SS

フーパ「さぁ、お前の願いを3つまで叶えてやるぜ」ディアンシー「う~ん……特にありませんわ」

 1  ズマオウ@ハンサムチケット 22/10/10 20:15:02  ID:A3iAplyw 名前× ID×
フーパ「えっ」

ディアンシー「特にありませんわ」

フーパ「いや聞こえなかったんじゃなくて!マジでないのか!?」

ディアンシー「だってぇ、本当にありませんもの」

フーパ「もっとよく考えてみろよ!絶対一つはあるって!ほら、世界一の大金持ちになりたいとか!」

ディアンシー「私、ダイヤモンドを生み出せますの」ポン

フーパ「う、美味いものを山ほど食べたいとか!」

ディアンシー「太ってしまいますわ……」

フーパ「じゃああれだ!デカい城に住みたいとか!」

ディアンシー「あちらをご覧下さいな」

フーパ「…………」

ディアンシー「お城ならもうありますわ」

フーパ「」




フーパ「チクショォォォォ!よりによって壺を開けたのが大抵のものは手に入るお姫様とは!!」
337  ンフィア@ビッグカナリィぬい 26/01/11 01:24:10  ID:VCBsZN82 1/7 名前× ID× wf
フーパ「わ、悪い。看板よく見てなかっ……」

ディアンシー「あの……もう少しだけここにいて下さいませんか」

フーパ「へっ!?何でェ!?///」

ディアンシー「……お願い」

フーパ(な、何だよ一体……でも足早に立ち去るのも何か嫌だな……)

フーパ「……」

ディアンシー「……」

フーパ「…………」

ディアンシー「…………」


ニャオニクス♀「ねえニャオくんニャオくん!あのカップル固まってるけどもしかして私早とちりしちゃった!?」ヒソヒソ

ニャオニクス♂「えぇ?だ、大丈夫だと思うけどなぁ……」ヒソヒソ




ディアンシー「……」

フーパ(いつまでここにいればいいんだ……?そろそろ周りの視線が……///)

プルリル♀「あのカップル可愛いねー」

プルリル♂「初々しいなぁ」

ニドキング「俺達もあんな時期があったなァ♡」

ニドクイン「そうねェあんた♡」


フーパ(だぁぁぁクソッ!見せモンじゃねえぞ!///)イライラ

フーパ「も、もう行こうぜ!十分だろ!///」グイッ

ディアンシー「あっ……!」
338  ガガメノデス@ながながこやし 26/01/11 11:05:32  ID:VCBsZN82 2/7 名前× ID× wf
ルルルル... スポッ


フーパ「はぁ……はぁ……やたらカップルが多いと思ったらそういうことかよ……」

フーパ「ここは湖畔か。もうすぐ日が暮れるな」


ディアンシー「……」

フーパ「あー、さっきのことなんだけどさ、気にしなくていいから。ほんと、うん」

ディアンシー「私は……嬉しかったですよ」

フーパ「えっ……!?」

フーパ(そ、そういえば今までカップルに間違えられても全然否定しなかったな……それどころかずっと嬉しそうにニコニコして)チラッ

ディアンシー「……」

フーパ(一体全体何でだろうな……う、運命の相手が俺?みたいなこと言い出すし……けどからかってる様子はないし……)

ディアンシー「……あの」

フーパ「う、あ……そ、そうだ願い!願いは決まったか!?」

ディアンシー「願い……」

フーパ「俺達の本来の目的だろ!?ここに来たのはさぁ!」

ディアンシー(もうこれ以上は……!)

フーパ「まあ決まってないならまた考」

ディアンシー「……ごめんなさい」

フーパ「何が?」

ディアンシー「願いが思い付かないというのは……嘘なんです」

フーパ「えぇっ!?嘘ォ!?何で嘘なんか……いや、そこはどうでもいい。本当は願いがあるってことだろ?」

ディアンシー「はい……」

フーパ「じゃあ言ってみな。叶えてやるから」

ディアンシー「…………本当に?」

フーパ「当たり前だろ!俺に出来ることなら何でもするぞ!」

ディアンシー(フーパ……)
339  ロスター@コインケース 26/01/11 11:07:41  ID:VCBsZN82 3/7 名前× ID× wf
ディアンシー「では……言いますね」

フーパ「おういいぜ!ばっち来い!」



ディアンシー「最後の……願いは……」























ディアンシー「あなたと一緒にいたい」



フーパ「うんうん!俺と一緒に……ん?」

ディアンシー「……」

フーパ「は……?」

フーパ「え?……え?え?」


フーパ「えええええぇぇぇぇぇっ!?/////」

340  ツノイワオ@みずのかけじく 26/01/11 13:16:22  ID:j81.fgyc 名前× ID× wf
341  スイウインディ@タウンマップ 26/01/11 13:18:37  ID:VCBsZN82 4/7 名前× ID× wf
ディアンシー「……っ」

フーパ「え、あのっ、ほ、ホントにその願いなのか!?///」

ディアンシー「これ以外なんてありません。今のが私の一番の願いです!」

フーパ「うぐ……!///」

ディアンシー「初めて……なんです……」

フーパ「え?」


ディアンシー「私のことを『ディアンシー』と呼び……手を握ってくれたのも……知らない世界を見せてくれたのも……恋人に間違えられて嬉しいと思うのも……こんな感情を抱くのも……全部あなたが初めてなんです!」


フーパ「な……っ!?/////」

ディアンシー「あなたのことをもっと知りたい。同じ時間を過ごして……たくさん話をしたいんです。でもあなたを自由にしたい気持ちもあって……自分でもどうすればいいか分からないんですっ……!」

フーパ「え、あ……あの」オロオロ

フーパ(ま、マジかよ!そんなこと思ってたのか!?///)

ディアンシー「ごめんなさいっ……やっぱりずるいですよね……こんなやり方……」クルッ

フーパ「あ……」

ディアンシー「あなたを自由にするためにも……願いを叶えなければいけないのに……うっ……その願いであなたを縛るわけにはいきません……!」カタカタ

フーパ(肩が震えてる……?なん……)


フーパ(で……)


ディアンシー「……ぐすっ……」


フーパ(えっ!?な、なっな、泣い、泣いてる!?)

ディアンシー「ごめん……なさい……ひっく……」

フーパ「あ、その、えっと……!」オロオロ

フーパ(どれだけ怖い目に遭っても泣かなかったあいつが!今!泣いてる!な、何か言わないと!何か何か何か……!)

