【創作羞恥小説】銭湯での露出体験

大学生

「やってしまった…。」

お風呂が大好きな私。銭湯にもよく通っていた。
その日も一通りお湯を楽しみ、服を着るためにロッカーの前へと向かっていた。

「鍵が…ない…。」

この銭湯のロッカーはオートロック式。
どうやら私は、スマホをしまう時に鍵まで一緒に中へ入れてしまったようだった。
うっすらとした記憶が、妙にリアルな後悔としてよみがえる。

「なんで古き良き銭湯なのに、ここだけちょっとだけハイテクなのよ…。」

現在、閉店まで残り三十分。館内には私しか客はいない。
手元にあるのは、体を洗うときに使った小さなタオルが一枚だけ。
この時間になると、番台さんが一人で片付けをしているらしい。

「仕方ない、番台さんを呼ぶか…。」

幸い、脱衣所には内線電話があり、すぐに応答があった。
呼び出しを終えた私は、体のどこを隠すべきかで頭がいっぱいだった。
胸か、股間か――そんなことを考えているうちに、番台さんがやってきた。

「いやいや、オートロックにしてから、中に鍵を入れちゃうお客さん結構いるんだよね。前のに戻そうかな。」

そう言いながら、ニコニコと笑顔で近づいてくる。

――あ、隠しそびれた。

番台のおじさんは、私の体をちらりと一瞥しながら、鍵をガチャガチャと回し始めた。
しかし、どうやらロッカーの鍵が複数あるらしく、どれが合うのか分からないようだった。

「ごめんね、マスターキー折れちゃってさ。今はサブの鍵で一つずつ試すしかないんだよ。」

そう言うと、またこちらをちらりと見た。
私はというと、すでにタオルで隠しそびれた手前、いまさら慌てて隠すのも変だと思い、右手にタオルを持ったまま両手をだらんと下げて立ち尽くしていた。

服を着た男性の前に、全裸で立っているという状況。
にもかかわらず、おへその下あたりがきゅんきゅんと騒がしい。
なんだろう、この変な感覚は――。

「ごめんね、この鍵束じゃなかったみたいだ。もうちょっと待っててくだされ。」

だったらタオルくらい貸してくれてもいいのに――と思ったが、
そもそも悪いのは私なので、何も言わずに耐える。

再び番台のおじさんが別の鍵束を持って戻ってきた。

「二分の一なんだけど、いつもは一発で当たるんだよな。今日はちょっと日が悪かった。」

そう言って、かっかっかと笑いながら鍵を差し込む。
ようやくこの羞恥から解放される、そう思ったその時だった。

「しかし最近の若い子は、下までツルツルなんだな。」

……とんでもないセクハラだった。

ちらちらと視線を向けていたのは、私のツルツルに処理された股間――いわゆる“パイパン”だったのか。

ムッとしたが、ここで怒って場を悪くするのも大人げない。
なにより、昔ながらのこの銭湯は気に入っている。また来たいとも思っていた。

「そうなんですよ。今の若い女の子の流行りですね。」

私はそう言って、あえて体の向きを変え、番台さんの視界に全身を見せつけるように立った。
その瞬間、おへその下が再び、きゅんと締め付けられるように疼いた。

この感覚は、一体なんなのだろう――。

「はは、いいものを見せてもらった。湯冷めしただろ? もう一回浸かってきなさい。お代はタダでいいぞ。」

そう言い残して、番台のおじさんはまた、かっかっかと笑いながら脱衣所を去っていった。

私は素直にもう一度湯船へ向かい、じっくりと体を温めることにした。
そして、ふとした拍子に股間へと手を当てたとき――

「嘘、濡れてる…。」

指先にはっきりと、ぬるぬるとした感触が伝わってくる。

もしかして――体を見せつけたことで、私…?

