分の肩に引っ掛ける。かなり際どい体勢である自覚はあったが、ガイの感覚は既に麻痺していた。
    スポンジを拾い足を開かせて、もう一度内側を洗う。

  • 43◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 21:28:00

    「ぃあっ……ふ、ぅ……」

    スポンジで足を擦られるのに合わせて、セイカが身じろぎする。
    足を下ろそうとするのを、スポンジを持たない手で押さえ付ける。

    「我慢しろって……オレだって我慢してるんだ……!」

    少しでも早く終わらせようと、へばり付いた粘液を少し強めに擦る。しかし、乾いた粘液は相変わらず、すぐには取れてくれない。

    「……ぁっ……ゃっ……ん」

    代わりに速くなったガイの手の動きに合わせて、セイカが身体をびくつかせる。

    「……ひぁ……んんっ……ぅあんっ!」

    喘ぎ声に合わせて、セイカは身体をくねらせる。
    ずるっとセイカの足が浴槽に落ちる。それに引っ張られてガイは体勢を崩した。

  • 44◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 21:30:03

    「うわっ!」

    浴槽に頭から入りそうになって踏み止まろうとしたが、自分が先ほど床に撒いた水で足を滑らせ、体を支えようとして意図しない方向に手を入れてしまった。
    くちゅっという音がしてやけにぬかるんだ温かい肉に触れる。セイカの身体がビクッと跳ねた。
    一瞬にしてガイの顔は赤くなり、次の瞬間には一気に真っ青になった。
    手を慌てて引っ込める。

    (え……これって……)

    引っ込めた指先に、泡とも毒とも違うぬるりとした粘液が付いている。
    毒液と比べれば粘性は高くはないが、滑りのある液体。無色透明。
    それが何か察しがついて、ガイはおもわず後退る。浴室の冷たい壁が背中にぶつかった。 
    今までの一連の出来事を思い出す。

    ガイは直接ではないが、散々セイカの体を触っていたことになる。
    そして、何度か彼女は足をすり合わせる動作をしていた。声だって出ていた。
    それはつまり……。

    (……殺されても文句いえねえな)

    体のあまりの熱さに、吐く息にも火炎が含まれているように思い、ガイは自分の口を塞ぐ。
    そして、ずるずると背中で壁を擦りながら座り込んだ。
    不可抗力とはいえ、結果的にセイカに無体を強いた事実に頭を抱えていた。

  • 45◆P6.6BtYjuM26/02/12(木) 21:32:31

    誠に勝手ながら、諸事情とここまで書いて正気に戻ってしまったので、明日の投稿はありません


    如何わしいSSを投下するスレとして認知されてきてしまっているので、そろそろ自重すべきかどうしたものか……

    最終的にとはいえ半裸の男の子が全裸の女の子の身体を洗う……うん


    正直、続き必要でしょうか? >>46 >>47

    また血迷うまで少しだけお時間を頂くかと思いますが……

  • 46二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 21:36:51

    存分に血迷ってほしい

  • 47二次元好きの匿名さん26/02/12(木) 22:11:34

    スレ主よ正気に戻らないでくれ!それで救われる命がここにある!

スレッドは2/13 08:11頃に落ちます

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