フーパ(俺はこいつに悲しんでほしくない!!)


フーパ「ま、待ったッ!!」ガシッ


ディアンシー「っ!?」
342  ーメイル@ブイゼルのけ 26/01/11 16:15:04  ID:VCBsZN82 5/7 名前× ID× wf
フーパ「あ、悪い。驚かせた……」パッ

ディアンシー「……」グシッ

フーパ「『一緒にいたい』って願いが俺を縛ることになる、ってのは……ちょっと異議ありだ」

ディアンシー「え……?」

フーパ「い、今まで言わなかったけどさ!お前のこと……き……嫌いじゃないんだぜ!///」

ディアンシー「! それ……って……」

フーパ「お前の願いは……叶えてやりたいんだよ。魔神とか、ツボとか、そんなの関係なく」

ディアンシー「……!」

フーパ「つ、つまりだな」


フーパ「特別なんだよ……お前は」


ディアンシー(え……!/////)

フーパ「何か……説明すんのも小っ恥ずかしいけどさ、お前といるのは心地いいんだ。さっきの言葉も……う、嬉しかったりするし……///」

フーパ「お前の願いは俺の願いでもある。お前がそう願うなら……気の済むまで一緒にいてやるから……」

ディアンシー「……///」

フーパ「だからもう泣くな。お前には笑っていてほしいんだよ」

ディアンシー「フー……パ……」

フーパ「これが俺の本心。って泣かせた張本人が言うセリフじゃねえよな」

ディアンシー「……ふふっ」

フーパ「ん?」


ディアンシー「私、今……とっても幸せです……!///」ニコッ


フーパ「っ……!/////」

フーパ(だ、ダメだ!この顔にはどうにも弱い!/////)
343  ブクロン@みどりのめん 26/01/11 17:21:04  ID:VCBsZN82 6/7 名前× ID× wf
ディアンシー「本当に嬉しいです……!」

フーパ「さ、さいですか……///」

ディアンシー「フーパ、受け入れてくれてありがとうございます」

フーパ「……礼を言うのは俺の方だ」

フーパ「お前がいなかったら爺さんのこともずっと思い出せなかった。墓参りも出来なかったし、日記も手に入らなかった。心にぽっかり穴が空いたまま過ごしてたかもしれない」

ディアンシー「そんな……」

フーパ「出会ってくれてありがとう」

ディアンシー「こちらこそ!ありがとうございます!」

フーパ「ははっ……」

ディアンシー「ふふふ♪」

フーパ「なぁ、もしかして願いの話したら元気なくなったり、行き先コロコロ変えてたのも俺と離れたくなかった……から?」

ディアンシー「……」ピタッ

フーパ(黙っちまった)

ディアンシー「……ぜ」


ディアンシー「全部言わないとダメですか……?///」


フーパ「うっ……!/////」ボッ

フーパ(めっ……めちゃくちゃ可愛いじゃんかよォォォ……!/////)
344  リジオン@オリーヴァオイル 26/01/11 22:06:26  ID:kxZkh1e2 名前× ID×
しえん
345  リン@ノコッチのウロコ 26/01/11 23:50:14  ID:VCBsZN82 7/7 名前× ID× wf
フーパ「えーと、じゃあ……最後の願いは『一緒にいる』って内容で……///」

ディアンシー「はい!」

フーパ「よし!叶えてやる!…………って宣言したけどこれで叶えた扱いになるのか?」ルルルル...

フーパ「ちょっと待てよ。ツボ見てみるから」ヒョイッ

シ-ン

フーパ「うーん何も変化なし……」

ディアンシー「反応がある時は?」

フーパ「この蓋の目の部分が赤く光るんだよ。でも今は光ってない」

ディアンシー「なら開けてみましょ!」

フーパ「あ、開ける?」

フーパ「……まあ、ここは広いからいいか」キョロキョロ

ディアンシー(広い……?)

フーパ「……」

ディアンシー「フーパ?」

フーパ「あぁクソッ!!」キュポンッ

シ-ン

フーパ「……何も起きねえな」キュッ

ディアンシー「この願いではダメということでしょうか?」シュン

フーパ「い、いやそんなはずは!命を奪うわけじゃないし……ほかにも死者を蘇らせるとか惚れさせるとかダメなやつはあるけど、どれも当てはまらないし……」

ディアンシー「でも何も起きないということは……」

フーパ「ったくよー!『一緒にいたい』でも立派な願いだろうが!本人である俺がいいって言ってんだぞ!何がダメなんだよアァン!?」コンコンコンコンコンコン

ディアンシー「い、いいんですよフーパ!別の願いにしますから!」

フーパ「だってお前の一番の願いなんだろ!?こんなの納得いかねー!!」

ディアンシー「そうですけど……あなたが自由になる方が先ですよ。それに私はあの言葉だけでもう十分ですから」

フーパ「うっ……///お前がいいならいいけど……」
346  リッパー@チャーレムナイト 26/01/12 01:35:06  ID:Q0fEAcDk 1/13 名前× ID× wf
ディアンシー「1つ目が世界を周る……2つ目がモンメンくんの救出……この違いは……?」ブツブツ

フーパ「内容が曖昧だったか?もっと形になるような願いじゃないとダメとか?」ブツブツ

ディアンシー「もしかすると……この願いは『完了』させるものではないから?」

フーパ「は!?完了って……!」

ディアンシー「1つ目も2つ目も行動を起こして『完了』しています。ですが『一緒にいたい』という願いは継続させるものなので……」

フーパ「チクショォォォォ!そういうことかよォ!!」

ディアンシー「『運命の相手』も既に目の前にいたので叶えたという扱いにならなかったのかもしれませんね」

フーパ「ブッ!?お、お前サラッととんでもないこと言うな!?///」

ディアンシー「だってそうでしょう?私がツボを開けて、フーパと出会ったのが先ですから」ニコッ

フーパ(もう否定しねえわ……///)

