プロフィール
経歴
愛知県の蒲郡高校時代は元々野球部自体に入部する意思はなく、無理矢理入部させられたのがそもそもの始まりであった。甲子園の全国大会には出場しておらず、県大会3位どまりで全くの無名と言っていい存在だったが、福岡ソフトバンクホークスのスカウトが地元のスポーツ用品店経営者から存在を知らされ、練習を見学した結果、育成枠での指名に至り、福岡ソフトバンクホークスに2010年育成ドラフト4位で入団。本人も入団当時は自分の潜在能力には気付いておらず、地元のスポーツ用品店店主がスカウトに薦めなければ千賀がそのまま埋もれていた可能性は極めて高い。2012年途中に支配下へ昇格した。
入団当初は通常の練習についていけないほど体力がなく、同期入団(本指名2位)の外野手である柳田悠岐が遊びで投げた球が140km/hを計測したことから高校時代に自己144km/hを計測するに過ぎなかった若手時代の千賀は絶望したという。
また、全くストライクが投げられないような制球だったが、三軍コーチの指導により改善。見違えるような速球派ピッチャーに生まれ変わった。
最速161km/hのストレートと落差の大きいフォークボール(通称「お化けフォーク」)が持ち味。この「お化けフォーク」は若手時代に練習を病気で2、3日休んでフォークのフォームを忘れてしまった際に試行錯誤している段階で出来上がったものである。その素材としての魅力は、埼玉西武ライオンズが帆足和幸の人的補償として真っ先に検討され(なお、人的補償の対象に育成選手は含まれないため断念)、地元球団である中日ドラゴンズの地区担当スカウトが地元の逸材を見逃していたことに大目玉を食らったほどである。
ソフトバンクではエース級の活躍ぶりを見せ、2019年9月6日の千葉ロッテマリーンズ戦にてノーヒットノーランを達成(プロ野球史上80人目・91度目)。チームとしては前身の南海ホークス以来76年ぶり、令和では初、育成選手としても初めてであり、無名だった頃の評価を見事に払拭する快挙であった。
タイトルも2017年の最高勝率、2019年の最多奪三振、2020年の最多勝利と最優秀防御率と、育成選手出身として初めて獲得した。(最多奪三振は2020年も獲得し投手三冠。また最多勝利は同じく育成出身選手である石川柊太との同時受賞。)
2022年シーズン終了後海外FA権を行使し、MLBの名門:ニューヨーク・メッツと契約。
2023年7月、MLB挑戦1年目にしてオールスターゲームに選出されるという快挙を達成(出場を辞退したカブスのマーカス・ストローマン選手の代替選出)。日本人選手がメジャー挑戦1年目でオールスターに選出されたのは田中将大以来となる。また、NPBの育成出身の選手がMLBのオールスターに選出されたのは初の快挙となる。なお、ベンチ入りはしたものの試合出場はなかった。
その年は、持ち味のお化けフォークが冴えわたったこともあり、29試合に登板し12勝7敗、リーグ2位の防御率2・98、202奪三振、リーグ4位の奪三振率10.93という素晴らしい成績を残した。また受賞は逃したものの、記者投票では新人王投票2位、サイ・ヤング賞投票でも7位に入った。が、あの人が色々とすごい活躍をしてしまったためにイマイチ注目されなかったのは残念な話である。
WBCには2017年第4回大会の代表として招集され、日本代表先発投手で一番の快投を見せ日本の決勝ラウンド進出に貢献。ベストナイン投手部門を受賞した。
第5回大会にも声を掛けられていたが、この時はMLBでの登板に向けた調整に専念したいとして出場を辞退している。
関連項目