《恐怖の執刀シーンが…》見えないのにドリルで切削、神経切断 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデル・赤穂市民病院医療過誤裁判 初公判で明らかになった医師の“手術映像”
6年前、兵庫県の赤穂市民病院で手術中に患者の神経を誤って切断し、重い障害を負わせたとして業務上過失傷害に問われた医師・松井宏樹被告(47)の刑事裁判初公判が神戸地裁姫路支部で2月9日に開かれた。 【写真】止血もせずにドリルで削り続けたという恐ろしい事案…赤穂市民病院の医療事故に関する漫画を巡る訴訟、漫画の作者の代理人弁護士
法廷では証拠として、手術の様子を記録した映像が取り調べられ、松井被告が手術時にドリルで神経を巻き込む様子も大型モニターに映し出された。この動画を確認した脳外科医は調書に「信じられない手術視野」とコメントしていた。 在宅起訴されていた松井被告はこの日、スーツで法廷に現われ、ふたりの弁護人の間に座った。パソコンを取り出し、ディスプレイを見ている。開廷後、証言台の前に移動すると、検察官が起訴状を読み上げた。 起訴状によれば松井被告は、赤穂市民病院の脳神経外科医だった2020年1月、当時74歳の女性患者の執刀医として、腰椎の一部を切削する手術をしたが、このときに止血を十分行なわず、目視が困難な状態でドリルを作動させ、神経を覆う硬膜をドリルに接触させ損傷し、さらにドリルで神経を巻き込んで切断。患者に膀胱直腸障害を伴う全治不明の神経損傷障害を負わせたとされる。 この医療過誤については、インターネット上に突如アップされた漫画『脳外科医 竹田くん』に詳しい。作者は患者の親族である。 罪状認否で松井被告は「基本的に認めます」と、公訴事実をおおむね認めた。双方の冒頭陳述や証拠によると、松井医師は2019年から同病院に勤務。同年12月に女性患者の主治医となる。患者は腰の骨が変形することで神経を圧迫する脊柱管狭窄症を患っており、腰の骨の一部をドリルで削る手術を行なうこととなった。
手術の執刀医は松井被告で、助手は脳神経外科長のA医師が務めることとなったが、A医師は「神経近くの骨を切削する模範を示すため」(検察側冒頭陳述より)に一部の模範手技を提案し、被告はこれに応じた。A医師による切削では、スチールドリルのほか、神経に近くなるとダイヤモンドドリルという細かな作業に適したドリルを用い、都度レーザーメスで止血を行なうことで問題なく完遂した。 検察側の冒頭陳述によると、その後交代した被告は、ドリルを使い分けながら切削するなか、ドリルの先が神経近くに及んでもスチールドリルを用いていた。A医師は、目視での把握のために止血を行うよう促すが、被告は止血を行なわずに切削を続けたことから、ドリルが硬膜に接触し事故に至ったという。
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