「いやいや、そんなわけない。そんなの、変態じゃない…。」

湯気の立ちこめる浴室の中で、自分の頬がほんのり熱くなるのを感じながら、
私はのぼせるくらい、いつまでも湯船に浸かり続けてしまった。

その晩は、なかなか寝付けずにいた。
「さっきのことが気になって…ただお風呂に行っただけなのに…。」

頭の中では何度も、番台のおじさんの視線や、見せつけたときの感覚がよみがえっていた。
そして、二度ほど自分を慰めて、ようやく眠りについた。

それ以来、暇さえあればネットで銭湯の情報を検索するようになっていた。
あのときの銭湯は、家から近くて、雰囲気も良くて、お気に入りの場所だった。
だからこそ、あまり目立った行動はしたくない。もう行けなくなるなんてことになったら本末転倒だ。

だから私は、“似たようなことができそうな”銭湯を探していた。
できれば昔ながらの構造で、オートロック式のロッカーがあり、番台があって――そんな条件を絞り込んでいく。

とはいえ、銭湯そのものが減ってきているこのご時世。
条件に合う場所を見つけるのは、思ったよりずっと難しかった。

それでも何日かかけて、どうにか「行けそうな銭湯」をいくつかピックアップすることができた。


そして、目星をつけていた銭湯にやって来た。
平日の閉店一時間前。時間帯をずらしてきたおかげか、館内は思った通り静かで、人の気配もほとんどない。

中に入ってすぐ気になったのは、掃除をしているおばちゃんの姿だった。
ネットでは「番台のおじさんが一人でやっている」との書き込みを見かけていたのに、実際にはそうでもないらしい。

――まぁ、仕方ないか。

それでも引き返すことはせず、そっと脱衣所へと向かった。

この銭湯のロッカーは、前回と違いオートロックではなく、外から鍵をかける一般的なタイプ。
それでも、なぜここを選んだのか。
その理由は――ネットの書き込みにあった、ある一言がきっかけだった。

あの銭湯の10番のロッカー、早く直してほしいよね。
洗面台の鏡にも自販機にも近い神ポジションなのに、鍵がすぐ開かなくなるのよね。
常連は誰も使わないもんね――。

そんな書き込みを見つけた。
文句めいたクレームなのだろうが、今の私にとってはまるで神の啓示だった。

早速、脱衣所の10番ロッカーへと向かう。
なるほど、確かに噂通りの好位置だ。

風呂の入り口にも近いし、洗面台の鏡もすぐそこ。
自販機も近く、扇風機の風も程よく当たる。
これまでに何人もが便利すぎてここを使い、結果として壊してしまったのだろう。