ディアンシー「フーパが自由の身になれるように願いを考えますわ!なるべく早く!」

フーパ「悪いな……俺も一緒に考えるから。でも焦らなくていいんだぞ。時間はたっぷりあるし……ん?時間?」

フーパ「な……なぁ、俺達この旅に出てからどれくらい経ったっけ?」ヒクッ

ディアンシー「え?ええと……一、二……四日ほどですね」

フーパ「ですね、じゃねえええええええ!!!!」

ディアンシー「きゃっ!?」

フーパ「やべーって!短期間でいろんなことが起こりすぎて忘れてたけど!あれから四日も経ってんじゃねえか!絶対メレシー達心配してるって!!」

ディアンシー「大丈夫ですよ。行く前に説明してありますから」

フーパ「説明っつったってあの一瞬だろ!?今までこんなに城を空けたことは!?」

ディアンシー「……ありません」

フーパ「ですよね!!」
347  ャローダ@ハガネZ 26/01/12 11:12:27  ID:Q0fEAcDk 2/13 名前× ID× wf
~その頃、城の中~

メレシー1「うがああああああ!もう我慢出来ない!みんな!姫様を探しに行くぞ!!」

メレシー2「お、落ち着いて下さいリーダー!探すと言ってもどこですか!行き先を告げられてませんし手がかりだって何もありません!」

メレシー1「探すったら探すんだ!姫様が城を留守にされてもう一週間だぞ!!」

メレシー6「正確には四日と八時間です」

メレシー1「細かいことはいい!こんなに城を空けられたことは一度もないんだ!もしかしたら事故に遭われたのかもしれない!!」

メレシー3「でも姫様は『魔神と会ったから願いを見つけるために世界を周ってくる』と仰っていましたよね?それなら大丈夫じゃ……」

メレシー1「大丈夫なわけないだろう!!」クワッ!

メレシー3「ひぃっ!」

メレシー1「あのリングを持つポケモンが魔神!?信用出来るのか!?素性も分からない!もし姫様の身に何かあったら……!そもそも魔神という話自体が嘘だったら……!あああああ心配だぁぁぁぁぁ!!」

メレシー2「だ、大丈夫ですよ!もし悪党だったとしても姫様自身もお強いですからきっと返り討ちにされます!」

メレシー6「その通り。姫様ももう自立なさる年頃です。今は大人しく連絡を待ちましょう。我々に出来ることは、姫様をいつでもお出迎え出来るよう準備をすることです」

メレシー1「お前達は心配じゃないのか!?僕だけかこんなに心配しているのは!」

メレシー3「全く心配していないと言えば嘘になります……でも姫様ならきっと大丈夫ですよ!」

メレシー4「姫様のことだからさ、魔神に『ステキな王子様』とか願いそうだよね」

メレシー5「どうする?ある日突然、王子様を連れて帰ってきて『この方と結婚します!』とか言い出したら。なーんちゃってハハハ……」


メレシー1「」バタ-ン!


メレシー2「リィィィーーダーーーー!!しっかりして下さい!!」

メレシー4「トドメ刺してどうするのさ!まだ心の準備も出来てないのに!」

メレシー5「えこれ僕のせい!?」

メレシー1「ワア……ア……!」ポロポロ

メレシー3「泣いちゃった!!!」

メレシー6「やれやれ面倒な人だ」
348  ハコモリ@ヤシのミルク 26/01/12 14:26:27  ID:Q0fEAcDk 3/13 名前× ID× wf
フーパ「やべーって!絶対心配してるって!早く帰らねえと……!」カランッ

グイッ

フーパ「え?」

ディアンシー「リングを使おうとしてますか?」

フーパ「だってそっちの方が……」

ディアンシー「もう少し旅を続けたいですわ。せめて旅をしながら城へ帰りたいです」

フーパ「っ……わ、分かったよ」

ディアンシー「フーパ、そのツボを見せてくれませんか」

フーパ「いいけど何で?」

ディアンシー「願いの種類を選別するくらいは出来るかもしれません。その方が早いかと」

フーパ「そうか。やったことないけど……試してみる価値はある!」

ディアンシー「はい!」


ディアンシー「では……すぅ……」


タタタタ...


ディアンシー「フーパと……」


パシッ


フーパ「うわッ!?」

ディアンシー「ふ、フーパ!ツボ!ツボが!あの人!!」



???「ヒャッホーーーーイ!!いっただきーーーーーー!タタタ-ッ



フーパ「あーっ!何だアイツ!ツボを盗みやがった!!」
349  ビヨン@ソニアのほん 26/01/12 14:36:23  ID:Q0fEAcDk 4/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「俺の名はヤミラミ!他人の物をちょっとばかし無断で拝借して売っ払ういわば一流の盗賊だぜ!え?何でこんなに説明口調なのかって?テンポ感を重視してるからな!何せ時間がないもんでね!」タタタタ..

フーパ「おいお前!ツボを返せー!」

ヤミラミ「返せと言われて返す馬鹿がいるかよ!アッカンベー!ベロベロバ~~~~!」タタタタ...


フーパ「くっそ!アイツ逃げ足速えな!!」

ディアンシー「ごめんなさい!私がツボを見せてと頼んだから……!」トットッ

フーパ「お前のせいじゃねえよ。油断してた俺の責任だ」


フーパ「サイコキネシス!」カッ


ヤミラミ「おっと!」バチン!


フーパ「ゲッ!アイツあくタイプかよ!」


ヤミラミ「残念だったな!バイビーーーー!!」タタタタ...



フーパ「はぁ……それなら」チラッ

ディアンシー「ねぇ?」チラッ
350  ギルダー@いわのジュエル 26/01/12 14:42:37  ID:Q0fEAcDk 5/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「へへへ……ここまで来りゃあ問題ねェだろ!さっすが俺!逃げ足の速さはピカイチだねェ!」タタタ...


フーパ「逃げ足が何だって?」


ヤミラミ「どわああああっ!?」キキ-ッ

フーパ「よう」ルルルル...

ヤミラミ「な、何で!?何でェ!?さっきまで後ろにいただろ!?」

フーパ「さぁそのツボを返してもらおうか。俺にとっては厄介な代物だけど失くされても困るんでね」

ヤミラミ「やなこった!このツボはきっとびんてえじモンだぜ!そう易々と返すわけねェだろうが!」ダッ!


ディアンシー「いけません!」バッ


ヤミラミ「どぅぉわああああああっ!?」

ディアンシー「人の物を盗んではいけません!それはフーパの大切なものです!今すぐ返しなさい!」

ヤミラミ「説教してんじゃねーやい!クソォ万事休すか……」

フーパ「もう諦めな」


ヤミラミ「……なーんてな!ほりゃ!」トプンッ


ディアンシー「え!?」

フーパ「なッ!?」

「あばよ間抜けなお二人さーん!」ズズズ...

