ミラノ・コルティナ五輪スピードスケート男子1000メートル(ミラノ・スピードスケート競技場)が11日(日本時間12日)に行われ、とんでもないアクシデントが起きた。

 昨年の世界選手権王者で金メダル候補だったユップ・ベンネマルス(オランダ)が、ラスト1周のバックストレートで同走の廉子文(中国)と入れ替わる際に足をぶつけられた。それまでベンネマルスは驚異的なタイムで滑走していたが、これで勢いがそがれてしまい、ゴールこそしたものの5位に終わった。ゴール直後にベンネマルスは激高し、廉のもとに詰め寄って猛抗議。会場からも大ブーイングが起きた。

 廉は失格となり、ベンネマルスは救済措置でその後単独走による再レースが決定。しかし、疲労や同走者がいないハンディは大きく、タイムを更新できず順位はそのままでメダルを逃す無念の結果となった。

 そして、同じ中国の寧忠岩が銅メダルを獲得して大喜び。廉はレース後に「申し訳なく思っている」とコメントしたが、この結果を受けて、ベンネマルスの地元オランダを始め海外で大きな波紋を呼んでいる。

 オランダメディア「バンダーグインサイド」は「ベンネマルスの1000メートル競技中に交差する際に大変な事故が起こった。入れ替わりを完全に無視した廉に妨害された」と報道。さらに海外ファンからはSNS上で「ベンネマルスにとっては悲惨な結果となった。彼は最速タイムを出していたかもしれないが、進路に中華風春巻きが挟まってしまった」「なんて最低な奴だ。こんな選手はオリンピックにふさわしくない」と廉に批判が殺到している。

 さらに、金メダル候補のベンネマルスが沈んで中国代表で同僚の寧が銅メダルを獲得した結果から「同胞が銅メダルを獲得したのは彼のおかげだ」などと追及する声も上がっている。

 スピードスケート男子1000メートルの結果は、なんとも後味の悪い結果となってしまった。