私は恐る恐る、10番のロッカーの扉を引いてみた。
――ガチャリ、と軽い音とともに開く。
…これは、想定内だった。

一度深呼吸し、服を一枚一枚脱いでいく。
そして手に取ったのは、体のどこかを完全に隠すには到底足りない、小さなハンドタオル。

鍵をかける。
カチリと音がして、ロッカーは閉じられた。

私は一拍おいて、試すように鍵を回してみる。
……開かない。

その瞬間、心の中で静かに、けれど確かなガッツポーズを取っていた。

浴室に入ると、掃除のおばちゃんが黙々と床を磨いていた。
私に気づくと、顔を上げてにこやかに話しかけてきた。

「こんばんは。若いお嬢さんなんて珍しいねぇ。」

「はい、お風呂が好きで銭湯巡りをしてるんです。」

嘘は言っていない。
お風呂も、銭湯も、本当に好きだ。
でも今は、それ以上に――この場所で、あのとき感じた“何か”がまた訪れることへの期待が勝っていた。

「おばちゃん掃除してるけど、ゆっくりしていってね。」

そう言い残すと、おばちゃんはまたモップを動かし始めた。
若い女の子が少ないという話も聞いていたけれど、本当にそうなのかもしれない。
これなら、もしかすると――。

鼻歌まじりに体を洗っていると、不意に浴室の引き戸が勢いよく開いた。
突然の出来事に、私は思わず体を固まらせる。

「静代さん!お孫さんが熱出したらしい!早く帰ってあげて!」

番台のおじさんの声が響いた。
掃除をしていたおばちゃんが、バケツを持ったまま立ち上がる。

「まだ掃除が終わってないんですけど…」

「そんなのいいから帰ってあげて!あとはワシがやるから。」

急にバタバタと慌ただしくなり、私は思わず胸元をタオルで押さえる。
…さっきまで、隠すことすら忘れていたのに。

そして、流れに身を委ねるだけでは済まされないような空気に、私は思わず口を開いた。

「あの、私……帰った方がいいですか?」

二人の視線が、こちらに向いた。
どうしよう。ドキドキしている。
羞恥と、緊張と、そして――微かに、あの“きゅん”とする感覚がまた芽生えかけていた。

番台のおじさんは、そこで初めて私の存在をしっかりと認識したように、ちらりとこちらを見た。

「いや、お客さんは……ゆっくりしていきなさい。」

その視線は、私の体に――確かに向けられていた。

どうやら、おばちゃんは本当に帰宅したようだ。
そして浴室には、ほかのお客さんの気配もまったくない。

――完全に、場は整えられた。

その前に、独り占めできる湯船をゆっくり楽しもうと思い、私はそっと湯に浸かった。
湯面に映る自分の体を、自然とじっくり見つめてしまう。

「胸はまあまああるし、顔もブスってわけじゃないから……怒られたりはしないよね?」

ぽつりと呟きつつ、少しだけ不安が胸をよぎる。

ロッカーが壊れていることを、知っていて使ったなんて思われないだろうか。
“わざとじゃない”と思われたいし、できれば――変態女ではなく、可愛い女の子として見られたい。

「ふふ……もう変態って、認めてるじゃない。」

湯気の中で、自虐めいた独り言が自然と漏れた。

あまり遅い時間まで居座ると迷惑になりそうだったので、名残惜しいが湯船を上がった。
そして――これから味わう“メインディッシュ”の瞬間を想像しながら、脱衣所へ向かう。

ロッカーの前に立ち、鍵を回してみる。
ガチャ、ガチャ…。
やっぱり開かない。

「あれ? あれ?」

わざとらしく声を出す。
“何も知らない女の子”を演じるために。

女湯と番台の間には、たった一枚の暖簾しかない。
このガチャガチャという音は、きっと向こうにも届いているはずだ。

すると、暖簾の向こうから声がかかった。

「どうかしましたか?」

その瞬間、私は胸の奥に小さな憤りを感じてしまった。

――なんで暖簾の外から声をかけるの?
――私の裸……見たくないの?

善意で声をかけてくれているだけなのに、身勝手な感情がふっと湧いてしまう。

私はタオルを握り直し、小さく息を吸い込んでから言った。

「す、すいません……鍵が開かなくて…。見てもらえますか?」

言えた。

これから、私を見てもらえる。

その事実に、胸の奥がじんわりと熱くなる。
こんな気持ちになるなんて――自分でも驚くほど嬉しかった。


暖簾をくぐって、番台さんが入ってきた。

「ごめんねー、入るよー。」

そう声をかけながら、私の前までやってくる。
私はといえば、小さなタオルを手に持ちつつ、一応股間の前に置いて出迎えた。

「あー、ここねぇ。いつも鍵が開かなくなっちゃうんだよ。お姉ちゃん、ここ初めてだよね?見たことない顔だもんな。」

番台さんは、ロッカーの鍵をガチャガチャといじりながら、無理やり開けようとしている。

(あまり私の方、見てくれないな…)

少しだけがっかりしながら、話しかけてみた。

「私、銭湯が好きなんです。ここ、きれいで素敵ですね。」

その言葉に、番台さんは顔を上げて笑顔を見せた。

「嬉しいこと言ってくれるねぇ。女湯の方は静代さん――あ、さっき掃除してたおばちゃんね。あの人がやってくれるから、キレイなのよ。」

そして、ふと私の体をじっと見つめる。

「お姉ちゃんも、きれいな体してるねぇ。モデルさんかい?」

「いえ、ただの大学生です。」

その一言を口にしながら、私はなぜか心の底から嬉しかった。
初対面のおじさんに裸を見られて、褒められて――
こんな快感があるなんて、思ってもいなかった。

「どうですか? 開きそうですか?」

そう言いながら、私はタオルを外して、番台さんのすぐ横に立った。

(これで後ろを振り向かなくても、ちゃんと見えるでしょ…)