ディアンシー「ち、地中に潜り込んでしまいました!」

フーパ「いや!あの技はゴーストダイブ!影の中に入ったんだ!」

ディアンシー「影の中!?ど、どうすれば……!」

フーパ「大丈夫。少ししたら地上に出てくる。そこを狙えば……」
351  タージャ@カヌチャンのけ 26/01/12 15:51:04  ID:Q0fEAcDk 6/13 名前× ID× wf


ヤミラミ「よっと!」トプンッ スタッ

ヤミラミ「フッ、見たか俺の華麗な着地を!この技あんまし距離は稼げねェが目眩しにはいいな。アイツらは……よし!いねェ!」

ヤミラミ「うぅーん、変な形だがこういうツボをマニアが欲しがるんだよなァ。ワンチャン中身入ってねェかな?」グググ...

ヤミラミ「あり?開かね。んぐぐぐぐぐぐ!んぎいいいいいいい!固すぎんだろコレ!」ググググ


ヤミラミ「だがこれで諦める俺ではねェ!ぬぐおおおおおぉぉぉぉおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!」グググググ

ヤミラミ「ゼェ……ゼェ……どうなってんだコレ……まぁいい、中身が入ってなくてもツボ自体に値打ちがあr……」

ブゥン

ヤミラミ「ん?何だこの音」

ブゥン...

ブゥン...

カッ!

ヤミラミ「えっ……」




ルルルル... スポッ

フーパ「開いたってことはアイツが地上に出てるってことだ。どこだどこだぁ?」キョロキョロ


「ギャヒーーーーーーーーーーッッ!!!」


ディアンシー「あっ!あの茂みの向こうです!」
352  コヴィラン@ミュウツナイトY 26/01/12 16:08:34  ID:Q0fEAcDk 7/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「うぅーん……お慈悲を下せぇ……お慈悲を下せぇ……お慈悲を下せぇ……」ブツブツ

フーパ「何で倒れてんだコイツ?」

ヤミラミ「キリングミーソフトリー……キリングミーソフトリー……キリングミーソフトリー……」ブツブツ

ディアンシー「もしもし、大丈夫ですか?もしもし、もしもし!」

フーパ「ほっとけよそんな奴」

ディアンシー「でも悲鳴も聞こえましたし……」

フーパ(ん?ツボが転がってる?)ゴトッ

フーパ(……まさかな)

ヤミラミ「優しく殺してェ……キリングミーソフトリー……はっ!」ガバッ

ディアンシー「あ、起きました」

ヤミラミ「お……俺は一体何を……?」

フーパ「何だ覚えてねえのか?」

ヤミラミ「うんぎゃあああああああァァァァァ!!」

フーパ「うわ何だコイツ!」

ヤミラミ「そ、そそそそそのツボを俺に近付けるなァ!!」ガタガタ

フーパ「盗んだくせに」

ヤミラミ「お許し下せぇ!!お許し下せぇ!!アアアアアアアァァァァァァァァアアアアア!!」ダッ

ディアンシー「あぁっ!大丈夫ですか!?」

フーパ「ほっとけって。それにツボはもうここにある。早く行こうぜ」

ディアンシー「え、ええ……」

ザブ-ン!

フーパ「ん!?今……」

ディアンシー「水の音がしました……」


フーパ・ディアンシー「「!!」」バッ
353  ケンカニ@いじげんロゼルのみ 26/01/12 16:49:37  ID:Q0fEAcDk 8/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「アップアップ、ゴボゲベガバ……」バシャバシャ


フーパ「か、川に落ちたのか!?」


ヤミラミ「だ ず げ で え゛え゛え゛え゛え゛え゛……!」バシャバシャ


フーパ「泳げねえのかよアイツ!ったくしょうがね……」カランッ


ディアンシー「」タンッ

フーパ(え?)


バシャ-ン!


フーパ「ディ……ディアンシー!!」




ディアンシー「……ぷはっ!」パシャッ


ザアアアアアア...


ディアンシー「はや、く……!掴まっ……!」ザブッ

ヤミラミ「ごごぼっ、ごぼぼぼ!」バシャバシャ


フーパ「クソッ!あのお人好し!!」ビュン
354  カヌチャン@ロトムじてんしゃ 26/01/12 16:50:36  ID:Q0fEAcDk 9/13 名前× ID× wf
ディアンシー(もう少し……!)

ヤミラミ「ゴボボボボアババババババババババブベバビ……」ブクブク

ディアンシー(掴まえた!)ガシッ

ヤミラミ「ブベベベベベベベゴボアボバビボボボボボボボボボ……」ブクブク

ディアンシー(! あの木の枝に掴まれば!)

ググッ...

ディアンシー(届いて!)

ガシッ

ディアンシー(やっ……!)

バキッ!

ディアンシー(あぁっ!!)


ザアアアアアアアア...


ディアンシー(!?)ガシッ

ヤミラミ「」グイッ


バシャッ!


フーパ「くッ!!」

355  ツノツツミ@マルチアップ 26/01/12 16:58:15  ID:Q0fEAcDk 10/13 名前× ID× wf


ディアンシー「はぁ……はぁ……ケホッ、ケホッ……」

フーパ「ハァ……!ハァ……!」

ディアンシー「フーパ……ありが……」

フーパ「お前っ……何考えてんだよ!いわタイプなのに川に飛び込むなんて!!俺がいなかったら溺れ死んでたんだぞ!!」

ディアンシー「!?」ビクッ

ディアンシー「ごっ……ごめんなさい……体が先に動いてしまって」

フーパ「……はぁ……」

フーパ「俺にはリングがあるんだ。空も飛べるし……お前の命を危険に晒すことなんてないんだよ……」

ディアンシー「フーパ……」

フーパ「いや、あの場では俺が真っ先に動くべきだったな」

ディアンシー「いいえ、私が無謀だったばかりに……フーパに迷惑をかけてしまって……」

フーパ「もう無茶すんなよ」

ディアンシー「はい……フーパ……助けてくれてありがとうございます……」

フーパ「別に……俺はただ」

ディアンシー「あぁっ!そういえば!」クルッ

フーパ「え?」
356  ガユキノオー@あおぼんぐり 26/01/12 16:59:22  ID:Q0fEAcDk 11/13 名前× ID× wf
ディアンシー「大丈夫ですか!しっかりして下さい!」ユサユサ

ヤミラミ「」

フーパ「ま、まさか死んだんじゃ」

ディアンシー「フーパ!!」

フーパ「じょ、冗談だよ!」

ディアンシー「もしもし、しっかり!目を覚まして下さい!もしもし!」トントン

ヤミラミ「」

フーパ「コイツ目が宝石だから目が覚めても分かんねえんじゃ」

ディアンシー「もう!フーパ!」

フーパ「冗談だって!水飲んだだろうから横に寝かせよう!ちょっとどいてろ……」サッ

ヤミラミ「ブーーーーーーッ!!」

ディアンシー「っ!?」

ヤミラミ「ゲッホゲホ!ゴッホンゲェッホン!!あ゛ー!ちょっとばかし三途の川が見えたぜ!!」

フーパ「目が覚めたならいい……」ビッショリ

ヤミラミ「あぁん?」
357  バニー@じめんのジュエル 26/01/12 19:02:41  ID:Q0fEAcDk 12/13 名前× ID× wf


パチッ... パチッ...

