選挙に挑むこと17回、ドクター・中松が97歳になって選挙を憂う「パフォーマンスで選ぶなんて愚かだね」
8日に投開票を迎える第51回衆議院選挙には、1284人が立候補している。選挙と言えば「フライングシューズ」を駆使するなど奇抜な発想で17回の選挙戦に挑んできたドクター・中松氏が思い浮かんだ。会いに行ってみると、97歳になった彼は、昨今の選挙を憂いていた。「単なるパフォーマンスで選ぶなんて、全くStupid(愚か)だね」と。(デジタル編集部) 【写真】自身が開発した「フライングシューズ」で飛び跳ねる中松氏
供託金、没収総額は「計5000万円超」
「選挙では、まず『人物』を見るべきだ。立候補者の経験や経歴、この人が選ばれた時に本当にみんなのために仕事をする人かどうか、よく見てほしい」。中松氏は選挙への考え方をそう語った。だからこそ、「私の価値を分かってもらえていない」と自身の選挙結果には納得していない。
肩書は「国際創造学者」だ。灯油ポンプ、自動パチンコなどの発明や、イグ・ノーベル賞の受賞など「地球上で最も偉大な人と称される」とも自身を紹介するが、1991年以降、都知事選に8回、参院選に6回、衆院選に3回、計17回の選挙に挑んで一度も当選したことはない。
得票率は最も高くて5%。10万票を獲得しても当選には遠く及ばなかった。立候補に必要で、一定の得票がなければ没収される200万(当時)~600万円の供託金は、これまで全ての選挙で没収された。92年の参院選では、自身が率いた新党「発明政治」で候補者全員分の供託金を負担したこともあり、没収総額は「計5000万円超」に及ぶ。
その費用は、自身の発明事業や出版、イベント開催、経営する会社のコンピューター関連事業などから捻出してきたという。2024年には、がんを克服し、10年ぶりに96歳で都知事選に出馬したが、56人中11位に沈んだ。この時も300万円の供託金を没収された。「衆愚政治の犠牲となってきた」と淡々と振り返る。
今も発明を続け、特許を申請する日々。週に2回ジムに通い、水泳やトレーニングで体を動かす。牛肉100グラムのステーキを平らげ、インスタグラムやX(旧ツイッター)などSNSも頻繁に更新する。今回の衆院選は期日前投票済みだ。2年後の東京都知事選にも出馬の意向を固めている。選挙への熱も健在だ。