わざと少し前屈みになり、胸のふくらみを自然に強調する。
番台さんは、ちらちらと私の体を見ていた。そして――

「お姉ちゃん、ごめんな。裸が気になっちゃって、集中できないわ。悪いけど、後ろの椅子に座っててくれないかな。」

申し訳なさそうに笑って、そう言われてしまった。

「やだ、私ったら! ごめんなさい!」

私は慌てたふりをして、さっと胸と股間を両手で隠した。
これも――“わざとじゃない”という演出。

「いやいや、開いたらゆっくり見させてくだされ。」

番台さんはそんな冗談を言いながら、またガンガンとロッカーと格闘を始めた。

――きっと、真面目な人なんだろうな。

ごめんなさい。
でも、私はまだ見てほしいと思っている。

心の奥で、何かが――メラメラと、燃えはじめていた。

ロッカーの横に、大きな姿見があることに気がついた。
そして、その先には、さっき番台さんが勧めてくれたソファが置かれている。

私は両膝を抱えるようにして、そっとそのソファに腰を下ろした。

鏡に映る私は、膝で胸元を隠し、おとなしく座っているように見える。
…しかし、足と足の間からは大事なところがしっかり見えていた。

(毛が生えていないから丸見えじゃない…さすがに恥ずかしすぎる…)

鏡越しに番台さんと目が合わないように、でもギリギリ“視界には入り続ける”角度で鏡を見ていた。

すると狙いどおり、番台さんは鏡越しの私をちらちらと見てくれている。
おそらく、私が鏡に映っていること自体、気づいていないと思っているのだろう。

(恥ずかしい…でも……見てほしい)

そして、湿ってきていることに気づいてしまった。

(やだ……濡れてきちゃった……)

私は左手でそっと“そこ”をクパッと開き、右手に持っていたタオルで拭った。

……無意識に。

その瞬間、顔がかっと熱くなる。

(私……無意識に開いちゃった……)

鏡をちらりと見ると、番台さんが目を見開いてこちらを見ているのがわかった。

(ああ……見られてる……。
まだ誰にも見せたことなかったのに……初対面のおじさんに見せてる……)

興奮が一気に最高潮へと駆け上がった。
見られているだけで絶頂するような感覚を覚えた。

そして――気を失っていた。

気がつくと、私はソファの上に寝かされていた。
体にはタオルが一枚、そっとかけられている。

時計を見ると、おそらく十分ほど気を失っていたのだろう。

私が目を覚ましたのを確認すると、番台さんが水の入ったコップを手にして戻ってきた。

「のぼせちゃったんだろうなぁ。しばらく休んでいきなさい。」

そう言いながら、優しく肩をぽんと叩いてくれた。

私は――この優しい人を、自分の欲望を吐き出すための道具にしてしまったんだな。
そう反省しながら、お水を一口ずつ飲んだ。

「しかし、久しぶりに若い子の体を見させてもらったよ。まだまだ長生きできそうだ。」

そんな冗談を残し、番台さんは暖簾の外へと姿を消した。

……そういえば、私の体はすっかり乾いている。
もしかして、寝ている間に拭かれた――?

ということは、隅から隅まで……全部、見られたのかもしれない。

その想像だけで、また気絶しそうになる。
慌てて、手にしていたコップの水を頭からざぶんとかぶった。

この趣味は――あまりにも危険すぎる。

……しばらくは、封印しよう。

そう思ったのだった。


エピローグ

番台はスマホを眺めていた。
息子に渡され、使い方も分からず“電話”としてしか使ってこなかったスマホ。

だが今、そのライブラリーには大量の画像が保存されている。

眠っている若い女性の裸。
乳房のアップ。
そして、未だ膜が残る“そこ”のアップ。
さらには固形物が排泄されるその蕾まで。

わずか10分でカメラ操作を覚え、すべて撮影した。
エロの力は年老いてなお…だった。

その画像は、「銭湯じいさんネットワーク」へ流された。

──
この娘、無防備で見られていることを気にしない。
むしろ喜んでいるまである。
この娘が来たら悟られないように裸を楽しむんじゃ。
──

そんなメールを受け取り、番台に座る老人はゆっくりうなずいた。

そこへ一人の客がやってきた。

「女性一枚で、いくらですか?」

END


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