ヤミラミ「あったけぇ~……」

フーパ「お前のために出した火じゃねえぞ」

ヤミラミ「いやー何か知らんが命が助かってよかったぜ!!」

ディアンシー「お元気そうでよかったですわ」

ヤミラミ「あ?お前誰だっけ」

ディアンシー「私はディアンシーです」

ヤミラミ「ほーん」

フーパ「おい、お前を助けるために真っ先に飛び込んだのはディアンシーだぞ。礼の一つくらい言えよ」

ヤミラミ「へいへい。助けてくれてアザーーーッス!!」

ディアンシー「あざーっす???」

フーパ「ありがとうございますって意味」

ディアンシー「いえ私は……流されていた私達を助けてくれたのはフーパですよ」

ヤミラミ「フーパって?」

フーパ「俺」

ヤミラミ「ほうほう、サンキューサンキュー!」

フーパ「調子のいい奴……」
358  ーユイ@ポフィンケース 26/01/12 19:06:05  ID:Q0fEAcDk 13/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「体も乾いたし!じゃ俺はこれで!サヨナラバイバイ!!」

ディアンシー「ごきげんよう」

ヤミラミ「」バタッ

ディアンシー「えっ!?」

フーパ「今度は何だよ!」

ヤミラミ「腹減った……」グゴゴゴグギュルオオオオオ...

フーパ「」ガクッ

ヤミラミ「何か食わしてくれ……ここんとこ何も食ってねェんだよ……」グギュルルルルルル...

ディアンシー「あっ!そうですわ!」


ディアンシー「フーパ!願いを使いますわ!」


フーパ「は!?今!?」

ディアンシー「ええ。内容は……この方に食べ物を差し上げて下さい!!」

フーパ「えええぇぇぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

ディアンシー「この願いなら大丈夫でしょう?」

フーパ「こんな奴にぃぃぃ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~?」

ディアンシー「ね?おねがぁい」

フーパ「コイツはツボを盗んだ奴だぞ!そんな奴に……!」

ディアンシー「倒れている人を見過ごすことは出来ませんわ。ね?」

フーパ「はぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~…………分かったよ、出すよ」

ディアンシー「ありがとうございます♪」

ヤミラミ「何でもいいから早くしてくれ……」グガゴゴゴゴゴゴゴ...
359  ッコラー@たんちき 26/01/13 22:59:45  ID:OfF.pZNk 1/3 名前× ID× wf


ヤミラミ「美味え美味え!こんなに美味い木の実が食えるなんて!」ガツガツムシャムシャ

フーパ「これが最後の願いねぇ……ったくもうちょっとマシなのにすりゃいいのに何でよりによってこんな奴に……いやディアンシーらしいっちゃらしいけどさぁ……」ブツブツ

ヤミラミ「ゲェェェェップ!」

ディアンシー「まぁ、はしたないですよ。お口を閉じましょうね」

ヤミラミ「俺の辞書に行儀という文字はない!!」

フーパ「なぁやっぱコイツに最後の願い使ったの間違いだったんじゃねーの?」

ディアンシー「そんなことは……」

ヤミラミ「あもう一発出るゲェェェェップ!!」

ディアンシー「だ、大丈夫ですよ……多分」

ヤミラミ「うーん木の実だけだと物足りねェな。どうせならもっと手の凝ったモン出してくれりゃいいのに」シ-ハ-

フーパ「コイツ一発殴っていい?」

ディアンシー「だーめ」

ヤミラミ「さっきの要領でデザート的なもん出してくれよ~その輪っかで出せるんだろ~」スリスリ

フーパ「誰がお前なんかに出すか!あの量一人で食ったくせに図々しいぞ!ってか離れろ気色悪い!すり寄るな!」

ヤミラミ「頼むよド◯えもん~」

フーパ「誰がドラ◯もんだ!」
360  ラルマッスグマ@するどいくちばし 26/01/13 23:02:56  ID:OfF.pZNk 2/3 名前× ID× wf
ヤミラミ「贅沢は言わねェよ。本当は宝石が欲しいとこだけど鉱物でもいい」

フーパ「は?今デザートって言ったよな?」

ヤミラミ「さてはお前知らねェな?純度の高い宝石ほど美味いんだぜ!ダイヤなんかもう天にも昇る美味さなんだろうな!まだ食ったことねェけど」

フーパ「石を食うポケモンがいるのは知ってたけど本当にいるとは……」

ディアンシー「ダイヤなら作れますよ」

ヤミラミ「へ?んなアホな」

ディアンシー「はいどうぞ」ポン

ヤミラミ「うおおおおおおおおお!!何じゃこりゃあああああああ!!オイオイオイ!本物!?これ本物!?」

フーパ「こんな奴にやらなくていいのに」

ディアンシー「構いませんわ。空気があれば作れますから」

フーパ「す……すげえな」

ヤミラミ「やったぜえええええ!念願のダイヤだあああああ!」

ヤミラミ「んじゃ早速……いっただっきまーす!!」ガブッ


ヤミラミ「う……う……うんめええええェェェ~~~~!!!美味え美味え美味え!こんな美味いダイヤ生まれて初めて食った!感動だぜええええェェェェェ!!」バリボリボロボロ


フーパ「泣きながら食ってんな」

ヤミラミ「いつもならその辺の小さい石ころ食ってたもんなァ!それもだんだん飽きてきて……ああ染み渡るぅぅぅ~~~!!」

ディアンシー「そんなに美味しいですか?それならもっと……」ポン

ヤミラミ「うおおおおおおお!貴女は女神か!?人生で最高の日だぜええええェェェェェ!!」

フーパ「何なんだコイツは」
361  ランテス@あかいかけら 26/01/13 23:25:46  ID:OfF.pZNk 3/3 名前× ID× wf
ディアンシー「それよりフーパ!ツボを見てみましょう!今の願いなら受理されるはずです!」

フーパ「そ、そだな!」

ヤミラミ「ギャーーーーーーーッ!!」

フーパ「何だようるせえな」

ヤミラミ「な、なななな何であのツボが!!」ガタガタ

フーパ「えっ?」クルッ

ブゥン... ブゥン...

ディアンシー「まぁ!もう亜空間から出していたんですね!」

フーパ「い、いや俺は何もしてな……」

フーパ(まさか……)

いましめのツボ「」ブゥン... ブゥン...

ディアンシー「目の部分が光っています!」

いましめのツボ「」ブゥン... ブゥン... ピタッ

フーパ「止まった……」

ディアンシー「つまり……これで願いは……」


フーパ・ディアンシー「「叶え終えた……?」」


フーパ「やっ……」

ディアンシー「やったぁーーーーー!やりましたーーーー!」ガバッ

フーパ「うわっと!!ハハハ!やった!ようやく終わったんだ!!やったー!!」ギュッ

ディアンシー「やったーーー!!やったーーーーー!!」

フーパ「やった!!やったなぁ!!ハハハハッ!!」

ヤミラミ「お~い、俺がいること忘れてんだろ」

フーパ「え!?あ、ちょ!一旦離れ……!///」ベリッ

ディアンシー「ぁ……」

フーパ「そんな名残惜しそうな顔すんなよ!/////」

ヤミラミ「なるほどねェ……お宅らそういう関係かよ。ケッ!イチャイチャしやがって!!」

フーパ「べ、別にイチャイチャしてるわけじゃっ……!///」

ヤミラミ「今のがイチャイチャと言わず何だってんだよコノヤロー!!リア充爆発しろ!!」

ディアンシー「私、だいはくはつは覚えませんわ」

ヤミラミ「だまらっしゃい!!!」
362  ルーグ@ハイパーバター 26/01/14 11:07:03  ID:1DV6Dlw2 1/13 名前× ID× wf
ディアンシー「よかった……!これでフーパはツボから解放されますね!」

フーパ「……」

ディアンシー「あら?見た目に変化はありませんね。もっと分かりやすく光り輝くものかと」

フーパ「」キュポンッ

フーパ(何も起こらない……『そう簡単に思い通りはさせない』ってか……)

フーパ「」ヒョイッ

ルルルル... ポイッ

ディアンシー「フーパ?どうしてツボをしまうんですか?本当に解放されたかどうか確かめ……」

フーパ「ディアンシー」

ディアンシー「は、はい」


フーパ「一つ……言わなきゃいけないことがある」


ディアンシー「え……?」

フーパ「……」

ディアンシー(浜辺の時と同じ……何か大切なことを伝えたがっている表情……)

ディアンシー(フーパ……?)

フーパ「」チラッ

ヤミラミ「ん?そんなに見つめちゃイヤン♡」

ポカッ

ヤミラミ「イッテェな!殴るこたねえだろ!?この空気を何とかしたかったのによー!冗談の通じねェ奴だぜ全く!」

フーパ「余計なことせんでいい」

ヤミラミ「なあなあ、あのヤバいツボ一体何なんだ?願いがどーのこーの言ってたけどよ」

フーパ「お前には関係ねえだろ!とっとと帰れ!」

ヤミラミ「んだよここまで来たら教えてくれたっていいじゃんかよケチ!」

フーパ「何だとコラ」

ディアンシー「まあまあ、今はもう話しても大丈夫でしょう?願いは叶え終えたんですから」

フーパ「え~」
363  ガカエンジシ@ピクルススライス 26/01/14 11:08:57  ID:1DV6Dlw2 2/13 名前× ID× wf
~説明中~

フーパ「……ってことだ。分かったか」

ヤミラミ「ほーん分かった分かった。つまり1000個の願いを3人叶えてツボに自由を与えて食べ物にしたんだな!」

フーパ「何一つ分かってねえだろ」

ヤミラミ「小難しい話は苦手だ!何なら途中で意識飛ばしてた!えっへん!」

フーパ「いばるな!」

ヤミラミ「じゃあじゃあ!ついでと言っちゃ何だが俺の願いも叶え……」

フーパ「あ?」ジロッ

ヤミラミ「……る雰囲気じゃないっすねハイ」

ディアンシー「では……火も消しましたし。行きましょフーパ」トットッ

フーパ「そーだな」フワフワ


ヤミラミ「ちょっと待ったああああああァァァァァ!!」ザッ


ディアンシー「何かご用でしょうか?」

フーパ「手短に済ませろよな」

ヤミラミ「俺に……俺に……」


ヤミラミ「恩返しさせて下せえ!!!」


フーパ「恩返しだぁ?んなもん別にいらねえって大したことしてな……」

ヤミラミ「ディアンシーさん!!」

ディアンシー「わ、私ですか!?」

フーパ「」ガクッ
364  ーディ@ブロロンのガス 26/01/14 11:10:34  ID:1DV6Dlw2 3/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「俺の名前はヤミラミ!!」

ディアンシー「そ、そうですか」

ヤミラミ「俺みてェなしがない泥棒すら助けようとするその高潔な精神!空腹の俺に食べ物与えて下さった女神のような優しさ!そしてあの美味いダイヤ!感動しやした!!」

フーパ(最後のが本音だろ)

ヤミラミ「どうか!どうか!!恩返しさせて下せえ!!!」ドゲザ

ディアンシー「お気持ちだけ受け取りますわ。見返りがほしくてしたわけではありませんし……それに恩返しするならフーパですよ」

ヤミラミ「あーいーのいーのこっちは!」

フーパ(よくねえよ)

ヤミラミ「それに俺は野郎より可愛い女の子の味方なんでね!恩返しするっつーならやっぱそっちの方が……」

フーパ「 あ゛ぁ ん ! ? 」

ヤミラミ(ヒエッ、キレすぎだろコイツ)
365  ーナイト@しめったいわ 26/01/14 11:12:32  ID:1DV6Dlw2 4/13 名前× ID× wf
フーパ「ったく……こんな奴に付き合ってられるか!行くぞディアンシー!」

ディアンシー「はい。ではごきげんよう」

ヤミラミ「ちょ、ちょっとォ!待って下せェよう!」

ディアンシー「私達、旅の途中なんです。ごきげんようヤミラミさん、お達者で」

ヤミラミ「そんなこと言わずにィ!恩返しさせて下せェよう!」

ディアンシー「本当に結構ですごきげんよう」クルッ

ヤミラミ「先っぽだけでいいから!」

ディアンシー「ゴキゲンヨウ」トットッ

ヤミラミ「頼むよ~~~!恩返ししたいから行かないでぇぇぇぇぇ~~~~!!」ガシッ

ディアンシー「きゃあっ!?」

フーパ「いい加減にしろ!くっ付いてんじゃねえ!」ボカッ!

ヤミラミ「いってェ!何すんだテメー!」

フーパ「こっちのセリフだ!ディアンシーから離れろコノヤロー!」

ヤミラミ「んなポカスカやられたらバカになっちまうだろうが!」

フーパ「元々バカだろ!」

ヤミラミ「るせーやい!」
366  ランブル@ジガルデキューブ 26/01/14 11:18:58  ID:1DV6Dlw2 5/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「なあ頼む頼む頼む~!一生に一度のお願い!」

フーパ「お前も大概しつこいな……」

ディアンシー「仕方ありませんね……」ポン

ヤミラミ「お!?」

ディアンシー「ほ~ら美味しいダイヤですよ~」

ヤミラミ「ハッハッハッハッ」

ディアンシー「……おすわり」

ヤミラミ「ハッハッハッハッ」ペタン

フーパ「!?」

ディアンシー「お手」

ヤミラミ「ハッハッハッハッ」ポン

ディアンシー「おかわり」

ヤミラミ「ハッハッハッハッ」ポン

フーパ「……」

ディアンシー「……」ダイヤフリフリ

ヤミラミ「クゥ~~~ン」

ディアンシー「ほーら取ってきなさーい」ポ-イ

ヤミラミ「わんわん!!」ダダダダ

フーパ「」ガクッ

ディアンシー「さぁ行きましょフーパ♪」

フーパ「アッハイ」
367  ガオーダイル@ロトムのカタログ 26/01/14 19:11:03  ID:1DV6Dlw2 6/13 名前× ID× wf


ディアンシー「それにしても変わった人でしたね~」

フーパ「……」

ディアンシー「フーパ、どうしてツボは残ったままなんでしょう?もしや私は1000人目ではなかったんですか?」

フーパ「いいや、お前が1000人目なのは間違いない。願いを叶えてツボの光が点滅したのはこれが初めてだから」

ディアンシー「それなら……」

フーパ「……ディアンシー。驚くかもしれないけど聞いてくれ」

ディアンシー「! フーパ?」

フーパ「ずっと誰にも言い出せなかったことがある」

フーパ「『解放』には……自由になる以外にもう一つの意味があるんだ」

ディアンシー「もう一つ?」


フーパ「実は……俺の今の姿は……」







フーパ「本当の姿じゃない」




ディアンシー「……!!」

フーパ「本当は……今よりもっともっとデカくて強い力があったんだ。『解放』っていうのは……俺の本来の力が解き放たれるって意味もある。今まで長い年月をかけて願いを叶えてきたのは、元の姿に戻るためなんだ」

ディアンシー「……」

フーパ「隠しててごめん。ずっと誰にも言えなかった。でもお前なら……ディアンシーなら、って……」グッ

ディアンシー「……」

フーパ(一方的に話したけどそう簡単に受け入れられるわけないよな……)

ディアンシー「そう、ですか……」


ディアンシー「やっぱりそうだったんですね」
368  ットレイ@ペアチケット 26/01/14 19:16:50  ID:1DV6Dlw2 7/13 名前× ID× wf
フーパ「ああ、本当に…………えっ!?や、やっぱりって!?」

ディアンシー「森でツボを観察してからずっと気になっていたんです。あのツボはあなたによく似ています。でもあなたが持つリングは3つなのに、ツボに施されているリングは6つ……」

フーパ「あ……」

ディアンシー「この6つのリングに何か意味があるのではないか……もしかすると、別の姿があるのではないかって」

フーパ「つ、ツボを見ただけで……そこまで?」

ディアンシー「もう、隠すなんてひどいじゃありませんか。私とあなたの仲だというのに」ツン

フーパ「アタッ、す、すいません」

フーパ「願いを叶えても、ツボを開けても、姿が変わらなかった……まだ何か条件があるのかもしれない。それが一体何なのか分からないけど……だ、だから、その……」


フーパ「元の姿に戻るのを……手伝ってほしい」


ディアンシー「フーパ……!」

フーパ「俺は元の姿に戻りたい。本来の力を取り戻したい。俺一人じゃダメだけど……ディアンシーとなら何か変えられるんじゃないかって」

キュッ

フーパ「!!」

ディアンシー「嬉しいです……私に出来ることなら何でもしますわ」

フーパ「ディアンシー……」

ディアンシー「私達、出会ってまだ四日しか経っていないんです。お互いのこと、まだ全部は知らないと思います」

フーパ「……」

ディアンシー「私はあなたのことをもっと知りたい。たくさん話をしたい。そのためにはもっと時間が必要だと思うんです」

フーパ「ああ……俺も!」

ディアンシー「ふふっ、あなたの本当の姿をこの目で見てみたいですわ。だから……」

フーパ「二人で……」

ディアンシー「一緒に……」


フーパ・ディアンシー「「探そう!/探しましょう!!」」


フーパ「じゃあ……よろしく頼む!ディアンシー!」

ディアンシー「ええ!フーパ!」




ディアンシー「でも私、今は眠くって……ふあぁ」

フーパ「あ、ああ……もう遅いしここらで野宿するか」
369  マージョ@ジョウトのせきばん 26/01/14 19:19:42  ID:1DV6Dlw2 8/13 名前× ID× wf


フーパ「それじゃ、火ぃ消すぞ」

ジュッ

フーパ「よっと……藁のベッドにも慣れたか?」ポスッ

ディアンシー「はい!とても寝心地がいいですわ」

フーパ「そりゃよかった」

ディアンシー「おやすみなさいフーパ」

フーパ「おやすみ」

ディアンシー「」ポスッ

フーパ「……何か近くないすか」

ディアンシー「昨日の夜もこのくらいでしたでしょう?」

フーパ「き、昨日はいろいろあったから!」

ディアンシー「あなたのそばにいたいんです……ダメですか?」

フーパ「うぐ……ダメじゃ……ない……デス」

ディアンシー「よかった!ではおやすみなさいフーパ!」

フーパ(眠れるかな俺……)

ディアンシー「すぅ……すぅ……」

フーパ(メリープが一匹メリープが二匹メリープが三匹メリープが四匹メリープが五匹)

ディアンシー「すぅ……すぅ……」

フーパ(メリープ……が……)

ディアンシー「すぅ……すぅ…………んん」


フーパ(……こ)


フーパ(こんな近くで寝息立てられて眠れるわけねえだろおおおおぉぉぉぉ……!/////)
370  シガリス@ひでん:からスパイス 26/01/14 19:23:12  ID:1DV6Dlw2 9/13 名前× ID× wf
~翌朝~

ディアンシー「んっ……ふわ……よく寝……」



ヤミラミ「フへへへ、どうも~♪」



ディアンシー「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」



フーパ「ど、どうした!?」ガバッ


ズド-ン!


ヤミラミ「ぎええええええええっ!?」



フーパ「何だ何だぁ!?」
371  リマロン@おはなアメざいく 26/01/14 20:03:02  ID:1DV6Dlw2 10/13 名前× ID× wf
ヤミラミ「うーん……」

ディアンシー「ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!」

フーパ「あっ!コイツ昨日の!って……何で倒れてんだ?」

ディアンシー「驚いた拍子にムーンフォースを撃ってしまって……」

フーパ「寝起きで?」

ディアンシー「は、はい……」

ヤミラミ「ひでェじゃないっすかぁ!声かけただけでムーンフォース撃つなんてよォ!俺フェアリー弱ェのに!」

フーパ「お前!何でここにいるんだよ!?まさか追いかけてきたのか!?」

ヤミラミ「へへへ……恩返しがしたいって言ったじゃないすかダンナぁ」テモミ

フーパ「お前にダンナと呼ばれる筋合いはない!つーか恩返しいらないって言っただろ帰れよ!!」

ヤミラミ「俺帰る家ねェもん!」

フーパ「そういうことじゃなくて!」

ヤミラミ「ほんとにねーんだよ!俺はあちこちで物を盗んでるからな!いわば住所不定者ってやつだ!」

フーパ「えぇ……」

フーパ(クッソ!やっぱあの夜リング使っときゃよかった!)
372  マカジ@メグロコのツメ 26/01/14 20:03:37  ID:1DV6Dlw2 11/13 名前× ID× wf
ディアンシー「そんなに恩返しがしたいのですか?」

ヤミラミ「モチのロン!」

ディアンシー「う~ん……本当はフーパと二人きりがよかったんですけど……分かりましたわ。あなたも一緒に行きましょう」

フーパ「えぇっ!?」

ヤミラミ「ぃやったあああああああああああああああ!」

フーパ「お、おい!いいのか!?」

ディアンシー「恩返しが終わるまでの間ですわ」

フーパ「いやコイツの目的は多分……」

ヤミラミ「ウヒヒヒ……これでダイヤ食べ放題……」ニヤニヤ

フーパ「あーん?」

ヤミラミ「おっとと。ピヒョロピョヒ~」

ディアンシー「フフフ、よろしくお願いしますねヤミラミさん」

ヤミラミ「ヘーーーーい!」
373  ムナイト@あかいいと 26/01/14 20:05:21  ID:/JsQ7nkM 名前× ID× wf
支援!
374  ョロトノ@マグマのしるし 26/01/14 20:07:07  ID:1DV6Dlw2 12/13 名前× ID× wf
フーパ「何か寝不足も相まって気が重くなってきた……」

ディアンシー「寝不足?どうして?」

フーパ「あっ、いや!な、何でもない何でもない!///」

ディアンシー「お顔が赤いですわ。熱があるんじゃ……」

フーパ「だから何もねーって!///」

フーパ(結局ほとんど起きてたなんて口が裂けても言えねえ!///)

ヤミラミ「んじゃまずはどこに向かいやすか!」

ディアンシー「そうですねぇ……一度城へ帰らないと。そろそろメレシー達が心配している頃でしょうし」

ヤミラミ「城ぉ?メレシー?」

フーパ「お姫様なんだよ、ダイヤモンド王国の」

ヤミラミ「マジっすか!!パネェっす!!」

ディアンシー「では早速出発しましょう!ここから北の方角です!」

ヤミラミ「おー!」

フーパ「お~……」

ディアンシー「フーパ」

フーパ「ん?」


ディアンシー「城に帰りながら、元の姿に戻る方法を探しましょう。メレシー達にあなたのことを正式に紹介したいですわ」

フーパ「へっ!?」


ヤミラミ「おぉーい!何話してんすか!」

ディアンシー「何でもありませんよー!行きましょ!」グイッ

フーパ「お、おお……」



フーパ(元の姿に戻ることよりそっちの方が気になったりする……!)



~第一部、完~
375  ルッグ@しゅんぱつのハネ 26/01/14 21:50:06  ID:1DV6Dlw2 13/13 名前× ID× wf
作者です。長いあとがきです。
ここまでの閲覧、支援ありがとうございました。
リアルが忙しいのと気力の問題で何度も数ヶ月放置してしまい申し訳ありません。
終盤駆け足になってしまいましたが何とか第一部は完結できてよかったです。

このSSは星新一の「華やかな三つの願い」が元ネタとなっております。この話が好きで好きでずっとフーパとディアンシーで書いてみたいと思っていました。
実は2021年くらいから構想していました。絶対に書きたいシーンはBBSで書けてよかったです。
過去作のリベンジも含まれてたりします。

続きはポケくんか、ぷらすか、どこかの掲示板で書こうと思います。リアルタイムの反応が欲しいのでpixivには行かないと思います。(移住先が決められなかったらpixivで書きます)
この後ディアンシーが盗賊に攫われたり、もう一人仲間が加わったり、このスレのキャラが再登場したり…と全部書くとしたら三部作くらいになると思います。
もしよろしければお付き合いください。

ここまで書き切れたのは支援してくださった読者のみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。

余談ですが、本音を言い合うシーンは2023年時点ではもう少しサッパリしていました。しかし先日公開された某映画に感化されて予定より長くなりました。

これであとがきは終わりです。駄文にお付き合いくださりありがとうございました。
376  ガルーサ@タマンチュラのいと 26/01/15 08:33:43  ID:/P3kRCZE 名前× ID× wf
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